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娘の中国語&日本語バイリンガル成長レポート! 台湾生まれ台湾育ちの娘はバイリンガルになるかな?
- 齋藤晋輔(Shinsuke Saito)
- Glolea! 台北バイリンガル子育てアンバサダー
こんにちは! 「元気児童日語短期補習班」代表/Glolea! 台北バイリンガル子育てアンバサダー齋藤晋輔です。
現在、私達家族
- 私(日本人)
- 妻(台湾人)
- 娘(台湾生まれ台湾育ちの日台ミックス[ハーフ・ダブル])
の3人家族で台湾で生活をしています。
娘は生まれてからずっと台湾で生活をしています。
私は娘が生まれてからなんとか娘が無理をしないで中国語・日本語の“バイリンガル”になれるよう、自分なりのやり方で娘に接してきました。
その“バイリンガル”に育ってほしい意図は2点。
- 日本にいるじぃじ・ばぁばと日本語でコミュニケーションをとってほしい
- 将来、多言語習得の必要性を強く感じるので、日本語&中国語どちらも話せるようになってほしい(私の勝手な思い込みですが・・・)
といった私の“わがまま”で妻を巻き込み、協力を得て、今3歳半になる娘に日本語を話すよう要求しています。
今回は、娘のバイリンガル成長記録と、バイリンガル育児を3年間続けてみた感想をお話ししたいと思います。
目次
娘が台湾で生まれてから日本語幼稚園に通い始めるまでの語学環境
台湾生まれ、台湾育ちの娘。
妻は日本語を少し話すことができますが、私と妻との会話は基本全て中国語です。また、妻の家族には日本語を話せる方が一人もいません。
そのため、娘は生活のほとんどが中国語という語学環境に、私だけが日本語で話しかけるという生活を3年半続けています。
娘が幼稚園に入るまでは私達が仕事の間(月曜日〜金曜日)、妻の父と母が面倒を見てくれていました。
私達の仕事が終わり次第お迎えに行き、帰宅してからやっと日本語の環境を作ることができていましたが、娘が寝るまでの時間。一日約2~3時間というわずかな時間を使って私は日本語の話しかけを行っていましたが予想通り日本語幼稚園の入園前(3歳)までは日本語は全くできない状態でした。
ただそれでも良かったのは、2歳頃からママと中国語でしっかりコミュニケーションが取れるようになっており、私は集中して「どうやって娘の日本語を伸ばすか?」だけを考えられるようになりました。
日本語で話し通す&日本語しか使わない
私がこの時期に気を付けていた事は、何がなんでも日本語で話し通す事。娘が中国語で伝えてくる事、質問してくる事には、全て日本語で返答していました。
娘の顔を見るとわかるのですが、あきらかにパパの言っている事が理解できていない
・・・
の状態の時でも、自分のルールを押し通し
パパとは日本語だよ
という事を理解してもらうよう娘に要求していました。
日本語幼稚園に通い始めてからの娘の日本語の成長
台北には日本語幼稚園が数軒あり、ちゃんと日本人の先生が日本の幼稚園と同じように教えてくれます。娘は日本語幼稚園に入学・通園することになりました。
日本語幼稚園の環境は、日本人の先生に年少さん8人(入園時5人)の構成。お友達は、娘と同じミックスの子供が日本人の子よりもちょっと多いくらいです。
日本語幼稚園に通い始めてからの娘の日本語の成長はいかに!?
…結果から言いますと、幼稚園に通い始めた娘の日本語は、私の予想をはるかに上回るスピードで進歩しました!(今も進歩しています)
台湾人幼児・児童に日本語会話を教える児童日本語教師という私の職業柄
どのぐらいで日本語の会話ができるようになるのかな?
と、自分なりの予想を立てていましたが、やはり毎日通う幼稚園と日本語会話塾では、比較できないぐらいの吸収・習得スピードに差がありました。
年少さんクラスにはミックスのお友達もいるので完全日本語環境ではありません。
園の先生が言うには、
日本語で話していると、急に中国語がでてくることもあり、多々日本語&中国語ごちゃまぜの状況になる
とのことです。
それでもみるみる日本語が上手になり、8か月間(2019年4月~11月の)で私とは完全日本語で“意思疎通”ができるようになりました。
では、日本の3歳児と比べたらどうかと言われれば、それは比較対象にはなりませんが、それでも私にとっては、十分な進歩で、とても満足しています。
日々の会話から
今日は過去形がちゃんと使えている
受動態の文章を話した!
