世界に誇る日本人の律儀さ
- 三間瞳(Hitomi Mima)
- Glolea! English Negotiation アンバサダー
こんにちは! 子どもグローバル教育推進アンバサダーの三間瞳です。
これまで、日本の教育がこのままじゃヤバいんじゃないの? ということについてお話してきましたが、日本人は世界に誇れる素晴らしいモノを持っている! とも思うのです。今回はそのことについてお話したいと思います。
ニューヨークで、こんなことがありました。
語学学校に来ていた各国の学生たちで、遊びに行こう、ということになりました。
どこにいくのかさえはっきり定まらないまま、10名程度で(笑)。出身国を上げると、イタリア、フランス、スペイン、台湾、ウクライナ、ドイツ、ポルトガル、プラス日本(私)・・・だったかな。
さて、はて、どうなるか。美術館はつまらないから嫌だと、フランス人男子。でも、かといって、その日は寒すぎたので、アウトドアな何かも考えにくく。
特に案を出す者もおらず、セントラルパーク付近であーでもないこーでもないと騒ぎだすし、すでにバラバラ(笑)
なんとかアメリカ自然博物館に行くことに決まりましたが、このまとまらなさぶりが半端なくて。自分が、自分が、と主張するだけで誰もまとめようとしないんですよね。私がこのときどうしたのかは、もうあまり記憶がないのですが、こういうときに、仲裁的な役割を担っていたりするのが、日本人だったりします。あくまで、私が見聞きしてきたいくつかの出来事ではありますが。
日本人は、「他人に迷惑をかけてはだめ」とどんな家庭でも小さい頃から言われてきている子が多く、また、無意識のうちの、武士道精神があるというか、少しでもその場をスムーズに追われるよう、多少自分の希望が100パーセント叶わずとも、全体にとってメリットがある解決策があるならそちらに持っていって場を収める、自己犠牲の精神があるような気がするのです。
東北大震災でも、どんなに震災の被害を受けて大変な状況にあっても、避難所での秩序が乱れないことに、世界中から賞賛されました。日本人からすると当たり前のことをしていたということなのでしょうが、これだけ律儀な精神がある国民は、確かに日本以外に思い当たらない気がします。これだけ、人としてのあり方の部分で、素晴らしいものを持っている日本人。思考力、英語力、発進力がついたら、どこの国からも尊敬されるに値する国民だと信じています。
だからこそ、これからの日本を引っ張っていく子どもたちには、きちんと「日本人」として育てつつ、日本というものを客観的にも見つめられるような、思考力と他の文化を受けいれる寛容さを身につけていってもらいたいもの。
その意味では、欧米の「個人主義」をそのままコピーして導入するのではなく、日本のいいところはそのままに、一人一人の思考力・表現力を高めて行ける、バランスのとれた教育が理想ですね。
方法論、一緒に考えて行きましょうー!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
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大学在学中に参加した国際交渉コンペで出逢った世界のエリート学生を前に、日本人の「交渉力」及びそれを支える「自己表現力」が不足していると痛感。IT企業の法務部門にて国際交渉経験を積んだのち、現在、English Negotiation マスターとして、英語交渉術を教える「THE 交渉術」を主宰、交渉術についての情報を発信している。