大橋マキさん
(Maki Ohashi)
アロマセラピスト
「世界とポジティブにつながること」を楽しむスペシャルゲストからのメッセージをお届けする
“For Glolea moms”
今回ご登場いただいたのは現在イタリアで子育て中のアロマセラピスト大橋マキさん。
世界とポジティブにつながる原体験となった高校時代の思い出から現在に至るまでのライフストーリーや、イタリア暮らし、2人のお子様の子育てを通して今感じている想い、ママへのメッセージをお届けします!
はじめて海外を経験したのは高校生1年生の夏でした。
家族でインドネシアのバリ島へ訪れ、ホテルのティーン向けアクティビティに1人で参加。当時は日本語以外の言語は全く話せない状態でしたが、スペイン人、フランス人…様々な国の方々と、凧を作ったり、水遊びをしたり…とっても刺激的でした。
たった数日間でしたが、世界各国から集まった同世代の交流を通じ、日本で縮こまりがちだった心が大きく解き放たれ、目の前の霧がスッキリと晴れわたるような気持ちになったことを覚えています。
多感な時期に、はじめて世界の多様性に触れたことで自分がどんどん開かれていく感覚がありました。
この経験をきっかけに世界への扉が大きく開かれ、巡り巡って現在イタリア・ミラノに家族で移住し子育てをしています。
実は、移住2ヶ月前にイタリア行きが決まり、心の準備もイタリア語学習もままならない状態の中で突然イタリア暮らしがはじまりました。
これまで縁もゆかりもなかったイタリア。言葉や文化の壁にぶつかりながらもイタリア人のおおらかさや人懐っこさに助けられ、イタリア流の人生の愉しみ方を親子で学んでいます。
イタリアの良さは、なんといっても「褒める」文化があること。
できない子供達に優しく、できる人を妬まないイタリア人。幼少期からとことん褒め育てられることで陽気で人好きな愛情溢れるイタリア人らしい人格が形成されていくのだと、現地校に通う子供達の様子をみて感じています。
今、激動のヨーロッパに身をおきながら感じることは5年後の未来もどうなるか分からないということです。しかし、変化の大きい時代の中でも「自然」と「人とのつながり」から人は学び育まれるということは普遍的だと感じています。
言葉も文化背景も全く違うイタリアの現地校に通い始めた子供達。言語力が不十分でも、柔軟に環境から学び、現地イタリア人や各国から移住してきたお友達とそれぞれの方法で日々コミュニケーションを楽しんでいます。
「子供ってなんてたくましいのだろう!」
この経験は、きっと子供達が大人になった時、多様な人々とポジティブにつながりながら、しなやかに生きる大きなバネになるのではないかと思います。
今、世界は私達が幼少期を過ごした頃に比べてずっと身近になっています。東京オリンピック開催も近づく中、様々な形で世界とのつながりも増えているのではないでしょうか。世界と繋がることは、逆に日本について考える大きなきっかけにもなります。
世界に自分を開きつながっていくことはとっても楽しいこと。勇気を出して、世界の多様性を感じられる場所やにお子様と共に一歩前進してみませんか。
大橋マキ アロマセラピスト
(聞き手:内海裕子/Glolea![グローリア]編集部)
Profile
大橋マキ
1976年、神奈川県生まれ。フジテレビアナウンサーを退職後、英国に留学。植物療法を学ぶ。IFA認定アロマセラピスト。6年間アロマセラピストとして病院での活動を経て、現在は、イベント、コンサート、ショップ等でのアロマ空間演出のほか、香りによる企業ブランディング、介護のためのアロマ、精油の地産地消の仕組みづくり、社会福祉×学生×自然農園でのソーシャルファーミングなど、様々なプロジェクトに取り組む。現在イタリア在住。著書「旅するように。逗子葉山暮らし。(宝島社)」を2013年8月8日に出版。その他の著書に「アロマの惑星(木楽舎)」、「日々香日(サンマーク出版)」、「セラピストという生き方(BAB出版)」、翻訳書に「ハーブティーバイブル(東京堂出版)」。