自主性を育む幼児教育!サンフランシスコの現地プリスクール事情

上田理恵子(Rieko Ueda)
Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー

サンフランシスコで人気のあるプリスクールを複数見学して一番驚いたのは、どこのスクールでもとにかく子どもの自主性を尊重すること!

 

子ども達がスクールで何をするかは基本的に自由で、教室もクラスもなく、敷地内で自由に遊びまわります。プリスクールは、3歳前後で始まる子どもにとって初めての学校体験で、そこでの経験は子どもにとってとても大切です。

 

今回は、アメリカで学んだこの自主性を重んじた幼児教育の背景と、現地プリスクールの様子をご紹介します。

アメリカのプリスクール:1700年代の一軒家がプリスクールになっています

▲1700年代の一軒家を施設にしているサンフランシスコでも人気のプリスクール

自主性を育むことで、子ども達は失敗を恐れずに何事にも挑戦できるようになる!

アメリカの幼児教育では

自らの興味に沿って、子ども達自ら選択をしていく

という、子ども達が自主的に物事を決定することが重要だと考えられています

 

自主性を育むことで、幼児のころから自らの選択に自信を持ち、失敗を恐れずに行動することができるようになるのです。

自主性が育まれる精神の発達は、1歳を過ぎたころから始まっている

例えば歩き始めの子どもがご満悦であるように、幼児であっても自主的に物事をコントロールすることはとても気持ちの良いことです。

 

そのため気持ちよく決めた物事であれば、何か失敗をしてしまったときでも、子どもは平静に笑って対応することができます。

 

一方、自主性が育まれず、大人に依存して周りの人から強く影響を受けている子どもは、自分を信じることができず失敗を恐れてしまうようになるのです。

 

この自主性が育まれる精神の発達は、1歳を過ぎたころから始まっていると考えられているため、現地プリスクールでは自主性を育むためのプログラムが多く取り入れられています。

プリスクールで何をするかは子ども達の自由!

アメリカのプリスクールの様子:▲毎日最後に15分ほどあるサークルタイムの様子、円になってみんなで歌を歌います

▲毎日最後に15分ほどあるサークルタイムの様子、円になってみんなで歌を歌います

長男の通うプリスクールでは、毎週先生たちが様々なアクティビティを準備しますが、どの活動を選ぶかは子ども達の自由。

 

34人の生徒たちが、複数の部屋や庭から自由に遊ぶ場所を選んで一日を過ごすため、長男は一日外で遊んでいる日もあれば、アート作品を持ち帰ってくる日もあり、毎日新たなことをたくさん学んで帰ってきます。

 

子ども達が選べば、雨の日でもみんなでカッパを着て外で遊んでいる先生の姿をみて、その徹底ぶりに衝撃を受けました。

 

その日の活動を自ら選んで決めた場合、先生に決められた活動を行う場合に比べて子ども達にとってストレスが少なく、より楽しく過ごせるため、ますます活発に遊びを通じて学ぶことができます

 

毎日の生活であるプリスクールで、何をするか自ら複数の選択をすることにより、子ども達の自主性が育まれ、自信を持って物事を進められるようになります。

アメリカのプリスクールの砂場:長男のお気に入りのお庭の砂場

▲お気に入りのお庭の砂場

自主性を重んじた幼児教育のススメ

アメリカに来て初めて、日本では準備された活動を受動的に受け入れるような幼児教育が多いと感じ、自主性を重んじた教育に魅力を感じました。

 

親としてグローバルキッズを育てたいと思っていたらぜひ、子ども達に適切で健康な選択肢を与えて自主的な決定を尊重し、その失敗についても一緒に解決するような、そんな幼児教育を少しでも実践できるといいですね。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

上田理恵子(Rieko Ueda)
Glolea! サンフランシスコ・オーガニック子育てアンバサダー
サンフランシスコ

夫の留学に伴いオーガニックの街サンフランシスコに在住。15歳で1年間単身イギリス留学、大学卒業後に外資系投資銀行や大手税理士法人にて常にグローバル業務に従事していた経験から、世界とつながることの楽しさを実感。現在は二人の息子に世界を体感してほしいと、積極的にバイリンガル育児を実践中。

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