英語で「Good job!(グッジョブ!)」ってどういう意味? 英語子育て★褒め言葉フレーズvol.9
- 橋元知子(Tomoko Hashimoto)
- Glolea! ポジティブ英語アンバサダー
目次
子どもが食事中好き嫌いなく食べることができた時に使いたい
英語子育て褒め言葉フレーズ…Good job!(グッジョブ!)
お子さんに「英語好きになってほしい!」そんな声をよく聞きます。英語好きを促す最適な方法は何と言っても、ママやパパがお子さんと一緒に楽しく英語を学ぶこと。「英語って楽しいものなんだよ」というポジティブ・メッセージを送ることが一番の方法です。英語圏のポジティブマインドを言語&フレーズと共に吸収し、英語を話しているときだけでなく、それ以外の生活においてもポジティブ思考で子育て。全12回の本連載を通して、親御さんもお子さんも一緒に楽しく英語を学べる褒め言葉を学びましょう! 今回は、子どもが食事中好き嫌いなく食べることができた時に使いたいGood job!(グッジョブ!)についてお届けします。
子どもの好き嫌い…根気強く、様々な調理方法で楽しく食べられるように
最近、「個の尊重」という概念が行き過ぎて、子どもに食べ物を無理強いするのは良くないからと、お子さんがある食材を拒否したら、離乳食の段階で、それはもう与えない、という親御さんがいらっしゃいます。
確かに、同じ調理方法、同じ雰囲気の中で、何度も無理矢理食べさせようとするのは良くないでしょう。しかし、子どもは、食材の形や味を変えれば食べることもありますし、その時の周りの環境でたまたま拒否しただけのこともあります。できれば親御さんには新しい食材導入後、1、2回で諦めてしまうのではなく、間隔を多少開けてでも良いので、根気強く、楽しい雰囲気の中で、様々な調理方法を試して頂ければと思います。
難しい、と感じる親御さんもいらっしゃるでしょう。しかし、この時期を乗り越えられればその先が楽になります。
幼児期に形成される味覚…
“味育”“食育”の第一歩は食材に良いイメージを持たせてあげること
人の味覚は幼児期に形成され、3歳ころからは食べたものの味を記憶します。この頃に初めて出会った食材に良いイメージがもてれば、それが記憶として残り、その後も食べ続けてくれる可能性が高いのです。
では、どうしたら好き嫌いを少なくすることが出来るのでしょうか?
子どもが苦手なお野菜は
甘いものとセットで克服できる?
ここでは、私にとっては目新しかった、アメリカのとある興味深い研究結果を紹介させて頂きたいと思います。
その研究によると、
子どもは、新しい野菜との接触経験が甘い物と紐付いていたほうが、その野菜を好きになる
(Havermans and Jansen 2007)
のだそうです。
研究では、4−8ヶ月児のお母さんに、8日間続けてドロドロ状にしたいんげん豆をあげ続けるよう、お願いをしました。やり方としては、赤ちゃんがいんげん豆を、3回拒否(顔をそむける、手でスプーンを押しのける等)、もしくは、完食するまで、あげ続けて貰いました。そして、これらの赤ちゃんのうち、半分には食後に桃を与えました。
その結果
食後に桃を与えた赤ちゃんの方が、いんげん豆自体を好きになったようだった
(Forestell and Mennella 2007)
のです。
野菜を全部食べ終わらないと、デザートは食べちゃ駄目よ
と言われ、離乳食期に自分の子ども達もそう育てた私にとって、これは驚きの情報でした。
この実験結果だけを見ると、「好きではない食材を全部食べなくても(この場合は野菜)、ちょっとだけ食べられたら、ご褒美の甘い物をあげたほうがいい」という事が出来ると思います。
このやり方で必ず好き嫌いが克服できる! という事はないかもしれませんが、お子さんの好き嫌いに悩んでいらっしゃる親御さんは、一度試してみても良いのかもしれません。
さて、この方法、もしくは、別の方法を使って、嫌いだった食材が食べられたら、是非使っていただきたいのがこの英語フレーズ。
苦手な食材を上手に食べられた時に使いたい英語フレーズ
Good job!(グッジョブ!)
意味は勿論
良くやったね!
です。発音は「グッ・ジョブ」。(グッ「ド」ではないですよ)
甘い桃を食べた後の幸せな感覚。これと同様、言われると、幸せな気持ちなれる魔法の言葉、Good Job!
大好きな親御さんから言われたら、桃以上の効果が期待でき、お子さんは喜び勇んで色々な物を食べるようになるかも知れませんね!
※参考文献
・Forestell CA and Mennella JA. 2007. Early determinants of fruit and vegetable acceptance. Pediatrics 120(6):1247-1254.
・Havermans RC and Jansen A. 2007. Increasing children’s liking of vegetables through flavour-flavour learning. Appetite. 48(2):259-62.
コラム:Good job!(グッジョブ!)にまつわる
英語子育て…我が家の場合
離乳食期、我が家の食事場面でのGood Job!は、私が両手の親指を立て、子どもも立てて、それを、ちょん!、とくっつける仕草と共に言われていました。
もの凄く褒めたいときには
Good Job!
を連発しながら、3回、ちょん・ちょん・ちょん。子どももゲーム感覚で楽しんでいたようです。
このおかげかどうかは分かりませんが、3人とも好き嫌いがあまりありません。親指を上手にくっつけるのは結構難しいので、子どもの微細運動能力を育てるにも良いかも知れません!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 橋元知子(Tomoko Hashimoto)
- Glolea! ポジティブ英語アンバサダー
ポジティブ英語を取り入れた子育てを実践中(3児の母)。経験を通して、子どもに関わる大人が異文化や英語の楽しさを感じれば、子どももこれらを好意的に受け止めるようになることを実感。博士号(国際日本学)、修士号(教育学、国際日本学)。保育士免許。英検1級。保育英検1級。英語学習学コーチ。現在は、東京未来大学こども心理学部で専任准教授として保育者、教員養成に関わる。共著「すぐに使えるIt’s英会話」。