シンガポールのインターで学んだ…子供が楽しく学ぶ力を育むとっておきの方法とは?
- Ai
- Glolea! シンガポール子育てアンバサダー
目次
- 公用語は4言語もある!? 「英語」と「中国語」のバイリンガルとして育つシンガポーリアンの子供達
- 英語で学び、中国語はほぼ必修のローカルスクール!
- 外国人にも人気のシンガポール国内ローカルスクールですが…外国籍の場合はハードルが高いのが実情
- 外国籍の子供達はインター等…ローカル以外のスクールに通うのが一般的
- シンガポールのインターに子供を通わせるファミリーはは世界中から集まってきます!
- 入学前から!?母国語と変わらぬレベルで英語を使いこなす世界中のファミリー達
- 日本以上に塾通いや家庭教師が一般的なシンガポール
- いよいよ、中国語の先生との個人面談
- 世界は広くて、面白くて、学ぶことがどんなに面白いか、ということが身体でわかる−−それが小学1年生までのゴール!
- 学ぶことの楽しさを子供の中に芽生えさせるために…ママができるたったひとつのこととは?
- シンガポールのインターで学んだ…子供が楽しく学ぶ力を育むとっておきの方法:まとめ
- 関連リンク
公用語は4言語もある!?
「英語」と「中国語」のバイリンガルとして育つシンガポーリアンの子供達
こんにちは! Glolea! シンガポール子育てアンバサダーAiです。
私たち家族が住むシンガポールは多民族国家で、中華系、マレー系、インド系…そして、外国籍の人々も国民の約40%を占めています。

▲多民族国家シンガポール。教育熱心なファミリーが非常に多く、教師も真剣です。
公用語は、
- 英語
- 中国語
- マレー語
- タミル語
で、公的な発表や、テレビ番組も、この4言語で構成されています。
英語で学び、中国語はほぼ必修のローカルスクール!

▲シンガポールのローカルスクールでは英語使われ中国語はほぼ必修です。
シンガポーリアンが通うローカルスクールでは基本的には英語が使われますが、中国語はほぼ必修。
それに加えて、第二外国語として、マレー語とタミル語も学ぶことができます。
つまり、シンガポーリアンは、英語と中国語のバイリンガルとして育つのです。
外国人にも人気のシンガポール国内ローカルスクールですが…外国籍の場合はハードルが高いのが実情
これからの時代を考えると、世界の主要言語を2つ同時に学べるというシステムは非常に魅力的で、シンガポールのローカルスクールはシンガポールに暮らす外国人にも非常に人気があります。
ただ、あくまでもローカルスクールはシンガポーリアンのために存在しているので、外国籍の子供たちの受け入れには人数制限があり、年度によっては非常に入りにくいという状況もあるようです。
外国籍の子供達はインター等…ローカル以外のスクールに通うのが一般的
主に外国籍の子供たちはインターナショナルスクールか、それぞれの国の学校、日本人なら日本人学校、フランス人ならフレンチスクールに通っています。
またインターナショナルスクールであっても、それぞれの学校に教育方針やカリキュラムに特徴があり、バラエティに富んでいて、多岐にわたる選択肢があります。
選択肢が多いということは、子供の個性と、家族の方針に合わせて、学校を選ぶことができるということで、これは非常に恵まれた環境だと感じます。
友人などから話を聞くと、素晴らしい学校が本当にたくさんありますので、その様子などは、また別途記事にしてお伝えできればと思います。
さて、長男が昨年から通い始めたインターナショナルスクールも、基本的には英語にて授業が行われますが、K1(幼稚園の年中さん)から、中国語の授業が週に3回行われています。
今回は、シンガポールのインターナショナルスクールの中国語教師から学んだ、子供が楽しく学ぶ力を育むとっておきの方法についてお届けします。
シンガポールのインターに子供を通わせるファミリーはは世界中から集まってきます!

