山がないオランダで盛んなスポーツ「自転車とスケート」

久米知子(Tomoko Kume)
Glolea! 世界一幸せな子どもの国オランダを紹介するアンバサダー

オランダで自転車・スケートが盛んな理由は…幼児教育にあった!

世界遺産キンデルダイクは夏にサイクリング、冬にスケートができる場所として有名

▲世界遺産キンデルダイクは夏にサイクリング、冬にスケートができる場所として有名

オランダには山がありません。運河が張りめぐらされ、どこまで行っても平坦な地が続いています。そんなオランダでさかんなスポーツといえば、やはりこれ! 自転車とスケートです。

オランダで自転車の練習は4歳頃から、
子ども乗せ自転車も充実!

オランダの子どもたちは、小さい頃(だいたい4歳くらい)から自転車の練習をします。まっすぐで安全な自転車専用道路がどの町にも整備されているので、練習もこの専用道路で行います。ともかく道路はまっすぐ続いているので、自転車ですぐに止まらなければいけないとか曲がらなければいけないという問題がありません。そのお陰なのか? どの子も比較的すぐ自転車に乗れるようになるのが驚きです。

 

天気のよい週末には親子で自転車に乗ってサイクリングというのが典型的なオランダ人家族の週末の過ごし方です。ベビー時代からチャイルドシートに乗せてサイクリング……はごく普通の風景です。

 

オランダには子どもを乗せてけん引するサイクル専用トレーラーやボックスカーもたくさんの種類があるので、たまに3~4人の子どもを前後に乗せて自転車で走るお父さん・お母さんも見かけるくらいです。

オランダがオリンピックのスピードスケートで強いのは、
日常的に運河のスケートリンクをしているから!?

北国オランダでは、冬は暗く寒い日が続きます。雨風が強い日が多く、残念ながら冬の間は外遊び時間がぐっと減ります。

 

そんなとき、子どもたちが楽しみにしているのが厳寒の冬。運河が凍りつくくらい寒くなると、皆、スケート靴を持参して運河や池でスケートを楽しむのです。この時期は、そこら中が天然スケート場と化し、冬の楽しいひとときを過ごします。

 

なるほど。オリンピックでオランダがスピードスケートに強いのは、子どもの頃からこんな環境で育っているからに違いありません?! 今回は、オランダで自転車・スケートが盛んな理由についてお届けしました。

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久米知子(Tomoko Kume)
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ロッテルダム

静岡県出身。2002年よりオランダ在住。ロッテルダム近郊にてオランダ人の主人と8歳の娘と共に暮らす。最近は洋裁に凝っていて、ジーンズからジャケットまでなんでもお任せあれ!の域に達しつつあり……。趣味は布マーケット巡り。

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