なぜドイツ人は環境意識が高いの?幼稚園の持ち物に答えがあった!
- クリューガー量子(Ryoko krueger)
- Glolea! ドイツ・家族の暮らしアンバサダー
目次
持ち物チェックリストで分かる!ドイツの幼稚園児が学ぶ人生に大切なこと
こんにちは! Glolea!ドイツ・家族の暮らしアンバサダークリューガー量子です。
子供達が心待ちにしている4月の入園入学も、もうすぐですね。 ドイツの幼稚園でも、入園前に持ち物リストが配られます。
その中で一番大事なのが「どろんこズボン」です。
今でも心に残る園長先生のお言葉はこれ!
天気は悪くないの。服が悪いのよ。
さあ、出かけましょう!
ドイツの幼稚園に通う子供達の必需品「どろんこズボン」とは?
子供達が大好きな幼稚園。その中でも特別なのが、外遊びの時間です。
新鮮な空気を吸って、走ったり、砂で遊んだり、ポカポカ太陽に当たりながら友達とおままごとをしたり。ドイツの幼稚園では夏でも冬でも、雨でも雪でも、大嵐でない限り、子供達は毎日必ず30分は外で遊びます。
雨の日には、雨の日にしか出来ない遊びがあります。
土が湿っていき、庭に川ができる様子を観察したり、川を大きくしたり。ドイツの幼稚園では、子供が土や泥に手で触ることが大切だと考えます。
日常の遊びから自然を感じることを学ぶのです。
そして、外遊びで必要なのがこの「どろんこズボン」。
息子が通った幼稚園の園長先生のお言葉
天気は悪くないの。服が悪いのよ。
本当にその通りです。
子供は遊びの天才。天気を遊びに変えてしまいます。
どろんこズボン、雨用ジャンパーを着て、毎日ドイツの子供達は外を駆け回ります。
週末は近くの山や畑へ。ドイツは森の国。
「Klang der Stille(敬愛なるベートーベン)」という映画があります。
ベートーベンがお弟子さんに話しかけます。
あの森へ行ってごらん。あの森は素晴らしい。森の自然の中から多くのインスピレーションが生まれる。
ベートーベンも、自ら補聴器を持ってウィーンの森に行き、鳥の声、水の音を聞きながら、緑あふれる森を散歩し、堪能し、それを作曲に結びつけます。
ヨーロッパ映画では、美しい野原や森がよく出てきます。この景色は特別なものでなく、日常の景色です。
ドイツは森の国。街のすぐ近くに人々がずっと大切にしてきた森や畑があります。
週末、ドイツの人達はこの日常の景色の中を散歩します。空を見上げ、木が揺れるのを見て、風を感じ、鳥の声を聴きながらの散歩はとても気持ちがいいものです。
子供達は道に落ちている石で遊んだり、虫や棒きれを見つけたり、子供は子供の発見があります。どろんこズボンを履いて探検です。
環境意識が高いドイツ人
自然を大切にする気持ちは幼少期の「楽しい!」から学びます
ドイツ人が自然を大切にする思いは、幼少の頃から学び、育んだものです。
身近な自然に接して、楽しいと思うこと。そこから興味が広がります。
どろんこズボンを履けば、どんな天気でも大丈夫。いつもとは違った発見ができます。 さあ、出かけましょう!
次回の連載記事では「みんなが知りたい!ドイツ人が何か国語も話せる7つの理由」をテーマにお届けします。お楽しみに!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
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- ハイデルベルク
ハイデルベルク市公認ガイド。バイオリン教室主宰。「石油を掘りたい!」と工学を学び、日本で土木技術者として働く。その後メキシコでスペイン語を学び、日西通訳として働く。メキシコ滞在中にドイツ人現夫と出会い、2003年に渡独。現在、ラグビーに夢中な2人の男子の母。