第二外国語のイマージョン教育も人気!アメリカ西海岸流“プリスクール”の選び方
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
目次
プリスクールは教育方針で選ぶ!?アメリカの豊かな教育方針
春になり新たな園や学校に通い始めた子も多いと思いますが、学校選びは親にとってとても悩ましいもの。アメリカでは9月から始まる新学期に向けてプリスクールを含めた学校選びが親の間で話題になっています。
アメリカでのプリスクール選び方を、複数ある教育方針と共にご紹介します。
アメリカのプリスクール選びは小学校まで影響する!
サンフランシスコでは、公立の小学校は人気が高ければ抽選となり受からないことも多いため、私立の小学校に通わせる家庭も多いのですが、小学校入学のためには小学校の前年度にあたるキンダーガーデンから通う必要があります。
そして、そのキンダーガーデンの入学にはそれまで通っていたプリスクールからの推薦状が合否を分けることになるため、3歳前後から始まるプリスクール選びは、その後の小学校選びにも直結してくるとても大切なプロセスなのです。
こちらでは、プリスクールを選ぶときはその後の小学校選びも念頭に置き、みなさん教育方針で選んでいるようです。特に車社会のこちらでは、プリスクールや小学校の送り迎えも車でするため、場所や学区で選ぶよりも、少し遠くても教育方針で選ぶ方が多いようです。
また、ベビーシッター文化が根付いているアメリカでは、親が働いているから終日のスクールを選ばなければならないということもなく、子供は半日だけプリスクールに通い、午後の時間はベビーシッターが対応することもできるため、学校選びはスクールの時間にも左右されません。
アメリカのプリスクールにおける豊かな教育方針
では、アメリカの親はどのような点を見て学校を選んでいるかというと、これまでの会話から以下のような教育方針を気にしているようです。
– アメリカのママが検討するプリスクール選びの4項目 –
□ 1.教育法:
モンテッソーリ教育 or シュタイナー教育 or レッジョエミリア教育
□ 2.学習方法:
遊び中心(Play Base)orアカデミック
□ 3.宗教:
カソリック or ユダヤ or 無宗教
□ 4.言語:
中国語、韓国語、日本語、スペイン語のイマ―ジョン(第2言語で学ぶ)教育
さまざまな文化の交わるアメリカでは教育方針の選択肢も豊かで、どの教育方針を選ぶべきかいろいろな知恵を絞っています。
まずはその教育方針の教室等に数回通ってみて、子供の適性をみます。教育方針が決まったら、通えそうな学校の見学会に通って学校の教育方針について子供が楽しんでいるのか適性を見ているようです。
それぞれに良いところがあるため、自分の子供には何が一番向いているのか、長期的な視点で皆さん悩んで決められるようです。
また、驚くのは3歳のプリスクールから第2言語を教えるイマ―ジョン教育もとても盛んであることです。
スペイン語はこちらではとても盛んですし、中国語や韓国語、日本語などのイマ―ジョン教育も人気が高いのです。
プリスクールは3歳から5歳までであるため、その後も継続しなければ子供たちは第2言語を忘れてしまうことも多いといった幼児期の第2言語習得については諸説ありますが、こちらでは幼児期に第2言語に触れることだけでも、その後新たな言語を習得する上で良い影響があると考えられているようです。
幼児期の体験をかけがえのないものにする学校選び
学校は、子供が元気で楽しんでいてくれればそれでよいと思う一方で、親は子供たちの幼児期の体験もかけがえのないものにしてあげたいと悩むのは、全世界共通のようです。
我が家も長男の小学校選びについて考え始めたところですが、子供は100人100通りですので、その子の一番の理解者である親が、子供と家族にとって一番の選択肢を見つけてあげられるといいですね。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
- サンフランシスコ
夫の留学に伴いオーガニックの街サンフランシスコに在住。15歳で1年間単身イギリス留学、大学卒業後に外資系投資銀行や大手税理士法人にて常にグローバル業務に従事していた経験から、世界とつながることの楽しさを実感。現在は二人の息子に世界を体感してほしいと、積極的にバイリンガル育児を実践中。