アメリカで人気拡大中!「エコ・フェスティバル」で震災にも使えるサバイバル術を学ぶ

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー

震災にも役立つ!
自然と共に生きる生活&サバイバル術を野外エコ・フェスティバルで学ぶ!

秋の訪れを感じる涼風が吹き始めたアメリカ首都DCから、こんにちは。国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダーの春名聡子です。

 

少し以前の事となりますが、今夏に東海岸ノースカロライナ州で開催された、自然に根ざした生き方・生活スキルを学ぶエコな野外フェスティバル「Firefly gathering」の様子を、今回はお伝えしたいと思います。

原始スキルを磨く!山の中で開催された自然生活フェスティバル・Firefly gatheringの様子

▲山の中で開催された自然生活フェスティバル「Firefly gathering」の様子

アメリカでただ今急増中! 自然生活エコ・フェスティバル

ここ数年、自然に根付く生活をテーマとしたエコなフェスティバルは、アメリカ全土で雨後のタケノコのように急増中。関連スキルを教えるスクールの数もどんどんと増えています。

 

生活を通じて自然とのつながりを深めて行く事に、人々の関心が高まっている事を感じさせられます。私はこの夏、東海岸で2つのエコなフェスティバルに参加してきました。

 

その中でもFirefly gatheringは最大級の自然生活フェスティバル。山の中で開催される週末キャンプ方式で、ファミリーフレンドリー。家族連れが多く参加しています。

 

各日100近いワークショップが開催され、自然と共に人が豊かに生きるための驚くべき量の知恵が交換される場でもあります。

原始スキルを磨く…自然と生きる中で欠かせない、畑。効率的かつ効果的な畑作りのワークショップの様子

▲自然と生きる中で欠かせない、畑。効率的かつ効果的な畑作りのワークショップの様子

親子でサバイバル術を学ぶ!
家族で習うことができるディープな自然生活ワークショップ

少なからぬワークショップが家族向けでした。

  • 幼い子どもが自然に親しむためのプログラム
  • ティーン向けのプログラム
  • 自宅出産・自然の中での子育てをサポートするためのワークショップ
  • 家族全員で音楽を奏でるワークショップ

…などが開催されています。

 

例えば、「サバイバル・スキル」と呼ばれる

  • ゼロから火を起こす方法
  • 水源を森の中で見つける方法
  • 極寒時に命を救うシェルターの作り方

といった、災害時にも役立つサバイバルスキルは世代を問わずに学ぶ人が多いワークショップでした。

 

私も、せっかくのチャンスと思い、木の棒と板を摩擦させて火を起こすクラスに参加しましたが、1時間経っても火が起きず、都会育ちの緊急対応スキルの低さを痛感…。

 

サバイバルスキルを小学校から親と一緒に習い出したというティーンの女の子に手伝ってもらった所、ものの1分で火がついてしまいました

 

こういった事は私達は学校では学ぶ機会がこれまでありませんでしたが、災害時の安全確保にも大活用できるうえ、小さいうちから、手を動かして1からモノを作る経験は、脳の発達にもよいのではないでしょうか。

 

さらに私は、自然のサインを読み取り、気配を消すスキルクラス、というのも取ってみました。これらを教えるティーチャー達は、ネイティブアメリカンを始めとした先住民族から知恵を得ていますが、何と日本の忍術から知識も得ているとの事!

 

五感・第六感を最大限に発揮して自然の中に溶け込む訓練を積む中で、視力や視野が非常に高くなるなど、感覚が非常に鋭敏になり発達する、という事でした。

原始スキルを磨く自然生活フェスティバル「Firefly gathering」に参加した幼い子ども達。

▲自然生活フェスティバル「Firefly gathering」に参加した幼い子ども達。

自然は、子どもの健全な発達にとって、欠かせない存在

幼い頃から、動植物・自然環境に慣れて育った子ども達を観察する中で、いくつか気がついた事がありました。

  • 恐怖感や不安感が少ないようである事
  • 好奇心が旺盛な事
  • 喧嘩やいじめ的な振る舞いが子どものグループの中で見当たらない事
  • 地に足がしっかりついていて集中力が高い事。

精神科医の本業の傍ら、フェスティバルでサバイバル・スキルを教えるマットさんという人に会いました。

Q:
子どもの振る舞いが都会で見かける子ども達と、どうも違うようなのだが

と質問をしてみました。

マットさんによると、

A:
子どもが自然の中で過ごすと、落ち着いてかつ自信のある振る舞いになるのは当然のこと。母なる自然に抱かれるというのは、世界の中に確固とした居場所を持つ・無条件の愛情に包まれるという事

今後精神科医として、学術的にも、このテーマを追求して行くけれど、身体能力のみならず、子どもの健全な精神的な発達において、自然がいかに決定的な役割を果たすかは、言うまでもない事でもありますね。

という事でした。

 

実りの秋、紅葉の秋が近づいて来ました。

 

いつもはカーキャンピングのご家族も、たまにはリュックをしょったバックパックキャンピングで、より自然に溶け込んだ家族の時間を過ごされてはいかがでしょうか。自然の中で見るもの出会うもの、そして家族間の関係も、少し違った特別なものになるかもしれません。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー
ワシントンDC

2008−16年まで北米在住。2015−16年北米ワシントンDCで夏のホリスティックな親子留学プログラム「グローバルコンシャス」を主宰。北米・中米・アフリカなど各地の自然に足を運んだ経験を活かし、現在、人と自然をつなげるジャーニー・ワークショップのプログラムForest Beats -森の鼓動-を運営。

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