高沖清乃さん – 『Ca-sun』編集長/株式会社ポーラスタァ代表取締役社長 Vol.2 | Glolea![グローリア]

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高沖清乃さん – 『Ca-sun』編集長/株式会社ポーラスタァ代表取締役社長 Vol.2

国や肌の色、言葉や宗教、考え方や常識、性別…
違いを違いとして認識し違いを尊重したり愛する感覚を子ども達に知ってほしい−高沖清乃

Global+Learning=Glolea![グローリア]。世界とポジティブにつながる今と未来のためにお子様とともに学び続ける、素敵なGlolea!なママにフォーカスするインタビュー。今回は、高沖清乃さんにお話をお伺いしました。


高沖清乃 Glolea!ママ

Profile:高沖清乃(Kiyono Takaoki)さん

ママのための情報サイト『Ca-sun』編集長、マタニティサイト『ニンプス』発行人、フォトアプリ「Baby365」プロデューサー。 2008年に働く女性のための妊娠・出産情報サイト・書籍『ninps(ニンプス)』を発表。女性誌などで話題に。2児の母、2015年より長野県伊那市と東京都のデュアルライフをスタート。地元長野県伊那市の「ふるさとメッセンジャー」に就任。国内25カ所・海外6カ国など、子連れで旅行しながら仕事もするリモートワークスタイルにも挑戦中。
長男6歳/次男3歳。

 

−−高沖清乃さん流のGlolea!な子育てスタイル(=世界とポジティブにつながり子どもと共に学び合う子育てスタイル)や、想いがあれば教えてください 

 

高沖清乃 さん(以下、敬称略): 国や肌の色、言葉や宗教、考え方や常識、性別などの違いを違いとして認識でき、そのうえで、違いを尊重したり愛したりが頭ではなく心でできるといいなと。

 

そして、自らも他人と「違い」があり、その違いを愛すべきものととらえられるといいなと思っています。

 

違うことは良いこと・悪いことではなく、違うわけですから、無理に同じである・平等であると頭で考えて認識するではなく、違っていることを普通のこととしてとらえてほしいですし、違いこそ美しさやおもしろさがあると知っていてくれたらうれしいと思っています。

 

わたし自身がそうできているかというと、なかなか難しく、常識や思い込みにとらわれている部分が多々あります。そんな時に子どもならではのフラットな物の見方に出会って、気付きをもらうことがたくさんあります。

 

▲日本中25カ所を旅しました。これは新潟での田植え体験。

▲2年ほど前からはじめた子どもと共に日本中を旅する。
日本中25カ所を旅しました。これは新潟での田植え体験。

 

高沖:とはいえ仕事も何かと忙しく、つい、家と保育園(会社)の往復になりがちなので、2年ほど前から

まずはあちこちを知ろう!

ということで、日本の各地を子どもと旅をしていました。

 

日本の中にも山がある場所、海がある場所、ビルが多い場所、雪が降る場所、年中暖かい場所、お年寄りばかりの場所など、いろんな場所があると知ってほしいなといった思いがありました。

Airbnbを利用して暮らすような旅にトライ
約1ヶ月間、子連れヨーロッパを楽しんできました!

−−高沖さんがお子様の語学力アップや、
異文化コミュニケーション力UPのためにされていることはありますか

 

高沖: わたし自身が、これまでに行ったことのある海外は、すべてリゾート地への観光やバカンスばかりで、人がごく普通に生活する「海外の街」にでかけたことがありませんでした。

 

いつかは子ども達と街に滞在するような旅をしたいと思っておりましたが

長男の小学校入学前がひとつのチャンスかもしれない!

と、今年2月、1ヶ月の海外滞在に挑戦しました。

 

トスカーナでは大きなオリーブ畑のある農園にステイしてみました。

▲トスカーナでは大きなオリーブ畑のある農園にステイしてみました。

 

高沖:ヨーロッパに出かけたことがなかったので、フィンランド(ヘルシンキ)・エストニア(タリン)・イタリア(ローマ・トスカーナ・ヴェネツィア)・スペイン(バルセロナ)にステイをすることに。実際の暮らしのなかで文化や習慣を体感してみたかったので、ホテルではなくAirbnbを活用し、現地のアパートメントを借りて生活しました。

 

 

