君のママは、ママなの? – アラブ子育て便り
- 上村幸子(Sachiko Kamimura)
- Glolea! アラブの子育てアンバサダー
夏場は50度にもなるアラブ・アルアイン
学校への登下校はもちろん車
学校への登下校。家から歩いて通う子ども達はあまりいません。
夏は50度近くまで暑くなる当地では、外を歩くのも難しく車社会だからです。
殆どの家庭は、運転手が、ママ、子ども達とメイドさん達を乗せて学校へ送迎します。リムジンを自家用車として使う家庭もあったり。学校の駐車場には高級車が並びます。
その中で、私は自分一人で運転していく“珍しいママ”。
子どもが「君のママは、ママなの?」と聞かれるその理由は…
誰にでも挨拶するから!?
子どもの友達から、「君のママは、ママなの?」と聞かれることもしばしば。
「背も大きいし、ハイヒール履いてないし、たまにジーンズだし。」子ども達ってよく見てますね。
そして、「誰にでも挨拶してるの見たよ」って。
アラブの女性達、知らない男性には話しかけないのです。きっと不思議に映ったのでしょう。でも「朝の挨拶、人より先に」と、子どもの頃から続けている事なので、これは私流で。目が合ったら挨拶します。
アラブで”私流”を通して…ちょっと反省エピソード
しかし時には“私流”で反省することもあります。
長女が幼稚園1年生の頃です。ある朝、始業時間ギリギリで渋滞に巻き込まれ動けなくなったことがあります。近隣の住宅地に車を停め、少し歩いて行くことに。
息子を抱っこして、当時幼稚園だった娘のカバンを背負って、彼女の手を引き、早歩きで学校へ。10分もかからず、遅刻せずに到着できましたが、あれは失敗でした。
「どうしたのか? 一緒に乗っていくか?」って、車が次々と停まってくれるのです。
好んで歩いているなんて思わないのか、「かわいそうに」って言うのです。 よく周りを見渡してみると、始業時間はもうすぐなのに、誰も急いでいないのです。走っている人は見当たりませんし、ママが荷物を背負ったり、幼児を抱っこしてというのも見かけません。
駐車場の長蛇の列にも焦ることなく、まだ子ども達は車に乗ったまま、正面玄関に車が着くのを待っています。
そして玄関からも、いつもの通り歩いて登校。
きっと長女は教室でもクラスメートに聞かれたはずです。
「君のママはどうして、、、」って。
それからは、焦らず到着できるよう、早めに登校しています。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 上村幸子(Sachiko Kamimura)
- Glolea! アラブの子育てアンバサダー
- アルアイン
アッサラーム・アレイクム!2007年よりアラブ首長国連邦(UAE)在住。泉を意味するアルアインという小さな街にて、矯正歯科医の夫と歯科医院を経営しています。理科が大好きな8歳と車と電車が大好きな6歳、二児の母です。この国が好き、と誰もが口にする、とても幸せな国よりアラブの日常をお伝えできればと思います。