アメリカでこどもが突然の病気やケガになったら vol.2
After Hour Pediatrics 3歳児の急な腹痛編
- 安立淳子(Atsuko Adachi)
- Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
以前、渡米してからまだ2ヶ月の時の大事件…友人もいなく、頼れる人も一人もいない時に起きた娘の急な発熱とひどい下痢。はじめてお世話になった小児の夜間診療/After Hour Pediatricsについてお伝えしましたが、今回は続編として3歳児の急な腹痛編をお届けします。
「ママー、お腹が痛いよう!」
お風呂に入ると急にお腹を押さえて火がついたように泣き出した娘。3歳半くらいの頃です。
痛がり方が尋常じゃなかったので、すぐにお風呂から出して夫を呼びました。
しばらくするとお腹の痛みは収まったようですが、「○○ちゃん、のどが痛いの。病院に行きたいの。今すぐ行きたいの。」と言い出しました。
決して病院が好きなわけではない娘が今すぐ病院に行きたいと言ったこともそうですが、親として、なんだか今回は通常の風邪とは違うんじゃないかという第六感というか、症状は落ち着いているのにも関わらず、なんだか胸騒ぎがして病院に行かなきゃいけないんじゃないかと思い、以前調べた夜間診療に電話をすることにしました。
症状を伝えると、来られるなら今すぐ来てくださいとのこと。急いで娘を連れて夜間診療に向かいました。時刻19時半でした。
到着するとチェックイン手続きがありますが、ああ、アメリカらしいなあとつくづく感じたのは「診察を受けたら最低200ドルかかりますがいいですか」という看護師さんからの問いです。
見た目は落ち着いている娘を横目に見ながら一瞬200ドルという高額の診察料に驚いたものの、やっぱり今回は何かがおかしいと思い診察をお願いすることにしました。
ほどなく小児科医の先生が娘を見てくれました。
のどが痛いと訴えている事、のどの痛みの前にひどくお腹の痛みを訴えた事、いつもと少し何かが違うと親が感じている事を伝えると、先生が言いました。
「溶連菌かも知れません。まず溶連菌に感染するとなぜか子供はお腹が痛いと訴える事が多いです。次にのどが痛いと言っている事で更に可能性があがってます。今は初期中の初期の段階かも知れませんが、培養チェックをしましょう」
とのどをグリグリ。
見事、溶連菌でした。
「これから熱が上がるかもしれません。抗生物質を10日間、必ず飲み切ってください。1週間は人に会わない事」
その後の娘。一気に熱があがったものの、既に抗生物質を飲み始めたおかげかイチゴ舌以外の症状が特にでることもなく、周りのお友達にうつすこともなく完治しました。
それにしても。
小児科医がきちんと夜間に診てくれること、夜間診療にくるこどもたちを診ている経験値が多いことからも診断が的確なことに驚き、そして安心もしました。
同時に3歳半になると自分の体の異常をこんなにも的確に親に伝えられるようになったんだと若干感無量にもなったほろ苦い去年の冬の思い出です。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 安立淳子(Atsuko Adachi)
- Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
- サンノゼ
アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。