2度目のアメリカ転勤!子育て&教育はどうする?子連れ海外赴任の不安をどのように払拭した?
- 安立淳子(Atsuko Adachi)
- Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー
お久しぶりです! 安立淳子です。
サンフランシスコ・ベイエリア子育てアンバサダーとしての連載を終了してから5年経ちましたが、再び「Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダー」として連載を再開することとなりました。
Glolea! サンノゼ学齢期・年の差子育てアンバサダーとして第1回目となる今回の記事では、2度目のアメリカ生活がスタートしたきっかけや、駐在生活の準備中や開始時に子供の子育て教育への不安をどのように払拭し、家族で渡米後10ヶ月たった今、どのように考えているか…などについてお届けします。
目次
2度目のアメリカ転勤は思いがけないタイミングに…
2018年の春、夫から再びの渡米を伝えられました。2014年の夏に帰国して4年目を迎えた頃でした。
当時4歳だった娘は8歳になり、日本で生まれた息子は3歳になっていました。
私は息子の幼稚園入園を機に少しずつ社会復帰をするため、資格取得をしていた矢先の思いもかけない夫への辞令でした。
もちろん驚きも戸惑いもしましたが、前回の渡米同様、「家族はいつも一緒」がモットーの我が家。切り替えも早くアメリカ行きに関してはかなり前向きに受け止めることができました。
アメリカ駐在の家族帯同…ただ一つの心配は子供たちのことでした
今回の渡米時、娘は小学2年生でした。
小学校ではちょうど漢字の勉強も本格的に始まり、お友だちも増え、放課後は親がついていかずとも子供たち同士で誘い合い、公園などで遊んでいました。
学校行事をみんなで力を合わせてやることへの喜びも出てきたり、児童館主催のお祭りでは有志を集って出店したりと、自主性も少しずつ育まれていた時期でした。
また、長男は渡米時3歳になったばかりでした。
お友だちとは小さな喧嘩も繰り返しつつも仲良く遊べるようになり、幼稚園入園を控えて本格的にトイレトレーニングに取り掛かろうと思っていた時期でした。
今回のアメリカ生活が何年に渡るかは未定ですが、娘は少なくともアメリカでは現地校に通い、英語の環境で勉強をしていくことになります。
赴任期間が限られた駐在家族として渡米する以上、再び学齢期に日本に帰国する可能性も大きく、その場合、帰国後のことを考えて日本の勉強もきちんと進めていかなくてはいけません。
まだ2年生の娘に勉強ばかりでは辛いだろうし、どううまくバランスをとって英語と日本の勉強を教えていけばいいんだろうか。
また、息子に関しては、3歳での渡米であれば生活の中で英語は自然と身についていくとは思いましたが、逆に母国語の日本語のフォローはどうすべきなのか。
…2人の子供のために何を準備して、どう暮らしていくか、渡米が決まってからは日々悶々と考える日々でした。
海外子育て&教育への不安を拭えたきっかけとは?
不安を拭えたきっかけは、いわば開き直りでした。
渡米前の米国出張で夫が現地の日本語補習校に問い合わせをした際、担当の方に20人以上の子供たちが編入希望リストにいるため、当分の間は娘の編入は難しいだろうと言われたことがきっかけでした。
当時まだオムツが外れていなかった息子は当分プリスクールには入れないだろうし、現地校での勉強は娘一人では当座はできないだろうし、その上、日本の勉強の責任まで全て親にかかってくることを考えただけで途方にくれたものです。
こんな風に途方にくれてしまう事実を突きつけられて初めて、
ああ、親子ともに頑張りすぎちゃダメだ、無理しちゃダメだ
ということに気が付きました。
夫婦でアメリカ生活の過ごし方について、改めて話しあうきっかけができたのです。
「子供たちがどこにいても自分らしく生き生きと過ごせること」を大切に駐在生活を設計していくことに
大事なことは、これから子供たちがどこにいても自分らしく生き生きと過ごせることで、親として新しい環境で何を彼らの自信に繋げてあげたらいいのかを考え、サポートしてあげることが大事だと話し合いました。
その上で、今回のアメリカ生活では、子供たちにはアメリカでしかできない経験を思い切りさせてあげよう、プラス、特に長女の場合は母国語が確立されてからの渡米だったので、英語を自分の武器にできるようにしっかり英語のフォローもしていくことを決めました。
駐在中は親も積極的にアメリカでの学校生活に関わっていく
ボランティアへの参加を決意!
