カスタマーハラスメントに対する基本方針
はじめに
弊社は「Creating a glorious future and society by connecting hearts, worldwide.」をコーポレートメッセージとして掲げ、その精神に従い日々業務を展開しています。この姿勢は、弊社が提供する各サービスにおける社会的責任を深く認識していることから生まれています。
特に、
- ご利用者様:
サービスご利用者様・読者様など(以降「ご利用者様」と称します)
- お取引先様:
弊社とビジネス関係にある各種企業、組織、担当者など(以降「お取引先様」と称します)
- 弊社関係者:
経営者、従業員、外部スタッフなど、弊社の業務に携わる全ての関係者(以降「弊社関係者」と称します)
上記全てのステークホルダーの人権と尊厳を尊重し、安全で信頼性の高いサービス環境の提供を最優先の使命としています。そのためにも、カスタマーハラスメントに対する明確な基本方針を定め、健全な業務環境の維持を図っております。
皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
定義
一般的に、ご利用者様やお取引先様からのご意見は、商品、サービス内容、またはシステムの改善に貢献する重要なフィードバックとして受け入れられています。しかし、カスタマーハラスメントはこの範疇には含まれません。
具体的には、弊社が提供するサービスに明確な欠陥や過失が存在しない状況で、商品やサービスと明らかに無関係な要求を行ったり、不合理な手段や態様で弊社関係者の労働環境に悪影響を与える行為を、カスタマーハラスメントと定義しています。これには弊社が定める
に抵触する行為を含み、さらには
- 厚生労働省による「カスタマーハラスメント対策企業マニュアル」
- スイス・ジュネーブに本部を置く国連の専門機関 国際労働機関(International Labour Organization/ILO)による「仕事の世界における暴力とハラスメント – 暴力とハラスメント根絶に向けた国際労働基準」
の提言・方針に則ったものとなります。
対象となるカスタマーハラスメント行為
カスタマーハラスメントは、ご利用者様やお取引先様が弊社関係者に対して行う、以下のような不適切な言動や行為を指します。
1.不適切な言葉や態度
-
暴言・暴力:
侮辱的な言葉や罵詈雑言、暴力行為など弊社関係者に対して精神的なストレスを与える行為。 -
威圧的または脅迫的な言動:
電話、メール、または対面でのコミュニケーションにおいて、強要または強要と解釈される可能性のある言動、恫喝、または大声で怒鳴る等、他人を威圧するような行為。 -
人格を否定する発言:
弊社関係者に対して、その能力や価値観、人格を否定するような発言をする行為。 -
差別的、性的な発言や行為:
性別、人種、宗教、性的指向などに基づき、弊社関係者に対して差別的な扱いや発言、性的な嫌がらせをする行為。
2.不適切な要求や要請
- 契約範囲外の要求:
弊社との契約内容に明示されていない、または合意されていない範囲での対応(返金、サービス提供等)を要求する行為。 -
継続的で執拗な言動:
同じ言動が繰り返されることで、弊社関係者に心理的な負担や時間的な拘束を生じさせる行為。 -
過度な依頼の繰り返し:
ご利用者様やお取引先様に対して、同じ依頼を何度も行わざるを得ない状況が続き、その結果として弊社関係者に時間的、心理的な拘束が発生するような行為。 -
合理的な理由のない呼び出しや謝罪の要求:
明確な理由がないにも関わらず弊社関係者に対して呼び出しや謝罪を要求する行為。 - 対面での対応要求
合理的な事由や緊急性がない状況で、弊社関係者に対して対面での対応を無理に要求する行為。 -
不当な金品・金銭補償・追加作業の要求:
サービスや商品に問題がないにも関わらず、不当な金品・金銭補償・追加作業を要求もしくは強要、強要と解釈される可能性のある行為。 -
企業内での不当な処分を求める行為:
理由や根拠が不十分な状況で、弊社関係者に対する不当な企業内処分を要求する行為。
3.その他の不適切な行為
- SNSやインターネット上での誹謗中傷:
社会的なプラットフォームを用いて弊社、弊社関係者、または他のご利用者様やお取引先様に対する誤報または誹謗中傷を行う行為。
- プライバシーの侵害・個人情報保護法に抵触する行為:
弊社関係者、ご利用者様、及びお取引先様のプライバシー侵害行為。弊社ステークホルダーの個人情報をプライバシーポリシーやご利用規約及び、各種お申込み時のご契約内容やその他付随事項に定められた範囲を超えて、無断で収集、公開、第三者に共有、または利用する行為。
- 不正競争防止法に抵触する行為:
弊社担当者から競合他社情報を聞き出そうとする行為。
- その他、各種法的違反を引き起こすような指示を出す行為:
弊社に対して、法律や規制に違反する行為を指示する、またはそれを勧める行為。
その他、社会通念上不相当な言動、各種ハラスメント行為などが含まれます。
※カスタマーハラスメントの具体例は上記の通りですが、これらに限るものではありません。
これらの行為は弊社サービスの信頼性や安全性に悪影響を及ぼす可能性があることを、非常に深刻に受け止めています。
カスタマーハラスメントが及ぼすサービス提供環境への各種影響
働く人々への影響
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業務パフォーマンスの低下:
