山下杏梨 さん – 経営コンサルタント、室礼/料理教室主催 Vol.13
「どの国の人もみな同じように幸せを求めている、その人の立場になり考えることが大切だ」という父の言葉を大切に子育てを楽しんでいます − 山下杏梨
Global+Learning=Glolea![グローリア]。世界とポジティブにつながる今と未来のためにお子様とともに学び続ける、素敵なGlolea!なママにフォーカスするインタビュー。今回は、経営コンサルタント、室礼/料理教室主催としてご活躍中の 山下杏梨 さんにお話をお伺いしました。
日本の大学卒業後、Boston Universityに留学、ExchangeでHarvard Universityマーケティングを修了。日本GE株式会社へ新卒入社。その後Wall Street Journal Japan K.Kの立ち上げに参賀。現在、経営コンサルティングファームにて金融機関の海外事業展開、M&Aに従事。
海外留学時より始めた室礼/日本食の教室を主催(現在はお休み中)。 2014年に長女を出産。
長女1歳
−− 山下杏梨 さん流のGlolea!な生き方、子育てスタイル(=世界とポジティブにつながり子どもと共に学び合う子育てスタイル)や、想いがあれば教えてください
山下杏梨 さん(以下敬称略):
ダイバーシティという言葉だと大げさになりますが、私の友人達が多国籍であり多様な為、娘は否応でもそのような環境に置かれてしまいます。意図的にそうしている訳ではありませんが、臆せず積極的に育ってきている娘をみていると、良かったと思っています。
核家族と謳われる昨今ですが、娘には私や主人だけでは無く、私たちの両親をはじめ親戚や、素晴らしい友人達からも刺激を受けて育って欲しいと思っています。ただ、1つ願うことはどんな時も「個」というものをしっかりと持って欲しいということです。
私も数多くの国の方々との関わり合いを持ってきましたが、結果共通して言えるのが人間力が全てということでした。 その為に彼女のアイデンティティのベースとなる日本という国を先ずはしっかりと理解して欲しい、そして大切にして欲しいと願っており、母親である私が日常の生活で伝えていくべきだと思っています。
私の母や祖母がそうであったように、私もまたその文化を娘に伝えるため、家族のお祝い、季節の行事は大切に過ごしています。
異文化コミュニケーション力を磨くことにおいて、
幼少期に大切なのは大切なのはマインドセットの構築だと考えています
−−お子様の語学力アップや、異文化コミュニケーション力UPのために山下さんがされていることはありますか
山下: 異文化コミュニケーションというと直に言語というのがキーワードとして出てきてしまいがちですが、言語はコミュニケーションのツールの1つだと捉えています。
前提のマインドの比重がより重く、子供の頃はむしろそのマインドセットの構築をしっかりとすることが大切だと思っています。
また、語学力というところで言うと我が家では熊五郎という英語が堪能なクマのぬいぐるみが居て、娘によく英語で話しかけています。
山下: 熊五郎の正体は母である私なのですが…。言語のシャワーという意味では私が英語と日本語両方で話しても良いのですが、キャラが統一しなくなってしまうことが考えられ、むしろそちらで娘を混乱させてしまうと思い、熊五郎には陽気な英語を話す友達役をやってもらっています。
0歳から通える「Music together」で英語&音楽を楽しんでいます
−−Glolea!なママである、山下杏梨さんが最近注目しているサービスやグッズはありますか?
山下:娘は音楽がとても好きで音に合わせてよく踊っています。興味や感心を持っているところを伸ばしたく、0歳でも通えるところ、そして娘の性格から伸び伸びと出来るクラスを探し 「Music together」 に通うことにしました。
山下: ここでは英語で色んな楽器を使い身体で音楽を体現していく、音に合わせ子供達が自由に動き回る、そんなクラスとなります。0歳児を連れて行く、ということで家の近くの教会でやっている、ということも選択した理由でした。
私自身母初心者なので、彼女の伸びていく枝葉がどこに向いているのかがまだまだ判り兼ねており、その枝葉を摘まぬよう「楽しい」というプラスの感情の種を色んなところに持たせてあげたいと思っています。
娘と共に親子留学にチャレンジしてみたいです!
−−山下さんが今、チャレンジしていることもしくは、これからトライしてみたいことはありますか?
山下:いつかボストン時代にお世話になったホストファミリーのお宅に娘をホームステイさせたいと思っています。
それは、ホストファミリーとの約束でもあり、娘が産まれて報告した時に改め言われました。
Anriが勉強していた机がまだ残しているし、パーティーの頃に着たドレスも仕立て直すわ!
と。ただ、それがゴールであったり、いっかいこっきりになるのでは無く、アメリカ以外でも色んな国にTravelでは無くStay したいと思っています。
とはいえ、幼い娘を1人で行かせるのは気持ちが憚れるので、私も一緒に、親子留学は魅力的だと思います。私も気持ち新たに母親という視点でも1から世界の文化を学んでいきたいと思っています。
多角的な視点で物事を観、多様性を寛容に受け入れることが出来る…そんな素養を身につけてもらえたらと思っています
−−今後、子育て中のママとして、お子様と共に世界とどのようにポジティブにつながっていきたいですか? お子様との将来の夢などお聞かせください。
山下: 娘の人生は私のお腹から離れた時点で別人格だと思っているので、キャリアでこうなって欲しいという要望はありません。
ただ、娘が道を選んでいく時により多くの選択肢を得られる状態であることは、人生を豊かにすると思っており、その為に可能性を拡げてあげることは親の勤めだとよく主人とも話しています。
多くのことを経験し、自分という人間を理解し、世界が広いことを知る、多角的な視点で物事を観ることが出来、そして多様性を寛容に受け入れることが出来る。そんな素養が身に付いてくれたらな、と思っています。
そんな中でいつか「これが私のライフワーク!」と彼女が選んだ道を笑顔で言ってくれたらそれはきっととても嬉しいことだと思います。
−−Glolea![グローリア]読者のママ達へのメッセージをおねがいします。
山下:昨今「国際人に成る為に」「世界競争に負けない為に」という文字を目にすることが多く、まるで取り残されないようにする為に、競い合うことを前提に謳われているかのように感じることがしばしばあります。
最近よく思い出すのが、昔からよく父に
どの国の人もみな同じように幸せを求めている、その人の立場になり考えることが大切だ
という言葉です。その言葉の本質を理解し、その為に何が出来るかを考えることが大切なのだと感じています。
山下: また、本インタビューに応えていて過去の自分を振り返り、訪れた国々を思い出すと、やはり先進国が中心であること、私の視点も取るに足らないものだと痛切に感じました。
人は人によって磨かれると思いますので、娘がより多くの方と関わりを持ち、偏りが無い多角的な視点を持った人生であって欲しい、と手探りな毎日ではありますが、私もママ1年生、これから私も色んな方々と関わりを持ち続け娘と共に成長が出来ればと思っております。