おいしさ・栄養価・健康面でおすすめ!サンフランシスコのオーガニック食品事情
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
世界一オーガニックな街といわれるサンフランシスコでは、食品から生活用品までオーガニック製品で溢れています。
特に子育て中の親は子どもへの健康面の観点からオーガニック食品にこだわる人が多いため、オーガニック食品が充実しています。
今回は、全米の中でも最も健康志向が高く、『オーガニックの街』として知られているサンフランシスコのオーガニック食品事情についてご紹介します。
目次
オーガニックとは? アメリカでオーガニックブームが起こった理由は?
オーガニック食品とは、直訳すると『有機』の食品であり、化学物質(肥料や農薬)を使用せずに作られた食品を指します。
アメリカでは、リンゴの落下防止のために使用されていた農薬に発がん性物質が含まれており、特に体重の少ない子どもへの影響が大きいことが研究で明らかになったことから、1980年代からオーガニックブームが起こり、今ではオーガニック食品の消費量が世界一となっています。
そのため、スーパーでは必ずオーガニックのコーナーが設けられていて、週末にはオーガニック食品を取り扱うファーマーズマーケットが至る所で開催されています。
子育て世代に人気! ファーマーズマーケットのオーガニック食品
子育て世代は特に食品に気を使っているため、近くのファーマーズマーケットではご近所のママたちといつも顔を合わせます。
試食のできるファーマーズマーケットは子どもたちも大好きなので、子連れで来る人が多く、子ども達は試食をしたり音楽を聴いたりして楽しむことができます。
オーガニック食品のおいしさ・栄養素・健康面のメリットとは?
オーガニック食品を食べていて気付いたことは、まず味が美味しいこと!
味は時期や農作物の出来によるのですが、こちらでオーガニック食品を買ってみると、それまで日本で食べていたものよりも美味しいことが多いのです!
オーガニックのトマトを食べている子どもたちは、スーパーで買うノンオーガニックのものは食べなくなってしまったほどです。
こちらで有名なシェフがオーガニック食材を選んでいることも、オーガニック食品が美味しいことの証明と言われています。
Apple創始者スティーブ・ジョブズもオーガニック食品ファンだった
自宅近くにある、Appleの創業者・スティーブ・ジョブズが愛したGreens Restaurantというなかなか予約の取れないレストランでは、オーガニック農場を自ら経営してオーガニックにこだわった料理を提供しています。
また、オーガニック食品はビタミンやミネラルなどの栄養価が高いこともわかっています。
米国政府の研究で、農薬が使用されるようになった1949年から1991年の間では、農作物に含まれるミネラルやマグネシウムなどは76%減少したことが分かっており、オーガニック食品にはより多くのビタミンやミネラルが含まれているそうです。
そして、子育て世代に一番うれしいことは、オーガニック食品には、健康に被害を及ぼす可能性のある農薬や添加物が極力排除されていることです。
参考:オーガニック、有機の意味、無農薬との違い、有機農法、有機肥料[From JONA]
心臓病、喘息、骨粗しょう症、食物アレルギーなどを引き起こす可能性のある添加物は、できるだけ子どもに摂取させたくないと考えるものですが、オーガニック食品を選んでいれば、これらの人工的な添加物を一般の食品に比べて気にする必要がありません。
オーガニック食品のすすめ
日本では比較的安全な食品が手に入ることが多いため、まだまだ米国に比べてオーガニック市場は5%と少ないものの、オーガニックコスメなど、食品以外の分野でオーガニックの良さが認知されてきているように感じます。
オーガニックは少し割高であることが多いものの、将来の健康を考えたら決して高くはないはずです。ぜひ日本でもオーガニック食品を選ぶ機会があれば選んでみてはいかがでしょうか。
次回の連載記事では、こちらで人気のオーガニックベビー用品についてもご紹介します。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 上田理恵子(Rieko Ueda)
- Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
- サンフランシスコ
夫の留学に伴いオーガニックの街サンフランシスコに在住。15歳で1年間単身イギリス留学、大学卒業後に外資系投資銀行や大手税理士法人にて常にグローバル業務に従事していた経験から、世界とつながることの楽しさを実感。現在は二人の息子に世界を体感してほしいと、積極的にバイリンガル育児を実践中。