アメリカ子育て事情-ママも自分時間を大切にできる社会

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー

アメリカ子育て、日本で子育て。
双方良さは有りますが…

日本の子育ては閉鎖的?キッズブレンドリー&ママフレンドリーなアメリカ社会

▲日本の子育ては閉鎖的?

現在、アメリカのベイエリアに在住。アメリカで子育てをしている私ですが、娘が産まれてから8ヶ月間は日本で子育てをしていました。

 

出産までは仕事一辺倒で、地域に知り合いもいなかった私。区役所でいただいたパンフレットを通じて、児童館で開催されていたおばあちゃんたちとの交流会のことを知り、娘の1ヶ月検診で知り合ったママたちと一緒に参加していました。

 

娘がいることがきっかけとなり、道を歩いていて声をかけていただいたり、あるいはスーパーやクリーニング店でも世間話をするようになり

 

日本の子育てってもう少し閉鎖的で孤独なものだと思いこんでいたけれど、自分さえ一歩踏み込んでいけばあたたかい世界が拓けるものなんだ

と知りました。

日本の子育て、赤ちゃん連れのお出かけは気を遣わざるをえない…

だけれども。

 

やっぱり電車を利用する乳幼児との外出には相当気を遣っていました。

 

電車に乗る時はかならず抱っこ紐に娘を抱え、オムツなどの必要な荷物を抱え、あらかじめオムツ替えや授乳ができる場所も調べておき、必要な用事をすませたらすぐに帰らざるを得ず、帰ってくるとかなりの疲労感で一杯でした。

保育園や幼稚園に通っていない限り、
一時保育や託児所に預けるのも若干の負い目を感じる日本の子育て環境

保育園に通わせているんじゃない限り、3時間以上こどもを預ける場は著しく少なく、また、育児休暇中に一時的な託児所を使う事にはやっぱり若干の負い目があって……。

乳幼児連れのレストランは、居心地が悪い…

乳幼児を連れてレストランに行くことも、多くの方々には非常識だと思われているんだろうなとも感じていました。

 

出産して、数ヶ月ぶりに外で食事をしようとお昼に合わせて授乳を調節し、眠っていた娘と夫と3人でレストランに行った時にも若干の居心地の悪さを感じ、それ以降、外食はほぼゼロになりました。

 

…わたしの日本での育児は3年以上も前のことなので、今ではもっと外出しやすい環境になっているのかもしれないのですが。

ストレスフリー!?
子連れにやさしいアメリカ子育て事情

アメリカ子育てを通じて感じるベビーフレンドリー&キッズフレンドリー&ママフレンドリーな国民性

▲赤ちゃん&ママフレンドリーなアメリカを経験して、今感じること

 

だけど、娘が8ヶ月で家族で渡米してからは、まだ外出時に手のかかる娘と出かけることに対してストレスを一切感じなくなっている自分にしばらくしてから気づきました。

 

スーパーでも、レストランでも、公園にいっても、道を歩いていても、電車にのっていても。

 

驚くほど周りのみなさんが娘だけでなく、母親であるわたしにもあたたかいまなざしを向けてくれていることを感じていました。

 

授乳ケープもつけないで授乳をしているアメリカンな方々を見てちょっぴり驚くこともありますが(笑)

アメリカ子育てで知ったキッズ&マザーフレンドリー社会の心地よさ

ベビーフレンドリー&キッズフレンドリー&マザーフレンドリーなシェパニーズカフェ

▲アメリカ子育て中にお世話になった、カリフォルニアバークレーではとても有名な Chez Pannise Cafeは キッズ&マザーフレンドリー!

 

ストローラー(ベビーカーのことをアメリカではストローラーと呼びます)で道を歩いているわたしたちに気づいた車は信号のない交差点でも必ず止まってわたしたちが渡り切るまで笑顔で待っていてくれます。

 

電車に乗る時にもさりげなくストローラーをたたむわたしを手伝ってくれたり。荷物を持ってくださったり。

 

抱っこ紐で娘を抱えて買い物をしていれば、レジのお兄さんが車まで品物を運んでくださったり。

 

娘と二人、カフェでランチをするときも、わたしが少しでものんびりでき、そして、娘が退屈しないようにクレヨンやちいさなおもちゃをくださったり、声をかけてくださったり。

 

異国で、さらに、はじめての子育てに奮闘しながらもひどいホームシックにならずに過ごせたのは、周りの方々のこうしたあたたかさに支えられていたからだと思っています。

アメリカで子育てして感じるのは、母親に対する理解の高さ

キッズフレンドリーで、なによりこどもを持つ親への理解があるアメリカ社会。

 

そして、この理解を後押しするのは、ベビーをもった両親が小児科医などにアドバイスいただく内容が一般的に広く知られているからなのかもしれないな、と友人の話を聞いて思いました。

 

アメリカで子育てして知った
ベビーがいてもデート&自分時間を大切にする価値観

特に、

ベビーがいても、週に一回はご主人とのデートの時間をつくりなさい。自分が楽しい時間を持ちなさい

今、何より日本に輸入したい考え方はこれです。

 

だって、私はたった8ヶ月だけれど日本で子育てして、日本にだって、都会でだって、社会がこどもをちゃんと育ててくれる場が探せばきちんとあるんだって実感していたから。

いつも一生懸命子どもと向き合っているのですもの!
ママだって自分の楽しみを持っても良いし息抜きも必要−−

でも、日本ではこどもと一緒の母親が楽しくいられる場が著しく少ない。

 

あるいは、母親が自分の楽しみを持つ事を許されていないように感じていました。

 

それが現状な気がします。

 

ママだって自分の楽しみをたくさん持っていいんだと、そりゃあ多くの時間をこどもに費やすのはどこの国でだって同じだけど、ママだって、たまには息抜きが必要でしょう…と。小さな赤ちゃんがいたって、素敵なレストランで、カフェで、おいしいもの食べたいんです。

 

いつも一生懸命こどもたちに向き合っているんだもの。たまにはおしゃれしてお出かけだってしたいんです。

 

いいんだよ、ママだって、一人の人間だもの。ママ自身が楽しむ時間を持つことだってとっても大事だよね

 

そんな理解が定着したら、日本の子育ても今よりもっと楽しくなるんじゃないかなって、ベイエリアのママたちの笑顔を見ながらそう強く感じる今日この頃です。

アメリカ子育て中に感動したchez panniseのサービス

▲Chez Pannise Cafeでのママ&キッズフレンドリーなサービス! テーブルクロスは一面画用紙。

写真はカリフォルニアバークレーではとても有名なChez Pannise Cafeでのサービスです。テーブルクロス一面が画用紙になっており、お借りできるクレヨンで好きなだけお絵描きができます。

関連リンク

記事をお読み頂きありがとうございました!

みんなの評価: -- (0件)

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

安立淳子(Atsuko Adachi)
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
サンノゼ

アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。

お得な無料プレゼントやキャンペーン情報をお届けします![不定期配信]