高沖:旅で語学が伸びる! とは思っていなかったのですが、子ども達にとって、日本語が通じない環境で1ヶ月過ごすことはとても刺激的だったようで、旅の中盤(2週間目あたり)には次男が

ママ、ぼくたちだけ“にほんご”でおはなししているね。ほかのひとはちがうことばだねー

と言いはじめ、次第に英語やその国の言葉(たとえばイタリア語)のあいさつや数の数え方などを少しですが覚えていきました。彼の気付きや行動が、私にはとても新鮮でした。

 

「相手とお話したい! 知りたい! つながりたい!」
3歳、6歳の息子達の異文化コミュニケーション力の変化 

高沖:3歳の心と耳が、「自分の国の言葉」「違う国の言葉(しかも種類がある)」を認識し、違いを認めて、善悪ではなく相手とお話ししたい一心で相手に通じる言葉で語ろうとする様子に驚きがありました。人が本来持つ力のようなものを感じました。

 

長男(6歳)は、最初は相手が英語で語りかけてくると

ママ。なんだって? なんて言っているの?

と話の相手ではなく私に聞いてばかりいましたが、だんだん私を振り返らずに相手の顔を見ながら話ができるようになっていきました。

 

通じないなりに自分でなんとかしようとしたり、簡単な(たとえば How old?)質問にはジェスチャーや知っている単語で答えるようになりました。

 

それを英語力と呼ぶかどうかは微妙ですが、海外のかたとのやりとりが叶うことや、得られる喜びや雰囲気はつかめてきている気がします。観光旅行では何度行ってもこうはいかなかったなと思います。

 

いつもの暮らしや生活習慣を旅でも再現できるAirbnb
子連れにこそピッタリの選択だと感じています

−−Glolea!なママである、高沖清乃さんが最近注目しているグッズやイベントはありますか?

 

高沖:やはりAirbnbです!

 

今回の旅は、個人手配で、宿泊はすべてAirbnbのアパートメントにしました。Airbnbのサイト内は英語表記が多いので、国内での物件探しの段階から予約、相手との交渉や鍵の受け渡し方法など、各国の方と英語でやりとりをしました。

 

海外で一家4人で路頭に迷うのは嫌なので、わたしも結構必死でホストのかたとやりとりをしまして、つたないながらもGoogle翻訳を使いながら英作文をし、相手の英文を読んでいるうちに、気が付けば英語がストレスではなく楽しさに変わっていました。現地に到着してからも、Airbnbのホストの方とのお話がとても楽しかったです。パッケージツアーではあじわえない楽しさがあると感じました。

 

滞在先では外食はあまりせず、スーパーや市場で食材調達。パッケージの英語表記を読みながらの買い物も楽しかったです。

▲滞在先では外食はあまりせず、スーパーや市場で食材調達。
パッケージの英語表記を読みながらの買い物も楽しかったです。

 

高沖:また、今回はキッチンと洗濯機付の物件を中心にチョイスしたので、1ヶ月間の旅の間、子ども達といつも通りの暮らしができ、誰も体調を崩すこともなく帰国しました。外食が続くと子ども達は体が疲れてきますし、洗濯機がないと汚すことを恐れて十分に遊ばせられないので、Airbnbを活用した滞在は子連れにピッタリと感じています。農園や船の中にもステイしました。これもAirbnbならでは。今度は国内でも試してみたいと思っています。

 

同様に海外旅行をする際に、国内の代理店からパッケージを買うだけではなく、自分でチケット等を手配する旅もいいな~と思い始めています。よく考えてみれば、いまやネットですべて手配できるわけですから、パッケージの必要性は昔ほどはないですよね。(自分で手配したほうが安いうえに、行きたい場所などを好きにアレンジできますし)

働き方を変えるために…長野に移住を選択。
仕事は東京、生活拠点は長野というデュアルライフをスタートします

−−今、高沖さんがチャレンジしていることもしくは、これからトライしてみたいことはありますか? 

 

高沖:子どもを Glolea!に育てることにも当てはまるのですが、現在の子育ての、ボトルネックになっていることのひとつは「仕事」ではないかと考えています。

 

正確に言えば、「仕事」そのものではなく、「働き方」ですね。

 

自分の理想とする職種や好きな仕事というタイトルについては、「職業選択の自由」のCMの時代から格段にグレードアップしていると思いますが、その好きな仕事にどういった「働き方」でかかわっていくか、については、議論も実践も、置き去りになってしまっている印象があります(一般論として)。 

子どもと海外に長期滞在してみたい!

