徐々に日本でも注目度があがっている「親子留学」。親子留学の受け入れも行っているハワイの人気プリスクール「Jikoen Hongwanji Lumbini Preschool」園長の西山鈴江先生に、子どもの語学習得能力、「ハワイ親子留学」をする際の日本での準備、ママの心構えについてのお話をお伺いしました。
ハワイの現地のママからも絶大な人気を誇る西山先生のプリスクール。どのような教育方針でいらっしゃいますか？
園長として、担任の先生に伝えているのは、とにかく、安全で、安心な気持ちで親御さんがお子さんを預けられるような環境づくり、教育をすること。これを園全体で心がけています。
ハワイ自体がミックスカルチャーで、先生達も様々な国、文化的背景を持っています。
お子さんも、ハワイアンの方から、アメリカ本土からいらした方、フィリピン、韓国、ベトナム、中国……そして日本など、世界各国から来ています。
基本的な保育は英語を使っていますが、各国の歌を歌ったり、日本語で話しかけたりして、とにかく、様々な国や文化からいらした子どもたちが心地よく楽しくプリスクールで学ぶことができるよう工夫をしています。
▲ハワイのママから絶大な人気を誇る Jikoen Hongwanji Lumbini Preschool の園内
各国から来たばかりのお子さんも、すぐに英語環境になじむことができますか
子どもの持つ言語習得能力ってすごいんですよ！
全く言葉がわからない状態でご入園されても、早い子だと１ヶ月程度で言葉が出てくるようになるんです。
例えば最近、全く英語が分からないベトナム人のお子さまが入園されました。先生達も試行錯誤しながらスマートフォンの翻訳機能を使って英語をベトナム語に直しながら声がけなどをしていたのですが、たった２ヶ月で（！）子どもの口から英語が出てきて、返答できるようになったのですよ！
もともと歌が好きな子だったので、英語の歌も自然と出てくるようになってきています。
ご家庭では100％ベトナム語のみで会話されているご両親のもとで育っているベトナム人のお子様なので、英語環境は私達のプリスクールのみ。
やはり、子どもの語学習得能力は驚くほど高いのだな！ と感じさせられています。
ハワイに親子留学でいらっしゃる方の受け入れもされていらっしゃいますでしょうか
▲Jikoen Hongwanji Lumbini Preschool の広大な園舎
空き枠がある場合は受け入れています。
ただ、基本的にはTBテスト（ツベルクリンテスト）という結核にかかっていないかどうかを測るテストを１年以内に受けていることが条件です。また、血液検査の結果（Health Form 908）と、健康診断書 Student’s Health Record（Form 14）の提出を求められるプリスクールがほとんどです。
英語に翻訳された予防接種の証明書をご提出頂き、プリスクールからハワイ健康局に提出します。ハワイは結核がまだ残っているので、特に結核に対してはかなり厳しいということを覚えておいてください。TBテスト、血液検査はテストの結果が全部出るのに時間がかかります。TBテストは１週間程度かかる場合もあるので、余裕をみて渡航いただければと思います。
その他の予防接種に関しましては、短期留学であれば全て出す必要がない場合もあります。年間を通しての通常登園をされる方のようにB型肝炎の接種を４回接種するなど、全て接種しなくてもよいケースもあります。
重要なのは日本で何をいつ接種したのかということをお医者様で英語に翻訳しておいていただくこと。これは、TBテストや血液検査をされるハワイの先生にもお願いできるので事前に調べていらしてください。
長期でいらっしゃる方は、事前に日本で接種できるものは接種しておいたほうが良いかもしれません。ハワイに来て突然様々な予防接種を一気に受けるとお熱が出てしまうことも。お子様の負担も出てきます。
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