カスタマーハラスメントは、弊社関係者に対して、業務パフォーマンスの低下を引き起こす可能性があります。 -
健康への影響:
カスタマーハラスメントは長期的、または短期的に健康問題を引き起こすことがあります。 -
精神的負担と人材流出:
カスタマーハラスメントによる現場での対応への不安や恐怖は、配置転換の希望、休職、さらには退職へとつながる可能性があります。
弊社各事業に対する影響
- 時間リソースの浪費:
クレーム対応、電話応対、謝罪訪問、対策検討、法的相談などに多くの時間が費やされます。
- 業務遂行の障害:
顧客対応が他の業務に影響を及ぼし、業務効率が低下します。
- 人材管理の困難:
カスタマーハラスメントが原因での従業員の離職が増えることにより、新規採用とその教育にコストがかかります。
- 金銭的損失
カスタマーハラスメントに対応する過程で、商品やサービスの値引き、代替サービスの提供などが必要とされる場合があり、これにより直接的な金銭的損失が発生する可能性がございます。
- ブランドイメージの毀損
カスタマーハラスメントによる不評が広がり、弊社及び弊社が運営する各事業ブランドの信頼性が低下します。
ご利用者様やお取引先様への影響
-
ご利用環境への影響:
カスタマーハラスメントが生じた場合、それによる業務遅滞が他のご利用者様やお取引先様にも影響を与え、サービス環境と全体の提供クオリティーが悪化する可能性が生じます。 -
サービスの遅延:
カスタマーハラスメント対応に時間とリソースが必要とされるため、その結果として業務遅滞が生じる可能性がございます。これにより、他のご利用者様やお取引先様に対してサービスが適切に提供できない状況が生じる恐れが出てまいります。
このような影響を最小限に抑えるために、弊社はカスタマーハラスメントに対し下記方針に則って対応させていただきます。
方針:ハラスメントにおけるゼロトレランスの徹底
弊社は、国際労働機関(International Labour Organization/ILO)の国際労働基準(「仕事の世界における暴力およびハラスメントの撤廃に関する条約」(2019年採択 暴力およびハラスメント撤廃条約または本条約 ILO条約第190号)が進める方針に則って、ハラスメントに対してゼロトレランス(=ハラスメントを一切容認しない毅然とした対応/Zero Tolerance)を達成するための方針を徹底しています。ハラスメント行為が確認された場合、サービス提供及び、カスタマーサポートの対応をお断りもしくは、該当するお客様またはお取引先様との契約や関係を一時停止、即時終了させていただきます。
対応
社外対応
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サービス提供の停止
弊社がカスタマーハラスメントの対象となる行為があったと判断した場合、上記ゼロトレランス方針に記載されている通り、サービス提供及び、カスタマーサポートの対応をお断りもしくは、該当するお客様またはお取引先様との契約や関係を一時停止、即時終了させていただきます。 -
厳正な対応
報告された事象に対しては、厳正かつ迅速に対応します。必要な場合、警察や関係機関への報告も行います。
社内対応
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専門の相談窓口
カスタマーハラスメント事案に関する専門の相談窓口を設置します。 -
対応体制の構築
カスタマーハラスメントが発生した場合、弊社関係者は専用の報告窓口にその事象を報告できるシステム・対応体制を整えます。 -
心のケア
事案発生時、弊社関係者の心のケアを最優先に努力します。 -
外部専門家との連携
より適切な対応を目指し外部専門家と連携します。 -
予防策の実施・教育
カスタマーハラスメント事案の予防のため、弊社関係者が必要な知識と対処法を習得する施策を実施及び教育を行います。
これらの対応や措置は、皆様が安心してサービスをご利用いただくとともに、弊社が質の高いサービスを持続的に提供するための健全な業務環境を維持する目的で行われます。
ご利用者様及びお取引先様へのお願い
ご利用者様及びお取引先様に対して、以下3点についてご協力をお願い申し上げます。
- ハラスメント行為に加担しない
- 他者に対して敬意をもって接する
- すべての法令を遵守する
弊社や弊社関係者もこれらの事項の厳守に努め、ご利用者様やお取引先様との信頼関係を深め、質の高いサービスを提供するために努力を続けてまいります。
皆様のご理解とご協力に感謝いたします。
株式会社タイドハーツ
関連方針・ガイドライン
本基本方針と合わせて、下記各方針やガイドライン及び、参考サイト、参考資料も関連情報としてご一読賜りますようよろしくお願いいたします。
参考サイト:
参考資料:
- 仕事の世界における暴力とハラスメント – 暴力とハラスメント根絶に向けた国際労働基準(ILO制作日本語版PDF)
- Violence and harassment in the world of work(English PDF)
- 国際労働機関(ILO)条約 第190号 「仕事の世界における暴力及びハラスメントの撤廃に関する条約」(日本語版公式サイト)
- Free the world of work from violence and harassment[ILO Official YouTube Channel(English)]
- カスタマーハラスメント対策企業マニュアル(厚生労働省制作 PDF)