英語を話せるようになるために大切な4つのこと − 英語ネイティブ米国人講師が教える親子で楽しむキッズ英語 vol.2
- Glolea! [グローリア]編集部
- Glolea! 編集部 オフィシャル
英語を学ぶ多くの日本の方々を教えてきた英語ネイティブの米国人英語講師の視点から伝えたい「英語を話せるようになるために大切な4つのこと」についてお届けします。
目次
英語を話せるようになるために大切なこと1:
間違えてOK! 間違えることは大切!
英語でのコミュニケーション力UPにおいて「間違えること」はとっても大切です。
間違いから学ぶことがたくさんあるからです。私にとって母語ではない日本語も同じことです。
例えば「冷たい」と「寒い」。どっちがどのような状況で使われているのかがわからず実践を通じて理解しました。
私:寒い水ください
店員さん:(笑いながら)冷たい水ですね
…この場合は寒いではなく冷たいなんだと学びました。
皆さんも cold, cool,chill など意味は分かるけど意味が似ている言葉について
実際にはどういう風に使い分けられているの?
と思う単語がたくさんあると思います。
実践で使って初めて感覚的に理解できます。
もし、外国人が間違った日本で話しかけて来たらどう思いますか? よっぽど急ぎの状況ではない限りネガティブな感情は浮かばないと思います。
助けてあげたいな、おもしろいな、何がいいたいのかな?
外国人も同じです。
英語が母国語ではない方に話しかけられた時、大抵の場合は理解しようとしてくれるはずです。
正しく英語を話そうとすることよりもコミュニケーションを取ろうとする姿勢の方が大切!
「正しくあること」が大切なのではなくコミュニケーションを取ろうとする姿勢が全てです。
間違っていたら直してくれるかもしれません。あるいは、そこで正しい言い方を知ることができるかもしれません。
勇気を出して間違えて知ることができた言い回しや体験は自分の中でのインパクトが大きく、結果、忘れないと思います。
英語を話せるようになるために大切なこと2:
完璧でなくてOK
日常会話で使われている英語は日本の中学校で習う程度の文法といわれています。
正しい日本語では
○○さん△△を飲みますか?
が正解だとしても、友達や家族の会話では
飲む~?
〇〇行く?
という程度で会話のキャッチボールがなされます。
英語も同じです。
テスト等、正しい英語、正しい文法の必要性も状況によっては当然あります。でも、会話の場合は伝えること、伝わることが重要。伝わればOKなのです。
例えば私の母国であるアメリカは移民大国です。英語が完璧でないアメリカ人が大勢います。
彼らは英語がわからなくても生活をしています。
Eat?
Drink?
とジェスチャー入りでコミュニケーションを取る人も大勢。
人からどう思われるかなど気にしていません。
「間違えたら恥ずかしい」「完全な英語でなくてはダメ」という考えはNGです。
間違えてOK! 完璧である必要はないのです。
日本人は実力や知識は頭に十分あります。授業で習った長文を一語一句間違えなく、正確な文法を頭で組み立てるという考えを捨てましょう。
もっと気軽に知っている単語を口に出してみる。
完全な文章のことは忘れてまずは声に出してみることをTryしてみてください。
伝わった時の嬉しさを一度体験すると、話したい、もっと伝えたい、という気持ちが生まれることでしょう。
英語を話せるようになるために大切なこと3:
親から子へ…期待しすぎないこと
英語を習っているお子さんのサポート方法。この連載をご覧頂いている方は最も気になるところなのではないでしょうか。
私たち大人ができることは「期待しすぎないこと」です。
大人がすべきとても重要なことです。日本で生まれ育った子供にとっては英語は母国語ではないのです。
まずは、英語に対して「好き」「楽しい」と感じる環境や機会を作ってあげてください。これから長く学習するための大切な土台となります。
- 運動が得意な子
- 計算が得意な子
- アートが得意な子
- 歌が得意な子
…みんな得意・不得意があります。
「英語を話せるようになる」という最終目標があるとすれば、目指す頂点は一緒でもそこまでの道のりは1つではありません。
子ども達に英語を教えていると、耳がよくておしゃべりからスタートするお子さんもいれば、書くこと大好きでフォニックスが得意で文字からスタートするお子様、歌になると英語で元気に大きな声で歌からスタートするお子様…と、様々な子供達がいます。
個々の個性を大切に、好きなことから、まずは得意なことから伸ばしてあげられるようにと考えています。
細く、長く続けることでいずれそれはすべて合体します。
子供は無意識に親の期待に応えようとします。
英語を習っているのに話せない、読めない、書けない…等、大人目線で期待しすぎることで子供がプレッシャーを感じてしまたり、英語がきらいになってしまったらとても残念です。
長期的に学習できるよう、良い意味で「期待しすぎないこと」が重要です。
英語を話せるようになるために大切なこと4:
好きこそ物の上手なれ
英語を学ぶにあたりスピードや習得過程は様々。
色々な英語教室、英会話教室、英語塾…などがあり様々な教え方、タイプの先生がいます。
また、「外国語」にたいして面白いなと思えるタイミング人もそれぞれ。
もし、お子さんが英語レッスンに対してストレスを感じていたり、「嫌い」「好きじゃない」「楽しくない」ということを口にした時にはスクールを変えてみる、先生を変えてみる、あるいは思い切って英語のレッスン自体をいったんストップしてもいいと思います。
継続は力なりだとおもいますが、小さなお子様の英語に関しては例外です。
英語は生涯つきあうことになるかもしれない大切なスキル。細く、長く学習する必要があります。
ですから、嫌いになってしまうくらいならいったんお休みしてリセットをおすすめします。
苦手意識が生まれて
二度とやりたくない!
となるよりは、次に英語への興味がわくタイミングまで待つことが大切です。
好きだな、楽しいなと思える学習法、先生、スクールを探してください。お子様の場合、まずは英語や外国文化、外国人とのコミュニケーションをただ、楽しませてあげてください。楽しければ好きになります。
好きになれば自主的に学習しますので、得意にもなります。スピードは人それぞれ。期待しすぎない心持ちで楽しませてあげてください。
今回は、「英語を話せるようになるために大切な4つのこと」をテーマにお届けしました。次回の連載記事では「英語好きな子供を育てる“親子英語”4つのポイント[赤ちゃん編(0〜2歳乳幼児向け)]」をテーマにお届けします。お楽しみに!
関連リンク
[Edited by Glolea!]
記事をお読み頂きありがとうございました!
みんなの評価: (件)
この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- Glolea! [グローリア]編集部
- Glolea! 編集部 オフィシャル
Glolea! [グローリア]編集部による連載です。ちょっとグローバル志向なママのための耳寄り情報をお届けします。