など、娘の日本語の進歩が良くわかります。
その中でも一番良かったのは、娘が私に中国語で話さないことです。
日本語と中国語が違うものだ
ということをちゃんと理解しています。
普段、私と妻は中国語で会話をしているので、私が中国語を話す姿を見て
パパは中国語ができる
ということは理解しています。
ですが、家族での会話中、妻には中国語で答え、私にはちゃんと日本語で答えてくれています。
- パパ:日本語で話す
- ママ:中国語で話す
ということがしっかり理解できています。
日本語で話し通す
日本語しか使わない
という自分のルールを守って良かったと思います。
バイリンガル育児…これからの課題
台湾の日本語塾で起きている問題&幼稚園に通い始めてから気を付けている事
バイリンガルへの道は、まだスタートしたばかりで、課題(分からない・予想ができない)もたくさんあります。
今、いつも考えているのは、幼稚園だけに日本語の進歩・習得を頼ってはいけないという事。
それは、今、私が教えている日本語会話塾にミックスの児童が増えているのですが、そのほとんどがママ台湾人&パパ日本人のパターンです。
また、そのミックス児童の状況で多いのが、
- 読み書きができ、聞いて意味も理解するが、日本語での返答があまりできない
- もともと日本語があまりわかならない、話せない、書けない
ということ。
このような状況でも
そのうちバイリンガルなるだろう
という気持ちでいると、2か国語習得できずに中途半端な習得で終わってしまう可能性があるのではと感じています。
そこで、娘が幼稚園に通い始めて日本語が進歩するとともに、“自分ルール”にも少し変化を加えるようにしました。
- ルール1:
娘と一緒に娘の好きなアニメを見て同じ話題を共有し、2人の話題を増やす。
一緒にアニメを見て、お互いに質問したり、答えたりする。
- ルール2:
娘からの質問には、娘が理解できるかどうかは気にせずに、日本語で説明(返答)が長くなっても、娘に伝える。
変化を加えたことで、実際に2人の会話時間は、増えています。
朝夕の送り迎えの時、お散歩の時など、同じ質問・答えを繰り返すこともありますが、それでも「日本語の時間」が増えているのは事実なので、良いと思い継続しています。
今後、どれだけ対応できるかわかりませんが、状況に応じて“自分ルール”を模索し、いろいろと試していきたいと思います。
最後に
今回は私の経験談を書かせてもらいましたが、子供の性格・家庭環境で、習得速度は異なりますし、親が子供にどこまで言語習得を求めるかでも違ってきます。
また、どの方法が正しい・間違い・バイリンガルにしないといけない、というのもありません。
私は日頃協力してくれる妻、日本語幼稚園で日本語をがんばって覚えている娘、二人にとても感謝しています。
今後の私のバイリンガル育児がどうなっていくかは全く予想ができませんが、各成長過程で娘のプレッシャーにならないよう、バイリンガルになってくれればいいなぁと思います。
また、このテーマでお話しする機会があれば、ぜひ娘の中国語・日本語バイリンガルとしての成長過程を共有したいと思います。
いかがでしたか? 今回は、「娘の中国語&日本語バイリンガル成長レポート!」をテーマにお届けいたしました。次回は「子連れ台湾旅行&留学前に知っておきたい!台湾の食習慣 」をテーマにお届けします。お楽しみに!
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記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 齋藤晋輔(Shinsuke Saito)
- Glolea! 台北バイリンガル子育てアンバサダー
台湾に来て20年。もとは留学生として台湾に渡ったため2年程度で帰国予定でしたが英語力の大切さも感じ米国留学も経験。台湾(4年)→米国(1年半)→台湾(今に至る)。現在は台湾籍の子供達に日本語を教えるスクール運営。台湾籍の妻・娘(3歳)3人で台湾生活を楽しんでいます。毎春夏に日本の小学生向け中国語親子プログラムも開催。