イギリス・ロンドンの公立小学校入学への厳しい戦い
- Maiko
- Glolea! ロンドン子育てアンバサダー
こんにちは! Glolea! ロンドン子育てアンバサダーMaikoです。
以前の記事で、ロンドンのナーサリーについてお伝えしましたが、地元のお友達からは
レセプション準備してる?
の話がちらほら。
目次
4歳からの小学校入学準備クラス
イギリスのレセプションとは?
レセプションとは、小学校の入学準備としての期間で4歳になる年が対象になります・・・が、ええと、、
まだナーサリーにも入っていないのですが、もう小学校の話?!
と驚きました。
あと何年イギリスに居られるかわからないし、学費が無料の一番近い公立に入れればいいや、、、と漠然と思っていましたが、なんとロンドンの地域によっては近所だからと言ってその公立小学校に必ずしも入れないのだそう。一体なぜ??
近所にある公立小学校には入れない?
倍率5〜6倍…ロンドンの小学校進学戦線!
それはOFSTED (Office for Standards in Education) というイギリスの教育評価機関の評価が高い公立小学校が多い地域のため、優秀校であればあるほど定員に対し、志願者の倍率が高くなってしまうというもの。
公立なのに定員があるのも不思議ですが、大体一学年60名~90名と少ないので、そこに定員の5~6倍近くの申込みがあるのです!
小学校の入学許可の条件はまず、特別条件(Benefit受給者、兄弟姉妹が同じところに通学している、心身障がいをもつ等)を除いては、学校からの直線距離が近い順だそうです。私の地区で最も人気のある学校の昨年度実績距離は200m!(教会系を除く)
で、私の住まいから一番近いA小学校の去年の実績距離は342m…。我が家からは約1キロ…。ひええ…。
そんな狭い範囲にそんなに子どもいるんですか?!
と突っ込みたくなりますが、こちらの人は小学校に入るために学校からより近いところ(100m、150m以内に)にみなさん引っ越して決戦の時を迎えるそうで…。(入ってしまえば引っ越してもいいっていうのが不思議ですが)
教会系の小学校入学のために
日曜礼拝に通ったり、ボランティアをはじめる親も!?
あとは公立なのに教会系の学校もあります。この場合はカウンシルに申し込むのではなく直接応募(…これもややこしい)。教会系の場合はもちろんそこの教会員が優先されるため、せっせと日曜礼拝に通ったり、ボランティアをはじめる親もいます。
一方、公立も人気校は数校で、OFSTEDの評価が低いところもいくつかあるのが現実。その場合は、定員が埋まらないまま入学を迎えることもあるそうです。昨年の実績でOFSTEDの評価が低かったB小学校は直線距離が5キロ弱の人も入れたとのこと。
公立なので、結果的には同じ行政区内のどこかの小学校のオファーは来るのですが、それは“人気のない=評価の低い”学校になってしまいます。
高額な私立という選択もありますが…
そんな学校に子どもを入学させたくない、、という場合は私立という選択肢になりますが
この地域の私立は男女共学ではなく、なんと4歳から別々。
そして年間約1万£の高い学費。少人数でハイレベルの教育環境なのはわかりますが、4歳からその学費を支払うのか…と少々腰が引けてしまいます。
とはいえ私立校も簡単に入れるわけでもなく、我が家から一番近いC小学校は現地のお友達はお子さんが生まれて5日後に申込みをして、1歳になった時点で校長先生と3者面談をしたとのこと。
公立は当たるかどうかわからないんだし、私立にとりあえず申込みして手付金払っとかないとダメよ!
とアドバイスを受けましたが、教育機会はまったくもって不平等な国イギリスだなと痛感している今日この頃です。
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
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夫の海外転勤に伴い、2013年12月より東京からイギリス・ロンドン市内のWimbledonに移住。産休前の生活とは180度違う、豊かな緑があふれる環境での主婦的生活と子育てでは、ハイヒールで走っていては見えなかった景色があり、新鮮な日々です。1歳になったばかりの息子の成長とともに、自分自身の視野も拡げていきたいと思います。