小山玲さん – SKYUS Co.,Ltd. ディレクター・グローバル教育コーディネーター Vol.20
「世界の様々な国・文化を持つ人々との交流をする際、娘には流されることなく自分の意見を対等に述べ、ものごとを考えられるように育って欲しい」 − 小山玲
Global+Learning=Glolea![グローリア]。世界とポジティブにつながる今と未来のためにお子様とともに学び続ける、素敵なGlolea!なママにフォーカスするインタビュー。今回は、SKYUS Co.,Ltd. にてディレクター・グローバル教育コーディネーターとしてご活躍のGlolea!なママ 小山玲 さんにお話をお伺いしました。
Profile: 小山玲 (Rei Oyama)さん
幼少期を中国で過ごす。大学は、外国語大学で中国語を学ぶ。人材教育会社で新卒入社3か月目に中国への海外赴任を命じられ、中国支社で2年間勤務。その後、帰国し日本語学校の責任者として勤務。退職後、英語圏の語学学校の日本事務局を約10年間運営し、その経験からサンディエゴにてSKYUS を立ち上げる。アメリカ国内でのサマーキャンプ、スポーツ留学、海外研修などのプログラム開発、運営に携わる。アメリカに3拠点(LA、サンディエゴ、NY)と韓国に拠点を広げ、アメリカとアジアをグローバル教育で結ぶ活動をしている。長女9歳
国際コミュニケーション力upにつなげる“意志を引き出す”子育て法を楽しんでいます
−− 小山玲 さん流のGlolea!な生き方、子育てスタイル(=世界とポジティブにつながり子どもと共に学び合う子育てスタイル)や、想いがあれば教えてください小山玲 さん(以下敬称略):
これまで様々な国の方と仕事をする中で、私自身含めて、日本人は自分の意見をしっかりと伝える力や主張をする力が劣っていると痛感します。

▲アメリカ、韓国をはじめアジアや北米を飛び回りながら、世界の優れた教育プログラムの開拓をしています。
娘には幼少の頃から、親の意思や本位で子どもに強制させることなく、本人の意思や主張を確認することを心がけてきました。
娘が幼少の頃は意思や主張を言葉で上手く表現ができないので、例えば、朝食はできているものを出すのではなく、
パンが食べたい?それともごはんがいい?
という問いかけをする
何をして遊びたい? 外で遊ぶ? 家の中で遊びたい?
家の中で遊びたい場合には
それでは絵を書く? それとも積み木をしようか?
と選択をさせながら本人の意思ややりたいことを引き出していくことをしていました。
言葉が少しずつ増えるようになると自然と自分の思っていることや感じていること、やりたいことを本人の言葉でストレートに伝えてくるようになりました。
小学生になり驚くことに、自分の感情表現が豊かになる中で、なぜ自分がそのような感情を持つに至ったのか、ロジカルに伝える能力もついてきたと思います。
世界には様々な国、文化を持つ人々との交流をする際に、なんとなく流されることなく、自分の意見を対等に述べ、ものごとを考えられるように育って欲しいと願っています。

▲娘が小学1年生の時、ひとりで家族の夕食を全部作ってくれました。
KUMONを通じて遊び感覚で「英語」を学びはじめました
−−お子様の語学力アップや、異文化コミュニケーション力UPのために小山さんがされていることはありますか
小山:半年前から
KUMONで英語を勉強してみたい!
と思いがけず娘から言われ、現在、公文式の英語を学んでいます。
E-Pencilという音声の出るPencilを使いながら英語学習が進むのですが、簡単な英語文章なども早期から覚える教材となっています。
アルファベットを覚える前に身近な単語や文章を音で英語を覚えることから開始するため、勉強感覚ではなく遊び感覚でとても楽しんで学習しています。
家ではよくテキストで、一緒に英語の復習し、簡単な英語での会話を楽しんでいます。
国内外「英語キャンプ」にチャレンジ!
世界各国のお友達との交流から様々ななことを学んでいます
−−Glolea!なママである、小山玲さんが最近注目しているサービスはありますか?
小山:小学校1年生の時に国内の英語キャンプに参加する機会があり、アクティビティを通して、英語を学ぶ楽しさを体験して帰ってきました。

