はじめての「ティーボール(Tee-ball)」
息子をアメリカのリトルリーグに入れてみて感じたこと

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー

 野球が国のスポーツでもあるアメリカ。

 

今年で5歳になる長男は、この春から地域のリトルリーグに入ることになりました。

4歳から「ピアノをやってみたい!」と積極的に習いごとに興味を持った長女とは違い、長男は習いごとに対する関心は特になく、ひたすら公園でキックボードやストライダーを乗り回す日々を送っていたのですが、この秋からキンダーガーテンに通い始めることも考えて、どんなスポーツであれ、チームスポーツの絆の素晴らしさを感じて欲しいと思い決めました。

 

リトルリーグの存在や活動を知ったのは現地のママ友からのアドバイスがきっかけでした。

彼はきっと野球を楽しむと思うわ。5歳だとティーボール(Tee-ball)と言って、ピッチャーからボールを打つのではなくて、ゴルフのようにティーにボールを乗せたものを打つの。

みんなが打てるし、みんなが走れるし、みんなで守る
し、何よりチームメイトはみんな同じキンダーに入る子たちなのよ

と。

 

プリスクールでもお友達と仲良く遊んでいる長男ではありますが、アメリカのキンダーは遊び要素もありつつも、1stグレードの準備という意味合いで勉強の要素も多く入ってくる新しい日常へのチャレンジになります。

 

そんな中で一緒の学校になるお友達とスポーツを通して仲良くなることが、きっと長男の新生活への助けになると考えたのです。

リトルリーグに入るまで

リトルリーグの月謝はそれほど高くありませんが、他のスポーツ系習い事に比べて、圧倒的に保護者のボランティア参加を求められます。

 

年齢が上がるごとにボランティアの負担も多くなりますし、遠征への負担も出てきます。

 

ただし、今回長男が参加するティーボールは獲得が義務付けられているボランティアポイントも低く、比較的気楽に参加することができます。

 

練習日の土曜日は長女の日本語補習校とも重なるため、夫との連携も必要不可欠となります。

 

夫とも話し合い、土曜日はお互いにきちんとフォローできる体制を整えて、無事に入団の手続きを済ませることができました。

私たちの地域のリトルリーグ(ティーボール)について

私たちの所属するリーグは年齢別に5つのディビジョン(部門)に分かれており、各ディビジョンにそれぞれ3~5のチームを持っています。

 

長男の所属するディビジョンには全部で4チームあり、それぞれチームカラーが決められています。

 

帽子やジャージ、ソックスやベルトは支給され、あとは各自で揃えます。

 

実はまだ私もルールを分かりきっていないのですが、ティーボールの場合、ティースタンドにボールを置いて、各プレーヤーがボールを打って3、4回攻守につきます

守るポジションは流動的でその都度コーチに指示されていました。

 

ピッチャーは投げる役割はありませんが、ポジションはある状態です。スコアも特に記録せず、自由な雰囲気でいっぱいです。

 

コーチは野球を教えるというより、

ティーボールをきっかけに野球を好きになってほしい

スポーツマンシップを持ってほしい

という想いからチームワークを大事にし、フェアなプレイで楽しむことを大事にし、実践してくれているということを初日の練習とゲームでも感じることができました。

ティーボール初日

子供たちの初めてのティーボールの練習はそれはもう賑やかでした。

 

子供たち皆がルールの理解もおぼつかないまま初めての野球を経験するわけですから当然といえば当然かもしれません。

 

初めて会う人たちに緊張して泣き出し、練習になかなか参加できなかった子、ボールをどうしても自分がとりたくて、一球ごとに取れない自分が悲しくて、

I did quit!!! (もうやめた!!)

と泣き叫ぶ子、代わりにボールをとった子と喧嘩になり、ボールをとった子も泣き出し、別の守備でボールを取りに行った子は茂みに頭を突っ込んで大泣き。

 

泣いて、叫んで、笑ってと、大騒ぎで、保護者も一緒になって賑やかに過ごしましたし、子供たちの喧騒を通して、周囲の親達への親愛の気持ちもなんだか深まった気がしました。

親も子もチャレンジです

ティーボールの練習時間は45分、試合は1時間。計1時間45分という小さな子供としては比較的長い時間を共有するスポーツです。

 

お腹が空くであろう子供には親が交代でスナックを差し入れ、練習中も試合中もコーチだけでなく親も関わります。

 

子供が泣けばなぐさめ、上手なプレイができたらみんなで喜び、お互いの子供を褒め合い、励まします。

 

正直にいうと、私はボランティアもさることながら、この長い拘束時間に若干躊躇もしましたし、他の保護者の方達とのコミュニケーションについても若干の不安がありました。

ですが、初日が終わってみると、子供だけでなく、親にとってもリトルリーグへの参加を通して楽しみを皆で共有でき、それだけでなく自身も成長できるのではないかという確かな手応えを感じることができました

 

春のシーズンは6月まで続きます。私もゆったりとした気持ちで楽しみながら、この新しい習い事を満喫させてもらおうと思っている今日この頃です。

 

今回は「はじめての『ティーボール』 息子をアメリカのリトルリーグに入れてみて感じたこと」をテーマにお届けしました。

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
サンノゼ

アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。

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