世界最大規模のスピーチ団体 元クラブ代表が教える!日本人がスピーチやプレゼンが苦手な理由

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー

スピーチやプレゼンが苦手な日本人…その理由と根本原因とは?

こんにちは。国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダーの春名聡子です。

 

今回の連載記事では、私自身が8年にわたるアメリカ生活で発見した自分自身の声、声の発見を通じた、自分自身の発見をテーマにしました。

英語スピーチのトレーニングを通じた成長

声はコミュニケーション上の、決定要素

 

皆さんも日々の生活を通じて、声の大きい人の話が通りやすかったり、魅惑されるような声の質の人の話に、同意しがちという事など、経験されているのではないでしょうか。

 

バラク・オバマの英語スピーチ

▲スピーチのプロも絶賛するオバマ大統領の演説。内容もさることながら声の質・リズム・抑揚・力強さ…等、記憶に残る要素があるのです。

 

アメリカで大学院を卒業し、ワシントンDCの国際的な仕事環境で働き始めたと同時に、私はToastmasters Internationalという世界最大規模のスピーチの団体に所属し、スピーチのトレーニングを始めました。

 

世界最大規模のスピーチの団体「Toastmasters」でクラブ代表をしていた頃の私

▲世界最大規模のスピーチの団体「Toastmasters」でクラブ代表をしていた頃の私

話すのが苦手な人は、世の中にたくさんいます。

 

実は、アメリカですら

人前でスピーチをするぐらいなら死んだほうがマシ

と考える人が多いぐらいなのです。

アメリカでも英語スピーチが苦手な人も多い

▲スピーチが得意そうなアメリカ人の中にもスピーチは大の苦手という人も多くいるのです。

英語スピーチの質は何ではかる?

一方で、アメリカでの仕事は、話力が勝負

 

もともと、社交的ではありつつIntroverted(内向的)なタイプである私には、自然とスピーチをする機会があまり回ってこない傾向がありましたが、ノンネイティブとしてネイティブの議論に丁々発止で入っていく事や、英語でファシリテーションをする事の大変さを、アメリカでの大学院生活を通じて気づきました。

 

また、スペイン語も話し始めていたので、言語を超えたスピーチ力の基礎を身に付けたいという思いもありました。

 

世界最大規模のスピーチの団体Toastmastersでは、

  • 論理構成
  • 文章表現
  • 文法現力

…等、のスピーチ自体の質が多様な軸で評価されます。

 

また、スピーチコンテストに参加したり、様々なマネージメントの機会も、豊富にあります。

 

数年のトレーニングの間に、私の英語のスピーチの総合力は少しづつ上がって行き、人前で話す機会も同時に増えていきました。

「声の質」が変われば英語スピーチの質もUPする!?

しかし、数年経っても常に指摘され続けたのが「声の質」でした。

 

実は、英語スピーチは話す内容や英語での話力だけでなく、伝えるための「声の質」が重要なのです。

声の質が説得力あるスピーチには重要

▲幼少期からスピーチの練習をする欧米でも、伝えるためには声の質が重要ということを学びます。

私の場合、

  • 声が小さい
  • 場面に応じて様々な音程やテクスチャーの声を出せる能力が少ない

…などが、何年にもわたり指摘されつどけました。

 

また、日本人ならではの問題があります。

 

多くの日本人がこれから英語でスピーチをする機会が増えていくと思うのですが、日本人アクセントはネイティブスピーカーにとって聞き取りにくい

 

そのため、そのため日本人が英語スピーチをする際には、

ゆっくり、はっきりと話さなければならない

ことも、強調されていました。

 

私は、これを打開するのに、アマチュア演劇の発声トレーニングを積むか? なども考えましたが、そもそも「声を通す」という事は、自分に対する確信と、コインの表裏

スピーチで声が出ない根本理由は何?

スピーチで声が出ない理由

▲スピーチで声が出ない理由は心のなかにある?

 

「声が出ない」という根本原因に、心理的なものがある事に、私は思いを馳せ始めました。

 

  • 役割」を離れると、1個人として言いたい事を言う事が中々できない
  • 自分が「感じて」いる事が何であるかを、すぐ掴めず、即座に要求や表現につなげられない

また、

女性は男性の前で意見や声を上げたり、男性と比べると交渉を避けがち

という事がアメリカでの研究結果でも明らかにされています。

<参考>

 

無意識に声が出しづらくなる女性ならではの

私自身も、無意識に、ジェンダーを通じて、声が出しづらくなっていた事に気付きました。

日本の文化もスピーチで声を出しにくい原因か

また、文化的には、日本で生まれ育ったこの記事を読む多くの皆様にも共通することかとは思うのですが、仕事以外の環境で、個人として“声を上げる”“声を通す”という経験があまり歓迎されない文化背景も、日本人がスピーチベタというものがあるでしょう。

 

私も、英語スピーチで声が出ない根本理由として、“自分自身”と“声”の間にギャップがある事にも、気づき始めました。

感情と意思を声にする

そんな気づきの中で、自分自身の感情、意思とよりつながっていくためのトレーニングを、
共感のコミュニケーション」の手法や、「ウーマンズサークル」への参加を通じて、積み始める事になります。

 

…世界最大規模のスピーチの団体クラブ元代表が教える「英語スピーチのコツ」の続きは、次回の記事にて!

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

春名聡子(Akiko Haruna)
Glolea! 国境を越えたホリスティックな学びのアンバサダー
ワシントンDC

2008−16年まで北米在住。2015−16年北米ワシントンDCで夏のホリスティックな親子留学プログラム「グローバルコンシャス」を主宰。北米・中米・アフリカなど各地の自然に足を運んだ経験を活かし、現在、人と自然をつなげるジャーニー・ワークショップのプログラムForest Beats -森の鼓動-を運営。

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