マルチリンガルママの子育て術!

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー

マルチリンガルとは?
多文化&多言語で子どもの自立心を育むマルチリンガルママの子育て

こんにちは。心と体の学びアンバサダー、春名聡子です。

 

今回の連載記事では、 旅と生活を通じて幼い子ども達に多文化の経験を積ませている、アメリカ国籍のマルチリンガル・多文化カップルの子育てに、焦点を当ててみました。

マルチリンガル教育は世界のスタンダードに
マルチリンガルのメリットとは?

バイリンガル教育を越えたマルチリンガル教育が、いまグローバル化した世界のスタンダードとなりつつあります。

 

マルチリンガルは、複数の言語が話せるだけではなく、文化の多様性を理解し、それらに適応できる能力も、大切になってきます。

マルチリンガル子育てを実践するママ
アンヘラ・アドラーのバックグラウンド

マルチリンガル子育てのヒントをもらいに、コロンビアに滞在中の一家を訪ねてみました。

 

アメリカのフロリダ州で、スペイン語圏の南米コロンビア人の母と父に育てられたアンヘラ・アドラーは、4カ国語を操るマルチリンガル。

 

グローバル人材を絵に描いたような人。謙虚で明るい、魅力溢れる女性です。

 

東海岸の大学院を卒業後、JICAの青年海外協力隊のアメリカ版であるPeace Corpのプログラムで、西アフリカのセネガルに4年間在住し、国立公園のエコツーリズムのプログラム企画に携わりました。その間にフランス語を習得。その後ベトナムに2年間在住し、ベトナム語にも通じるようになりました。

 

アメリカに帰国後、ジャマイカ人の父と母を持つアメリカ国籍のケビンと首都ワシントンDCでの仕事を通じて出会い、結婚。

 

現在2歳の娘アンジェリカと3歳の息子キンストンの母業のかたわら、環境問題や自然に関する事業を運営する女性リーダーのキャパシティビルディングを行うNPO EcoHermana/エコエルマナ(Hermanaはスペイン語でsisterの意味です)を主催し、アメリカとコロンビア、その他の国を行き来しながら暮らしています。

マルチリンガル子育てを行うアンジェラ(右)と私。コロンビアの有機農園オーナーとの1ショット。

▲マルチリンガル子育てを行うアンジェラ(右)と私。コロンビアの有機農園オーナーとの1ショット。

多文化&多言語で子どもの自立心を育む
マルチリンガルママの子育て方法

アンヘラ自身がこのような多様な文化バックグラウンドと経験を持っているため、子育ては自然に多文化・マルチリンガル的なものになっています。

 

アンヘラとケビンの独自の子育ての理念を見ていると、それぞれの文化の良い所をとっている事に、気づきます。

 

アメリカでの子育てを見ていて、私が一般的な特徴として気づいた事は、一人の人間としての自立した考えと思考を幼い頃から身につけさせる事。その一方で、 少しアンバランスではないか〜? と思われる事もある事。

 

知人宅にて、膨大なおもちゃの山に埋もれた子ども部屋を見る事がたびたびであったり、誘拐や交通事故のリスクが高いため、集団登校や、空き地で子ども達が遊ぶといった、子ども達の自由行動ができない事。

 

そのため、私自身が南米コロンビアを旅行中に、アンヘラとケビンを訪問した際、まず素敵だなと思ったのが、2人が過保護をなるべくしないようにし、子どもの自立を促していること、でした。

マルチリンガルママは“ポジティブ子育て”!

3歳のキンストンには、雑踏で敢えて手をつながずに歩かせてあげたり、ドアを開けたりエレベーターのボタンを押すと言った小さい事から

君ならできる! You are a big guy!  You can do it!

前向きに 促せて手伝わせたり。2歳のアンジェリカはベビーカーも使わず、お気に入りのリュックを誇らしげに背負い、(さすがに親の手は握りつつも)しっかりと歩いて行きます。

 

子どもは親に甘えるときはたっぷり甘えつつ、親と子どもが依存する感のない子育てを垣間見ました。

マルチリンガルな子育て
各国の子育て・多文化・多言語環境で生きてき視点を活かして

アンヘラは

子どもは彼らなりの本能を働かせて歩き、世界を見ている。大人が子どもの能力を信じてあげる事が大切

と言います。世界に羽ばたく子どもには、見慣れない環境でも揺るがない自信(≒自分を信じる事)を育ててあげるのが、大切ですよね。

 

各国の様々な子育てを見、多文化で生きて来た 、彼女ならではの視点かもしれません。

アメリカの育メン

▲朝の幼稚園への通学は、パパのケビンと一緒に。

マルチリンガル・バイリンガル子育ては言語がぐちゃぐちゃにならないの!?
−−成長するうちに、それぞれの言語を別のものと捉えていくから大丈夫!

アンジェリカとキンストンは、スペイン語で運営されるプレスクールに通い、自宅では英語とスペイン語のバイリンガル環境です。

 

一般的に懸念される複数言語の混同が心配にはならない?

と聞いた所

確かにまだ2言語をごっちゃに使っているふしはあるけれど、そのうち2つの言語を別々のものとして捉えられるようになるから、大丈夫。

と自信のある回答が返って来ました。

 

あまり神経質になりすぎず、Cultural Immersion(様々なカルチャーや言語に浸れる環境を作る)する事も大切かもしれません。

 

彼らは早い段階で2カ国語環境に慣れているので、成長と旅の過程で様々な言語を習得し始める事でしょう。日本語のみの環境で育ち、苦労を重ねながら外国語を学び続けてきた私としては、うらやましい限りです。

 

既にキンストンは幼い頃からアンヘラと共に、アメリカ各地の国内旅行を始め、メキシコへも旅行。

 

アメリカ東海岸とは街も文化も気候も言語も人も異なるコロンビアでの生活は、子ども達にとって今回初めてとなりますが、キンストンもアンジェリカも日々の生活を大満喫している模様。

 

アンヘラとケビンは、引き続き2人の子どもに様々な文化を学ばせたいと考えています。幼少期からの多文化/多言語経験が、今後の長い人生に一体どんな好影響を与えるのかは、計り知れません。

 

直接、アメリカの首都ワシントンDCならではの多文化環境と、街と自然が共存する豊かな環境でこの夏、親子で英語や多分化に触れ様々なアクティビティーを通じて学んでみませんか?

マルチリンガル子育て/バイリンガル子育て関連リンク

 

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー
ワシントンDC

2008−16年まで北米在住。2015−16年北米ワシントンDCで夏のホリスティックな親子留学プログラム「グローバルコンシャス」を主宰。北米・中米・アフリカなど各地の自然に足を運んだ経験を活かし、現在、人と自然をつなげるジャーニー・ワークショップのプログラムForest Beats -森の鼓動-を運営。

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