私たち家族が子連れでオランダに移住した理由
- 関原玲奈(Reina Sekihara)
- Glolea! オランダ・マルチカルチャー子育てアンバサダー
目次
チューリップと風車の国、オランダからこんにちは!
はじめまして。これから、Glolea!オランダ・マルチカルチャーアンバサダーとして連載をお届けいたします関原玲奈です。
ヨーロッパの中で、九州と同じほどの国土を持つオランダに住んでいます。
私が生まれ育ったのは九州・宮崎県なので、住む前は勝手に親近感を持っていましたが、気候は雪のない北海道のようなので、雲泥の差です。
朝は9時前にようやく明るくなり、16時頃には暗くなってしまうという日照時間の短さに、体を慣らしている最中です。
今回は、自己紹介を兼ねて、私たち家族が住み慣れた日本からオランダへ移住するに至った理由について少しお話させていただきます。
オランダ移住前…東京では認可保育園に通園した我が子
オランダに移住する前は、東京で外資メーカーのマーケティングやPRをメインに仕事をしてきました。
子供が生後4ヶ月で認可保育園に入れたことをきっかけに、職場復帰してワーキングマザーに。
最初はもちろん泣く泣くの送迎だったのですが、子供はどんどんお友達との保育園生活を楽しむようになりました。
また、実家の離れている私たち夫婦にとって、子供の成長を親の私のように喜んでくださる先生方にお会いできたのは、とてもありがたいことでした。
子供の声は騒音なの?
現代の日本社会に疑問を持つようになりました
そんな保育園のエントランスに、ある日こういった張り紙がありました。
近隣の方のご迷惑になるので、速やかにお帰りください
帰り際にエントランス前の広場で友達や先生たちとの別れを惜しんではしゃぐ子供達の声が、いささかご近所の方には騒音となっていたようです。
この手の問題は、待機児童問題や電車のベビーカー問題と合わせて、メディアでも多く報道されています。
色々な事情や生活スタイルをお持ちの方がいるので、子供の声がうるさいと思われることを完全に否定はしません。
しかし、我が子の通園する保育園でその世論を体感し、とても残念でしたし、子供を持つことは歓迎されていないような気分になりました。
誰しも子供だったのに。
私たち家族にとっての幸せとは何かを考え、たどりついたのが「オランダ」でした
子供にとっての幸せってなんだろう?
そして、主人や私の幸せってなんだろう?
家族が増えることは喜ばしいことなのに、窮屈なことも増えて、そう自問することが多くなりました。
そして、育児と仕事を両立していると、この世に生を受けてからたった数年の目覚ましい成長を見逃すことも多いです。可愛くて仕方がないのに、心の余裕がなくなって、眉間にシワを寄せてしまうことも多々あります。
そんな時に「子供が世界で一番幸福な国」オランダの教育やワークライフバランスの事を知りました。
行きたい
そう思って、行動を起こしたのはその半年後でした。
子供を子供らしく育て、彼の成長を見ながら、自分自身の人生ももっと色のあるものにしたかったのです。
ママがハッピーなら子供もハッピー!
オランダに住み始めて一番嬉しいのは、「子供は社会の宝物である」という共通認識から来る、温かい眼差しを常に感じることです。
すれ違う人はよく子供に笑顔を向けて、ウインクしたりハイタッチを求めてきます。
あまりに多くの人がしてくるので、子供に一瞥(いちべつ)もくれない人は「珍しく子供嫌いなんだね」なんて感覚になってきました。
レストランや役所におもちゃが置かれたキッズスペースが設けられていると、子供連れに対する理解と了解を得られているとも感じます。
何より、レストランや役所などで“つまらない待ち時間を過ごさねばならない子供”のことを一番に考えてくれていると感じるのです。
こんな感じで、まだスタートしたばかりの私たちのオランダでの新生活ですが、2歳のイヤイヤ期とものびのびお付き合いできています。
Glolea![グローリア]での連載を通じ、オランダで肩の荷をおろしながら暮らす私流育児をお届けしますので、宜しくお願い致します。
次回連載では、「無料でいつでも動物と触れ合える!ママも子供も嬉しいオランダのミニ動物園」についてお届けします。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 関原玲奈(Reina Sekihara)
- Glolea! オランダ・マルチカルチャー子育てアンバサダー
- デン ハーグ
バックパッカーで旅をしたヨーロッパに子供を連れて十数年ぶりに再上陸。「ママがハッピーなら、子供もパパもハッピー」をモットーに、ママが生き生きできるような子育て法を自ら考え取り組む。多言語環境の中、言葉を覚え始めた我が子の言語教育を勉強中。