▲娘が参加した国内英語キャンプでの様子。
今年は、韓国にある英語村の1週間の英語キャンプに参加する予定です。日本からの引率者はいますが、初めての1人での海外体験になります。
英語村では、様々な国からの小学生や中学生が集まって、英語学習の他に世界各国の子どもたちの国際交流がされるそうです。
同年代の子どもたちと共通言語となる英語でコミュニケーションを取る機会にも恵まれるため、本人にとっては大きなチャレンジになると思います。
言葉だけでない子どもたちの交流できる力を信じて、送り出したいと思っています。

▲英語だけではなく一人で異文化に飛び込む精神力も身につけられ、とても良い経験でした。
日本で外国人学生の受け入れにチャレンジしてみたいです!
−−小山さんが今、チャレンジしていることもしくは、これからトライしてみたいことはありますか?
小山:現在、アメリカのサンディエゴに本社を持ち、サンディエゴの公立高校との交流プログラムなどの提供をしています。

▲グローバル教育に熱い想いをもつアメリカのパートナーとのミーティング風景。
驚くことに日本語を第二外国語で学んでいる公立高校がサンディエゴをはじめアメリカには多くあります。プログラムでは、現地の高校生達が日本人学生のホストファミリーとして、とても温かく迎え入れてくれています。
米国内での交流だけでなく、現在では、アメリカ人高校生が日本にも来日するようになりました。
いつもホストファミリーとしても温かい協力を頂いているので、是非、私も日本で外国人学生のホームステイの受入などをしたいと思っています。

▲アメリカ人高校生を日本で受け入れた時の一コマ。
娘が興味を持った国々への旅をこれからも続けていきたい
−−今後、お子様と共に世界とどのようにポジティブにつながっていきたいですか? お子様との将来の夢などお聞かせください。
小山:昨年、娘と母と共にフィンランド旅行に行きました。
フィンランドへ行くきっかけは、私の母がフィンランド語を学んでいたため、娘もフィンランドにとても興味を持ったようです。

▲フィンランド語を学ぶ私の母に影響され、フィンランドに興味を持った娘。フィンランド旅行での大切な一枚。
興味を持ってくれたことがチャンス! ということもあり、フィンランド旅行前には、娘とフィンランドの国について、図書館へ通い、どんな国か一緒に調べたり、フィンランドに関連する番組を観たりしました。
また
フィンランド語で簡単な挨拶や単語なども祖母に教えて欲しい!
と言って、随分と覚えていました。
小学低学年でも自分で調べ、興味を持って海外に行くことができるのだなぁとその力に少し驚きました。

▲フィンランドのヘルシンキ大聖堂にて娘と共に。
フィンランドから帰国してから
次に行く国はまた自分で決めるね!
と。娘が興味を持った国々への旅は、これからも夢として続けたいですね。
世界共通の「善悪」を教えることが本当のグローバル人材を育てる
−−Glolea![グローリア]読者のママ達へのメッセージをおねがいします。
小山:子どもの従来持っている力は本当に素晴らしいですよね! ママの無償の愛情は注ぎながら、子どもとは対等に関わり合うことが大事だと思っています。
将来、グローバル人材にしたいから「子どもには英語を勉強させる」「英語ができれば進学や就職に困らないだろう」こういった考え方はとても怖いと思います。
子どもの自発力を見守ること、積極性を引き出してあげることがとても大事だと思います。
親の損得勘定で子どもを育てるのではなく、世界共通の「善悪」をしっかりと教えることが本当のグローバル人材を育てると信じています。一緒に温かくそして忍耐力もって、子どもの意思を引き出していきましょう!