イギリス・ロンドンの学校で“英語”ができない子が急増?!
多国籍都市ロンドンは“Globish”の街
- Maiko
- Glolea! ロンドン子育てアンバサダー
300以上の言語が使われる街
多国籍都市「ロンドン」の移民受け入れ事情
私がロンドンに住んで10か月、常々感じることはこの街は「多国籍都市」だなということ。
ロンドン以外の街はまだまだコンサバティブなエリアが多いのですが、ロンドンに限っていえば、本当に多国籍都市です。
ロンドンは300以上の言語が使われる街、世界で最も観光客の多い都市、ということもありますが、90年代後半から移民受け入れを緩和したこともあり、東欧諸国や中東からの移民が大量に流入してきたそうです。
そして、2014年にはロンドンの人口(約800万人)のうち移民の割合が50%を超えたということ。
英語が話せないロンドンKids急増中!?
ロンドンでも移民率が高い地区の公立小学校では、英語が母国語でない子どもが急増し、小学校1,2年生では英語を教えることに注力しなければ授業が成立しないという事態になったとか。
直近では中立であるべき公立小中学校の教育が特定の宗教に影響を受けたものになっていると学校評価機関から指摘を受けたりという問題も起こっています。
私の住むウインブルドンは比較的コンサバティブなエリアなので、みなさんがイメージするような“イギリス人”が多いですが、そんなエリアでも公園で子どもと遊んでいると、英語以外のフランス語、スペイン語、韓国語、アラビア語…と様々な言語が聞こえてきます。
英語は第二言語…
実は、コミュニケーションツールとして英語を使う感覚の人も多いロンドン
渡英前は“英国”だし、「英語の本場だからきちんとしたブリティッシュイングリッシュが必要」と覚悟していましたが、実は、英語はあくまでも第二言語という人たちが多いのですね。実際はコミュニケーションツールとして英語を使う、という感覚なのです。
そのため、お店などでも、お互い流暢でない同士「聴きあって」コミュニケーションする機会も多く、時制や単語の間違い気にせずにとにかく話すことが大事だなと感じる場面もしばしば。まさにグロービッシュです。
一方で、英語の“質”でお里が知れる、ということもあります。そのためビジネスにおいてある程度の地位や階層に行くためには、きちんとした英語を話せることも重要だとか。
とはいえ、私の子育てにとっては多様なバックグラウンドを持った子供たちと出会える環境はありがたく、「違うことが当然」であることを幼いころから肌で感じてくれればいいなと思っています。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- Maiko
- Glolea! ロンドン子育てアンバサダー
- ロンドン
夫の海外転勤に伴い、2013年12月より東京からイギリス・ロンドン市内のWimbledonに移住。産休前の生活とは180度違う、豊かな緑があふれる環境での主婦的生活と子育てでは、ハイヒールで走っていては見えなかった景色があり、新鮮な日々です。1歳になったばかりの息子の成長とともに、自分自身の視野も拡げていきたいと思います。