と思うママ・パパは多いような気がしますが、なかなか本当に行くことができない。大きな原因のひとつに「仕事が休めないから」がありそうです(もちろんほかにも原因はありますが)。

 

海外滞在だけではなく、「こどもと本当はこんな風に過ごしてみたい」「本当はこんなママでいたい」というような想いを邪魔してしまうのも、残念ながら働き方が原因になることがありますよね。

 

長野での移住もスタート。4月から長男は長野県伊那市の小学校に入学します。

▲長野での移住もスタート。4月から長男は長野県伊那市の小学校に入学します。

 

高沖:そこで、「働き方」について新たなトライをし始めています。

 

今年3月から長野に移住し、仕事は東京、生活拠点は長野というデュアルライフをスタートします。難しい部分もあると思いますが、「ここで子どもを育てたい」と感じる場所と「ここで仕事をしたい」と思う場所が違っているので、それをゆるくミックスできないものかと考えています。

 

ゆるくミックスするためには、フレキシブルに仕事とプライベートを行き来することが重要、すなわち心地よいリモートワークの環境が必要と考えています。スカイプのような通信やクラウドサーバーなどを少し取り入れて、どこでも仕事に関われるような環境整備もしたいと思っています。

 

ありがたいことに、協力してくださる会社さんも現れており、こうした動きを自らと、うちの会社で検証し、自分に合った「働き方」を選べる時代がくるように私にできることをしてみたいと思っています。

 

子ども達が大人になった時、
世界中のあちこちで彼らがポジティブにつながってゆく未来のために… 

−−今後、子育て中のママとして、お子様と共に世界とどのようにポジティブにつながっていきたいですか? 高沖さんのお子様との将来の夢などお聞かせください

 

高沖:ヨーロッパ滞在の間に、現地の公園にほぼ毎日のようにでかけました。公園でたくさんの子どもたちが息子たちと一緒に遊んでくれました。彼らが大人になった時、世界中のあちこちで、彼ら同士が当たり前のように巡り合えたらいいなと思っています。 今後も、海外の子どもと遊べるような機会を増やせたらいいなと考えています。

 

▲ヴェネツィアのはずれにある公園で、次男と背格好の似たこどもと出会いました。

▲ヴェネツィアのはずれにある公園で、次男と背格好の似たこどもと出会いました。

英語は面倒くさい勉強…と
向かい合う気持ちになれなかった超日本人の私でしたが…

−−Glolea![グローリア]読者のママ達へのメッセージをおねがいします。

 

高沖:超日本人の私。 英語は面倒くさい勉強であると思っていました。

 

私の中で英語と数学と物理は同等で、よくわからないうえに、面倒くさい、といった印象のまま大人になってしまいました。

 

時々、海外の方と会議をしたり、海外の方の講演を(同時通訳で)聞いたりすると、わたしも英語がわかったらいいのに…と思うことはあるのですが、だからといってあの「面倒くさい勉強」に向かい合う気持ちにはなかなかなれなかったんです。

 

ところが、今回旅の準備や旅先のさまざまなできごとを通じて

英語は“面倒くさい勉強”ではない

と思えてきました。赤ちゃんは、親や周囲とコミュニケーションを取りたい・自分のことを伝えたいと思うから言葉を覚えるわけですが、英語も全く同じなのか! と当たり前のことに気が付きました。

 

「コミュニケーションが楽しい! 伝えたい!」の英語は面倒くさくないと知った…この感覚をこれから大切に育てていきたいです

顔かたちや文化の違う人とは話したくない……わけではなく、世界中どこへいっても、日本にいてもどちらでも、話したり聞いたりしたいものですよね。知りたいこともたくさんあります。

 

そういった想いが自然と英語に気持ちや脳を向かわせてくれるのだと思いました。

 

私にとって、遅ればせながら外国語のはじめの一歩です。 やっとのスタートですが、せっかくわかりかけたこの感覚を大切に育てたいと思っています。

 

もしも今英語が面倒くさいとか、勉強としてやらなくては! と思っていらっしゃる方がいらっしゃったら、ちょっと力を抜いて、行動からスタートしてしまうのもよいかもしれません。

Glolea! mama 高沖清乃さん関連リンク & Update!

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