挑戦好きな子供を育てる!ニュージーランド式『Take a Risk!/テイク・ア・リスク』教育

山口たく(Taku Yamaguchi)
Glolea! ニュージーランド留学&国際バカロレア受験アンバサダー

子供にはできる限り失敗せずに、安定した人生を送ってほしい。

親ならきっと誰でもそう願うものです。

 

そのために親や先生は子供の失敗を回避するため、挑戦を避けて安全な選択を勧めることが多いもの。しかし、その真逆を行くのが、ニュージーランドの学校教育制度です。

 

キーワードは “ Take a risk!(テイク・ア・リスク)

リスクを取れ!

と教える教育が育てる力とは? 今回の連載記事では “Take a risk!(テイク・ア・リスク)”と積極的な挑戦を勧めるニュージーランドの教育をご紹介します。

挑戦=成長という価値観が浸透しているニュージーランドの教育

ニュージーランド流 "Take a risk(テイク・ア・リスク)”教育とは?

▲ニュージーランド流 “Take a risk(テイク・ア・リスク)”教育とは?

子供は本来、挑戦が大好き

 

好奇心の塊である子供たちは、大人の注意も聞かずにあれこれチャレンジするものです。でも成長するに従ってだんだんと、失敗を恐れて挑戦しなくなっていく…。

 

そんな姿をご覧になったことがある方も、きっとたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。

 

失敗せずに進んでいけることは一見いいことに見えるもの。でも順風満帆な人生の中では、大きな成長もまた難しいのではないでしょうか。

挑戦の中にこそ成長がある

そんな素敵な価値観が、ニュージーランドの教育には浸透しています。

失敗を恐れて挑戦しないことよりも、挑戦せずに失敗もしないことを悔やめ。
挑戦する勇気を常に持とう!

こんな言葉がけを、校長先生や先生方から日常的にかけられることで、子供たちは自然と挑戦する楽しさを学んでいくのです。

ニュージーランド流「Risk-Taker(リスクを取る人)」の育て方

失敗を恐れず挑む中にこそ、成長は生まれるものです。

▲失敗を恐れず挑む中にこそ、成長は生まれるものです。

では具体的にはどうやって、ニュージーランドではRisk Taker(リスクテイカー/リスクを取る人)を育てているのでしょうか。

 

これは前回お話しした、自己肯定感を育みながら個性を伸ばす! ニュージーランド式教育の注目キーワード「パーソナルベストとも深いつながりがあります。

 

ここではまず、その学期や年度の目標設定をするときのことを考えてみましょう。

 

ニュージーランドでは毎年年度初め、学期初めに、自分が達成すべき目標設定を行います。設定の内容は子ども一人ひとりが、過去に自分でできなかったことを考えて設定します。

 

決して「学年相応」とか「クラスの平均」などと、他者との比較をすることはありません

 

これが「パーソナルベスト」型目標設定です。

 

その上で自分が何をどうできるようになるか考えるのですが、ここで登場するのが「Risk Taker(リスクテイカー)」の精神

 

達成できて当然の目標ではなく、自分がかなり頑張らないと難しい課題を選ばせる

 

自分がやりやすそうな目標ではなく、あえて一番避けたい目標を選択するよう励ます

 

これが「Take a risk!(テイク・ア・リスク)」です。

 

今の自分では失敗するかもしれない。でも先生や仲間のサポート受けて、達成できるように挑戦していこう。そんな思いを子どもたちに持たせていくよう、先生たちは励まし、支えていくのです。

Risk Taker/リスクテイカー(リスクを取る人)を目指そう

自分が掲げた目標に向かって、まっすぐに挑める子に育てるように…

▲自分が掲げた目標に向かって、まっすぐに挑める子に育てるように…

これは日本の家庭内でも、無理なく真似できる発想ではないでしょうか。

 

例えば、

  • 英語を身につけるための学習
  • スポーツ
  • 音楽
  • アート

…等、においても、積極的にチャレンジングな目標を目指していくよう励ます

 

そしてその目標を親子で一緒に達成できるよう、子供をしっかりとそばで励まし、支えていく

 

うまくいかないことや失敗があっても、挑戦して努力する中で、確かに成長していける実感を子供の中に育むこと。

 

それはきっとお子さん自身の自信を育て、リスクと隣り合わせに存在している、より多くのチャンスに挑めるようにしてくれるでしょう。

挑戦なくして成長なし

あなたもニュージーランド式教育で、お子さんをRisk Taker(リスクテイカー)に育ててみませんか

挑戦力を育てる「夢を叶える留学」のススメ :まとめ

190を超える国や地域からやってきた人々が、互いの文化を尊重しあって共存している、多様性に満ち満ちた国ニュージーランド。

 

まだ200年ほどの歴史しか持たない新しい国だからこそ、ここには世界のいいものを吸収していこうという、伸びやかな「チャレンジ精神」に溢れています

 

しかしそのような本質的な側面は、数週間から数ヶ月程度の短期留学では、ほとんど見えてこないのが実情です。

 

この国で学び、日本での進路に生きる留学をしたいなら、帰国後のゴール=目標から逆算した、留学プランを立てることが大切です。

 

「英語に親しむ留学」なら日本国内でもできます。そろそろ本気で「夢を叶える留学」を検討してみませんか?

 

私は子供の理想教育を求めて海を渡り、今ニュージーランドで暮らしています。移民で成り立っているこの社会はまさにグローバル世界の縮図

 

ニュージーランドで学ぶ様々なことは、これからの時代を生きる子供たちに役立つヒントがたくさんあると信じて「夢を叶える留学」を応援しています!

 

次回の連載では「ニュージーランドの教育から考える『グローバル教育』」をテーマにお届けします。

 

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

山口たく(Taku Yamaguchi)
Glolea! ニュージーランド留学&国際バカロレア受験アンバサダー
オークランド

ニュージーランド留学&国際バカロレア受験コンサルタント。元大手名門進学塾講師として御三家中や最難関国私立高校に多数の合格者を輩出するも、従来の受験指導に疑問を持つ。子供に未来の教育を与えるべくニュージーランドに教育移住し、未来のグローバル教育を提供するTIES.JNZを設立。オークランド在住。二児の父。

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