伝統文化に生きる女性が、世界各国からの現代の女性の心と体を癒すフェス現地レポート!
- 春名聡子(Akiko Haruna)
- Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー
現代に生きる女性達を癒す、ラテンアメリカの女性シャーマン達に出会った!
こんにちは。1月から中米を旅行中の、国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダーの春名聡子です。3月の中米は涼風が吹き、雨も少なく旅行に良い季節です。
パナマを旅行中に、カリブ海岸の夢のようなビーチで開催された、先住民族の文化と、西洋のヨガやパーマカルチャーといった文化を融合させるフェスティバルに立ち寄りました。
そこで先進国から旅してきた各世代の女性達に癒しの場を提供する、女性シャーマン達に出会ったレポートをお送りします。(癒しの場は神聖なスペースとされて写真撮影は行わず、写真はイベントのもののみです)
女性の声をシェアする場、ウーマンズ・サークル
以前の連載記事でもご紹介させていただいたウーマンズ・サークル。女性同士が支え合う癒しのスペースとして、各国でサークルが増え続けています。
フェスティバルでは、ウルグアイ、ベネズエラ、パナマの女性シャーマンが、女性のための場を持とうという事で、ある夜、焚き火を囲んで、世界各国から参加した女性達のサークルが持たれました。
世界各国の女性たちが、パートナーや友人にも言えない想い・悩みをシェア
サークルの場に入る前に、ベネズエラのシャーマン・通称アブエラ(おばあちゃん)によるお清めがされました。心の暗闇を解放する場として、パートナーや親しい友人にも言えない想いや悩みを吐き出すように、とのアブエラの言葉に続いて、50人を超える女性達のシェアが始まりました。
子連れの女性の1人は、子育てしながらパートナーとの不健康な関係にある事にストレスを抱え、離婚を考えている事をシェア。心の闇や健康上の問題が赤裸々に吐露されていきます。
20代の女性達の多くは、西洋文化に生まれ育ち、女性らしさを否定して生きてきた事、社会や周りの期待に押されず自分自身を大切にする事の大切さなどをシェア。
シャーマン達は、自然が女性に与えるエネルギーや教えについて、女性だけの場を持つ事の大事さなどをシェア。
夜更けまでシェアは続きました。 見知らぬ女性達と心の奥にある想いのシェアを通じて、文化の違いを超えた女性としてのつながりが生まれ、女性として輝いていこう! という決意ができる、素晴らしい時間でした。
その後、アブエラは、サークルに参加した女性のための清めの儀式を継続。
私自身はお祭りのボランティア中で参加できませんでしたが、パナマのウーナン族の女性シャーマン・キティさんもまた、 悩める子連れママを中心に、ごく少数の女性を招待したエンパワーメントの儀式をギフトとして提供したいという事で、オーガナイズをお手伝いする中、私自身も儀式に参加する事が出来ました。
キティさんは、ウーナン族が伝統的に用いてきた、女性のパワーを引き出す薬草を使い、植物と自然に祈りを捧げ、美しい歌を歌いながら、薬草浴の儀式を執り行いました。服を脱ぎ、頭から薬草水を浴びます。他の女性と共に過ごす暗闇の中での30分ほどの時間は、とても神聖に感じられるものでした。
キティさんは、このスペシャルな女性のための薬草を長年用いる中で、生理痛を経験せずに済んでいる事や、薬草のパワーが女性としてのポジティブな考えや生き方を支えてきた事などを話してくれました。薬草や自然の癒しパワーを深く知る伝統文化に生きる女性が、現代の女性の心と体を癒すために、惜しみなく癒しを与える様に、私は静かに感動を覚えました。
中米を旅する中で出会う素敵な女性達について、また引き続きレポートができればと考えています!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 春名聡子(Akiko Haruna)
- Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー
- ワシントンDC
2008−16年まで北米在住。2015−16年北米ワシントンDCで夏のホリスティックな親子留学プログラム「グローバルコンシャス」を主宰。北米・中米・アフリカなど各地の自然に足を運んだ経験を活かし、現在、人と自然をつなげるジャーニー・ワークショップのプログラムForest Beats -森の鼓動-を運営。