一口にアメリカでしかできない経験を思い切りさせると言ってもその方法は多岐に渡ります。
休日を使ってアメリカの自然や文化に触れることも経験ですし、アメリカならではのスポーツや習い事をしてみることも経験です。
私たちが今回のアメリカ暮らしで最も大切にしようと思ったのは子供たちの毎日の学校生活です。
しかしながら、私自身もアメリカの小学校や幼稚園の習慣や教育を知りません。
そこで自分ができることとして、学校やクラスが募集するボランティアに手をあげてみました。
今は、毎週金曜日にクラスの中で配布物を整理するボランティアをしています。
その間クラスに居られるので授業の様子や子供たちのことを見ることもできます。毎日クラスの前まで子供たちと一緒に行くことでそこで会うお母さんたちとも話すことができます。
そうすることで子供たちにもお母さんたちにも顔を覚えてもらい、私にとっても一つの社会との繋がりができると考えたのです。
また、息子のプリスクールでは月に4時間クラスでボランティアをすることが義務付けられています。
スナックの用意をしたり、子供たちの創作物を整理して配布したり、子供たちと一緒に遊んだりという簡単なボランティアです。
時間はある程度拘束されますが、内容としては簡単なものなので大きな心の負担も特になく、学校の習慣や教育を垣間見ることができたことは私にとってとても有意義だったと思っています。
親も学校教育に関わることで
親子でもっと大事なことに気付けるかもしれない
日本にいた頃も、学校生活に関わっていた日々は実はとても楽しかったのです。
子供たちへの朝の読み聞かせに出かけ、一週間に渡って行われる授業参観は娘が来て欲しいという授業は毎日参観していました。
よちよち歩きの息子を連れて時には一緒に通学しがてら散歩をしたり、お迎えに行ったりもしました。
私が娘のお母さんだと他の子供たちに知ってもらうことで、道で行きかえば挨拶ができ、子供たちのお母さんとも知り合い、地域の方々とも話すきっかけとなりました。
アメリカ暮らしでも同じように関わっていくことで、地域の方や子供たちと交流ができたら、たとえ一時期の暮らしだとしてもその地に根付いて暮らしているような、より心の通うコミュニケーションができていくと考えたのです。
9年前、子供を産む前は仕事一辺倒で地域との関わりはほぼなかった私ですが、出産と育児を通して近所や地域の人たちと関わり合い、支えてもらったことはいい意味でカルチャーショックでした。
人との繋がりは世界共通だと信じて進んでいく
子供たちを通して人と繋がりあうことの大事さを今更ながら教えてもらった出来事の一つでもあります。
アメリカ生活が始まって10ヶ月。
まだまだ地域社会に根付いたとは言えない私ですが、今回のアメリカ生活でも関わってくださる人たちを大事にしていくことで、子供たちもきっと素晴らしい毎日を送っていけると信じて、私もオロオロ、ドキドキしながらも一歩一歩進んでいきたいなと思っています。
今回は、2度目のアメリカ転勤!子供の子育て教育はどうする?子連れ海外赴任不安をどのように払拭した?をテーマにお届けしました。次回は「アメリカの学校で子供達が必ず学ぶ重要単語『Sight Word(サイト・ワード)』」についてお届けします。
お楽しみに!
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アメリカジョージア州で高校時代を過ごし、言葉が通じない苦しさ、通じあう喜び、文化や感覚的な違いを肌で感じてきました。教育や文化、友人関係まで、私がかつてこんな風に教えてほしかったこと、今はこんな風に教えているんだという気づきも含め、米国サンノゼでの二人の子育てを通じて実直にリポートしていきたいと思います。