▲シンガポールのインターナショナルスクールには、様々な国籍・バックグラウンドのファミリーのお子様方が入学してきます。
シンガポールのインターナショナルスクールでは、クラスメイトは必ずしも母国語が英語の生徒ばかりではありません。
息子の友人の中には、パパはルーマニア人、ママは香港の方、パパがスペイン人で、ママはイタリア人、パパがタイ人で、ママはバングラデシュ人など…世界中から数多くのファミリーが集まってきています。
ここで、私たち夫婦にとって驚きだったのは、両親が同じ国籍、同じ人種の家族のほうが少ないということです。
入学前から!?母国語と変わらぬレベルで英語を使いこなす世界中のファミリー達
つまり、彼らにとっても、私たち同様、英語は外国語なのですが、子供も大人も非常に流暢に英語を話し、母国語と変わらないレベルで入学してきます。
それに比べると我が家はそもそも私の英語力に問題があり、要勉強というレベルで、息子も話されていることは理解はできるものの、日本語で話すほどには、自由に話せないという状況でした。
そんな状態で、更に中国語も始まってしまうので、私は不安でいっぱいになりました。
この不安を、クラスメイトのママに話したところ…
中国語って難しいわよね。放課後に塾に行かせるか、チューター(家庭教師)つけたほうがいいかもね。
うちは水曜日に中国語の塾へ行かせることにしたわ!
とのこと。
日本以上に塾通いや家庭教師が一般的なシンガポール
そのご家庭は、パパはアメリカ人、ママはシンガポーリアンで、パパも少し中国語が話せますし、ママは中国語と英語のバイリンガルです。
中国語に長けている彼らまでもが塾に行かせるのか…と思うと、不安は更に募るばかり。
その後、他のクラスメイトのママにも聞いてみると、中国語に限らず、塾に行くことや、家庭教師をつけるのはどうやら一般的であるようです。
このようなタイミングで、中国語の先生と面談できる機会があり、私は直接相談してみようと、面談を申し込みました。
いよいよ、中国語の先生との個人面談
中国語の先生の面談を待ちながら、
- 家での中国語の勉強法
- オススメの中国語学習教材
- オススメの中国語学習塾
…その他に聞いておくことはないかしら…と、メモとペンを握りしめて待っていると、私の名前が呼ばれました。
あなたが、—◎◎君(長男の名前)のママね、彼は本当に面白い素敵な男の子ですね!
先生は明るい笑顔で迎えてくれました。
私は少し安心して、
ありがとうございます。
ところで、うちの息子は中国語、ちゃんとやってますでしょうか。
我が家は誰も中国語がわからないので、こういう場合は家庭教師を探したほうがよろしいでしょうか…?
と訪ねました。
先生は私の顔をじっと見つめて、なんとも言えない深くて優しい、でもちょっと悲しそうにも見える顔で大きく息を吸い
お母さん、どうかそんな風にして、彼を殺さないでください
と言いました。
こ、殺す、、、!? 私があまりに予想外の展開にぽかんとしていると先生は続けました。
世界は広くて、面白くて、学ぶことがどんなに面白いか、ということが身体でわかる−−それが小学1年生までのゴール!
あなたが子供の教育にとても強く関心を寄せていることはよくわかっています。だからこの学校に入れたんですよね。
でもね…
ああ、
あなたに彼がどんな顔で中国語を学んでいるか見せてあげたいわ! !!
彼は目をキラキラさせて中国語を学んでいます。新しいことを学ぶって、とっても楽しいことですもの。
でもお母さんが彼に中国語の家庭教師をつけて、彼に1日に1回プリントやらせたら…多分彼は中国語が嫌いになってしまうでしょう。
そして、中国語ができるようになるのは、彼じゃなくて、お母さんだと思います。
それっておかしいでしょう?(笑)
あなたは彼をエキスパートにしたくてこの学校に入れたんですよね。ママがエキスパートになる必要はありません。
私たち教師の目標は、世界は広くて、面白くて、計り知れなくて、学ぶことがどんなに面白いか、ということを彼らが体感する、ということにあります。
G1(小学校一年生)までに、彼らの中に「学ぶことってなんて楽しいんだろう!」という火がついたら。学ぶ喜びのシステムが体の奥底にビルトインされたら、そのあと親が「勉強なんかしなくていい」と言っても、こんな面白いこと絶対にやめてなるものかと、勝手にやりますよ。
それは、勉強すると誰かが褒めてくれるから、とか、やらないといけないから、仕方なく我慢してやる、ということでは絶対に生まれないエネルギーなんです。
彼はそれをもう持ち始めています。
だから、お母さんはそれを絶対に邪魔しないでくださいね。私がそんなことをして彼を殺さないでって言った意味はそういうことなんです。
学ぶことの楽しさを子供の中に芽生えさせるために…ママができるたったひとつのこととは?
そして、再びにっこり笑って、
心配なのはわかるけれど、家でやっていいのはコレだけですよ。
お母さんは毎日「ねえねえ、今日はどんな面白いことを学校で習ってきたの?」と聞いてください。そして、ひたすら「へーえ!」って聞いてあげてください。
彼にステージに立たせてあげてネ。
それはつまりこういう事ね、とか、あなたがマイクを奪ってはダメですよ(笑)
中国語に関してはママがわからないから、彼が活躍できる大きなチャンスなのです。
「ママは全然わからないから、教えて!」と、聞いてみてください。そして本当に教えてもらってください。
きっと嬉しそうに、とっても偉そうに教えてくれるはずです。
私はここまで話を聴いて、涙が止まりませんでした。そして、思い出したのです。
小さいとき、自分が幼児教室に行かされて、どんなにそれが嫌だったか。あの時の必死な母の顔。
私は子供の頃、母のあの顔が大嫌いでした。あの空間から逃げ出そうと、子供ながら必死に知恵を絞っていました。
私は今、きっと同じ顔をしているに違いない、そう思うとなんだか泣けてきました。
シンガポールのインターで学んだ…子供が楽しく学ぶ力を育むとっておきの方法:まとめ
そして、この先生の明るい笑顔の向こうに、
子供に勉強させたり、教えるのではなく、子供の学びに興味を示し、彼のプレゼンを喜んで聞く事。
子供の学びを、驚きを、共に分かち合える相手になること。そして多分、一番大切なのは、親である私自身が、
それこそが、子供の学びを加速させる。
ワクワクしながら新しいことを学ぶ子供時代が送れたらどんなに素敵でしょう。
その横で、私たち親も一緒に学ぶ喜びに心を踊らせながら過ごせたらどんなに楽しいでしょう。
Life is a journey of learning.
人生は学びの旅。それを喜んで取り組めたら、なんて豊かな人生でしょう。
世界中の子供たちが、学ぶ喜びあふれる日々でありますように!
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記事をお読み頂きありがとうございました!
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