3ヶ国語マスター当然?の語学教育
- 畑中恭子 (Kyoko Hatanaka)
- Glolea! ジャカルタ子育てアンバサダー
インド → インドネシアで教育を受けてきた5歳の娘の感覚
「今日ね、新しいお友達が学校に来たよ、イングリッシュの人!」
実際はイギリス人ではなく英語が上手なインドネシア人だったりするのですが、世界には多くの国があることをまだ知らない5歳の娘は、その人が話す言語から人をカテゴライズしているようです。
言語をはっきりと区別できているわけではないでしょうから、見た目からも無意識に判断しているとは思いますが日本語の人、イングリッシュの人、インドの人、インドネシア語の人のように分けます。
インドに住んでいた頃はプリスクールでスペイン語の時間があったので、日本語の人、イングリッシュの人、インドの人、スパニッシュの人の4種類だったカテゴリーがインドネシアに住んでからはインドネシア語の人、さらにチャイニーズの人というふたつのカテゴリーが増えました。
中国語を教えるインターナショナル・プリスクールの多いジャカルタ
娘が今通っているプリスクールでは中国語の授業が毎日30分あります。娘の通うスクールに限らず、ジャカルタにあるインターナショナルプリスクールでは中国語を教えるところが多くあります。ざっと学校案内を見たところでは半数超のスクールで中国語を教えているといったところです。
娘が中国語を習い始めて2ヶ月ほどですが、意味は完全に理解できていないながらも歌を1曲、1から20までの数字、動物の名前など憶えた様子です。
私は「日本語も英語もままならないのにさらに他の言語を学習するなんて頭が混乱してしまうのでは?」と思っていましたが本人は学ぶことを楽しんでいるようです。スペイン語はすっかり忘れたところを見ると、継続しないと定着はしないのでしょうがまずは色々な言語の存在を知るだけでも価値のあることと感じるようになりました。
第二言語から垣間見れるその国のスタンス & 子どもの視点
ちなみに第二外国語にどの言語を選ぶのかという点で、インドネシアでは中国語がメジャー。インドではスペイン語やドイツ語やフランス語やヒンディー語(インド公用語ですが面積も人口も広大なインドでは地域毎に異なる言語が話されているためです)を取り入れているところがありました。
その国のスタンスが垣間見れて興味深い選択です。
世界の人をカテゴライズするとき、最近まで私は国籍で区別していましたが、今世界で起きていることをみたり、実際に人と付き合って行く上では国籍よりも宗教や民族の方が重要だと感じるようになりました。
例えば同じ国の国民同士でも話す言語や宗教が違うことも、紛争していることもあります。その背景には民族間の対立や宗教の違いが必ずと言っていいほどあるからです。
国籍を聞いて先入観をもってしまう私より、話す言語でシンプルに判断する娘の方がセンスあるカテゴライズができているのかもしれません。
娘にはまずは色々な言語があるということを体験してもらい、将来的には言語の習得以上に歴史や宗教的な背景を理解した上で様々な立場の人のことを思いやれる人になって欲しいと思います。
子に期待するばかりではなく、歴史や宗教のことは私自身が知らなかったこと、学んだはずが曖昧な知識だったり忘れていることが多く、私も日々学習が必要と実感しています。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 畑中恭子 (Kyoko Hatanaka)
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結婚後、夫の仕事の都合でシンガポール、インド、インドネシアに在住。2009年シンガポールで長女、2013年インドで長男を出産。本人は日本で生まれ育ち海外生活とは無縁だったが子ども2人を海外出産、育児することに。日々、異文化と新体験に戸惑いつつも細かいことは気にしないマイペース人間。