子育て常識・非常識!?アメリカでは学校行事に父親参加するのはあたりまえ…では日本は?
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
目次
毎月「親参加型行事」が行われるサンフランシスコのプリスクール
…父親も参加が当たり前ってホント!?
長男の通うサンフランシスコのプリスクールでは、ほぼすべての学校行事に両親そろって参加することが常識のようです。
「イタリアでは子どもの学校行事は両親参加がスタンダード」だった!というGlolea![グローリア]のイタリアの子育て連載でも父親の学校行事参加のレポートが紹介されていましたが、私からはアメリカでの父親の学校行事への参加についてお伝えします。
平日昼間の学校行事には、仕事を休んで両親で参加!
もうすぐ3歳の長男が通うサンフランシスコの現地プリスクールでは、毎月親参加型の行事が行われます。
- 9月 – オープンハウス(新たな入学者向けの学校開放日)、ピクニック
- 10月 – Parent Night(保護者会)、ハロウィンパーティー
- 11月 – Parent Teacher Conference(個人面談)、Food Drive(食料の寄付)、Books Day(本屋さんでのチャリティーイベント)
…等。
ピクニックとハロウィーンのイベント以外は、すべて平日に行われたため、働いている人は仕事を休んで参加をする必要があります。
それでもかならず両親がそろって参加をしていて、親だけの行事(保護者会や個人面談)では、子どもをベビーシッターに預けて両親が参加をします。
母親一人で参加をした私は少数派で、アメリカの父親のコミットメントの高さに驚きました。
子どもの社会性が伸びる!
父親が子育て・学校行事に参加するメリットとは?
アメリカでは、父親が学校行事に参加することは常識であるようで、母親だけに子どもの教育を任せるという考えはないようです。
父親の育児への参加は、数多くの研究で子どもに良い影響を与えることが明らかで、米国厚生省の紹介する研究でも
父親と関係が良好な子どもは、うつ病や破壊的な行動を経験する可能性が低く、向社会的行動をとる
(米国厚生省の紹介する研究より)
…ということが記されています。
アメリカでは多くの学校行事がPTAを中心に行われますが、父親が手を挙げて自ら指揮をとり、積極的に子どもの成長にかかわっています。
日本ではイクメンだと言われていた旦那も、こちらでは育児参加が少ない方です。
父親が学校行事に参加することで、子どもたちが嬉しそうなのはもちろんのこと、普段仕事で先生たちと話す機会がない父親でも、学校の様子を理解することができて家庭での会話も広がります。
今後は日本でも、学校行事の際には父親が仕事を休めるようになってほしい!
日本でも、学校行事への父親の参加は増えてきていて、ファザーリング・ジャパンのように、父親のPTA参加推進を掲げて、男性の意識改革や休みがとりやすい職場環境の推進をしているところもあります。
ただ、仕事を休んで学校行事に参加することに抵抗を感じる男性はまだまだ日本国内には多いため、今後は一人でも多くの父親が自ら子どもの学校行事に参加して、子どもとの対話を増やしてほしいと思います!
まずは我が家も主人の学校行事参加をもっと促していきたいと思います。。。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
- サンフランシスコ
夫の留学に伴いオーガニックの街サンフランシスコに在住。15歳で1年間単身イギリス留学、大学卒業後に外資系投資銀行や大手税理士法人にて常にグローバル業務に従事していた経験から、世界とつながることの楽しさを実感。現在は二人の息子に世界を体感してほしいと、積極的にバイリンガル育児を実践中。