海外駐在帯同…現地でママ友は作る? つくらない? どうつくる? どうママ友と付き合いを楽しむ?
- 安立淳子(Atsuko Adachi)
- Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
目次
海外で現地のママ友とつながること。私の場合。
ママ友
この言葉はお子さんを持つ全てのお母さんにとって一度はじっくり考えさせられるワードでしょう。
ママ友への考え方は千差万別です。ママ友がたくさん欲しい人、少なくてもいいから友達につながるママ友と付き合いたい人、ママ友はいらないと割り切る人、ママ友が欲しくてもできない人。
ここではママ友への考え方はさておき、海外で子供が現地校に順応していくためには、現地のママ友がいることが”大切”だという話をいう話をしたいと思います。
なぜならば、子供が現地校にしっかり馴染んで言葉の問題がなくなるまでは、学校での日々の連絡事項や細かい出来事が子供経由で正確に伝わってくることが難しいからです。
先生も言葉ができない生徒がいるからといって特段手厚いフォローをしてくれることもあまりありません。
親が能動的に動かなければわからないことも多々あるのです。
海外現地校の勉強以外の情報の入手の仕方
私たち親子の経験で言いますと、例えば去年渡米したばかりの頃、カレッジデイというちょっとしたイベントの一日がありました。
このカレッジデイ、大学のロゴが入ったグッズを身につけているとクラス内でポイントや小さなギフトがもらえる日なのですが、イベント自体への参加はしてもしなくても特にお咎めはありません。
私は偶然そのイベントの日にクラス内でのボランティアをしていて、
なぜみんなカレッジTシャツやグッズを身につけているんだろう?
と思ったことがきっかけでそのイベントを知ることになりました。
たとえ参加が必須ではなくても
娘も参加したかっただろうな…
と思いましたし、渡米してまだ間もない頃だったため、恐らくその頃の娘が先生に
明日はカレッジデイだよ
と言われても何のことかわからなかったのだろうと思うと胸が痛くなりました。
このことをきっかけに、日本にいたら当たり前のように享受していたであろう学校や学校外の楽しいイベントをどうやって親としてキャッチアップしていくかということを考え、次の3点を実践していこうと決めました。
- 学校の掲示物やニュースレターを頻繁に見ること
- 先生と密にコンタクトをとること
- ママ友のネットワークをきちんと築いていくこと
ママ友へのきっかけづくり…私の場合
一口にママ友を作るといっても海外では日本のように簡単にはいきません。
私はかつて、数年間自分自身が英語圏で暮らしていたこともあり、英語にはさほど困ることはありませんが、母国語である日本語のようなコミュニケーションができるわけではありません。
初対面の人に話しかけることは誰でも緊張しますが、その上英語で話しかけるのは私にも勇気が必要でした。
それでも娘や息子が親の情報収集能力の低さで楽しめるはずのイベントを楽しめないというのはやっぱり寂しいなと思い、いくつかの方法でママ友とのきっかけを作りました。
中でも特に効果的だった2つのポイントについて私の場合どのようなきっかけづくりをどのように行ったか解説してみます。
1.毎朝子供達と一緒にクラスの前に並ぶ
高学年になるとこの方法はあまり効果はありませんが、低学年の場合、高い確率でママが子供と一緒にクラスの前に並んでいます。
毎朝来ている親の顔ぶれは同じなので、挨拶から始めて世間話もできるようになります。
私の場合、偶然いつも一緒に話すママとパパのお子さんと娘が仲良しになったので、そこで電話番号も交換してプレイデートもするようになりました。
2.クラスでボランティアをする
私の場合、このクラスボランティアを通してクラスの子供たちの名前と顔を一致させました。
あとはお迎えの時に子供たちと親の様子を見ていて娘が遊んでいる子の親に機会を見計らって話しかけます。こうして知り合ったママともやっぱり同じようにプレイデートをすることができるようになりました。
SNSも交換してグループメッセンジャーで学校行事についてのやりとりもできるようになりました。
ママと仲良くなれた「Mom’s night cooking」
最近、上記の2つのきっかけに加えて一歩を踏み出したことで本当に良かったなと思ったのは、たまたま学校帰りに世間話をしたママから誘われた夜の料理会に参加したことでした。
平日の夜なので、夫にも協力してもらって早く帰ってきてもらい、子供たちを託して行ってきました。
こちらのママたちは「Mom’s Night Out」と称して夜のお出かけをよくしていますが、夜のお料理会は初耳でした。
その会では10名ほどのママが集い、ホストとなったインド人のママがインドの料理を教えてくれ、みんなで料理を作りながらお酒を飲んだり香辛料のクイズゲームをして楽しいひと時を過ごしました。
さすがシリコンバレーだなと思うインターナショナルな顔ぶれで、アメリカ人と一口でいってもドイツ系、アイルランド系、タイなどアジアの血縁がいたり。ケニアやロシア方面ももちろん、専業主夫のチャイニーズアメリカンのパパもいました。
話す内容もだいたい日本でのママ友と同じで、
- 子供たちの話
- 美味しいレストランや食べ物
- キッチン(ガス派か電気派か)の話
- ホストの方のインドについての質問の嵐
…等。
もちろん私は一生懸命聞かないと時々ついていけない時がありましたが、それでも肩の力を抜いて話せる話題もたくさんありました。
グループメッセンジャーは情報の宝庫
このように少しずつでもママとのつながりを増やしていくとSNSを通じても繋がり合うきっかけになりますし、そこでのグループメッセンジャーに入ることで、必須ではなくとも役立つ様々な情報が入ってきます。
娘が聞き漏らしてきた避難訓練の情報やヘリテージデイ(民族衣装を着ていく日)に何を着ていくか、今年のカレッジデイはどこの大学とどこの大学のTシャツを着せて子供達を競わせましょう(もちろん冗談です)…などのイベントの話はもちろん、リセスタイム(ランチまでの間にある長めの休憩時間で子供たちは大抵外遊びをしています)の状況、振替休日の日に子供たちを遊ばせるオススメの場所、庭のライムが取れすぎるからみんなでシェアしましょう、から始まりレシピの交換まで内容も様々です。
知らなくても大丈夫だけど、知っておいたら生活が豊かになる情報はもちろん、ママ業の悩みが世界共通であることを知ることもできました。
何より自分が外とつながること、そしてつながれたからこそ子供たちにも声をかけてもらう機会も増え、子供たちもアメリカにいても両親ではない他の大人たちが自分たちを見てくれている感覚を持てていることが嬉しい副産物でした。
ママ友は私にとっては戦友です。
子供たちが小さい今、自分が築き上げてきた社会との繋がりを一旦脇に置いて、子育て業に専念している私は「子供たちにパパとママからめちゃくちゃ愛されてると思える毎日をプロデュースすること」が今の自分にとって一番大事な仕事だと思っています。
それはとてもやりがいのある毎日ですが、時に孤独だったり、迷ったりもします。
その孤独や迷いは子供が皆違う個性を持っているからこその出てくるもので、子育てのやり方の答えは一つではなく、それぞれ皆自分の子供にベストだと思える愛し方やサポート方法を模索しているからだと思うのです。
そんな毎日を送る中で、同じように一生懸命子供に向き合っているママ友たちの存在が今の私にとっては1番の心の支えであり、それは国が違っても共通する心の支えなんだと実感する毎日です。
今回は「海外で現地のママ友とつながること…私の場合」をテーマにお届けしました。次回は「アメリカの学校でシラミ発生のお知らせをいただいたら」についてお届けします。お楽しみに!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
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- サンノゼ
アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。