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生徒が育てて料理する!ニュージーランドの小学校で行われている「食育」プログラム

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター

こんにちは! ほうかごEnglish代表/Glolea! ニュージーランド親子留学アンバサター 奥村優子です。

 

ニュージーランドでは今、Sustainability(サステナビリティー)に注目が集まっています。Sustainabilityを直訳すると「持続可能性」というこの言葉になります。

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

▲日本でもサスティナブルな社会を目指した取り組みが様々始まっており、また、国連が掲げたSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」への関心も高まっていますが、ニュージーランドでは10年以上も前から小学生からサステナビリティーを学ぶためのプログラムが実施されています。

 

「どんどん生産してどんどん捨てる」という消費社会から、今あるものを大切にし環境に優しい社会へ変えていこうという意味があり、ニュージーランドでは学校教育でもこのコンセプトを学ぶために、ゴミのリサイクル、コンポストの活用などが取り入れられているところが多いです。

 

今回は、ほうかごEnglishスタッフのみゆきさんのお子さんの通う小学校で行われた、Sustainabilityについての取り組みをご紹介します。

 

生徒達が野菜を自分たちで育て、それを料理することで子供達が環境とコミュニティの大切さについて学びましたよ!

ニュージーランドの小学校で10年以上前から行われいている食育プログラム「Garden To Table(グリーン トゥー テーブル)」とは?

自分の口に入るものの背景を知ることで食べものを大事にする事を学ぶ取り組み

ニュージーランドの小学校で10年以上前から行われている「Garden To Table(グリーン トゥー テーブル)」というプログラムがあります。

 

このプログラムでは、ガーデニングと料理の技術を学ぶのですが、生徒達が自分の手で、野菜を育て、収穫し、食事の準備をし、身体によい食べ物をみんなで楽しむという、ニュージーランドのカリキュラムに沿ったアクティビティです。

 

また、このプログラムから生徒達は、

  • 環境を良くするように責任をもつこと
  • 意識をもって食事をすること
  • コミュニティのつながりの大切さ

を学びます。

 

ニュージーランドの学校では、保護者や地域の人のボランティアによって成り立つプログラムが多いですが、Garden To Tableも担任の先生が中心となりつつ、ガーデンとキッチン担当の代表をはじめとして保護者が様々な形でボランティアとして関わることで成り立っています。

 

私もGarden To Tableでボランティアをしてきましたので、その様子をお伝えします!

自分達で大切育てた野菜を調理する!
格別の美味しさです

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

まずは、キッチンへ。今日の献立は、パンプキン・ハマスとビートルートのディップ、それとパンです。

 

皮を剥いたパンプキンとひよこ豆、その他の材料と一緒にフードプロセッサーに入れて、完成!

 

ビートルートのディップは、色が鮮やかな紫色できれいですねー

 

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

パンと一緒に盛り付けて、パセリも飾って、カフェの一品のよう。

 

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

料理が完成したら、テーブルセッティング。

 

テーブルクロスやお皿、スプーン、フォーク、ナイフ、キッチンタオル、またガーデンで使うものも、保護者や地域の人たちに呼びかけて集めたものがほとんどなんですよ。

 

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

ガーデニングをしていた生徒達もやってきて、みんなで「いただきまーす」

畑づくりはまず土づくりから
ミミズ農場と命のサイクル

さて、今度はガーデンへお手伝いに行きました。

 

まずは、コンポストについて学びます

 

オークランドの役所の方が学校にきて、生徒達に実物を見せながら、わかりやすく説明をしてくださいました。

 

今回はWorm Farmingというコンポストについて学びました。

 

コンポストは、ゴミを減らすことにもつながりますし、ミミズの一種「Tiger worm(シマミミズ)」が、野菜や果物、コーヒーや紅茶、玉子の殻、紙、落ち葉などをガーデンの肥料にするそうです。

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

これが、Tiger wormです。

 

Tiger wormに与えてはいけないものもあって、辛いものや酸っぱいものは苦手なようです。

 

また、与えるものも野菜や果物などの緑のものは70%、紙、落ち葉など茶色のものは30%の比率になるように与えなければならず、まるで、ペットのように面倒をみるんだなーと思いました。

 

だんだん、愛着がわきそうです(笑)

 

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

この日は、いくつかの野菜とマリーゴールドの花を植えました。

 

小学校で学ぶ食育…ニュージーランドの教育現場

肥料にやる茶色い液体は、さきほどのコンポストから出た栄養満点のWorm Teaです。

 

いらないものをただ捨てるのではなく、それが時間をかけて肥料になって、野菜がよく育つようになって、その野菜をおいしくいただく…というサイクルを実際の体験を通じて学ぶことができます

 

子供達が環境に良いことを選び、健康な食への意識を育んでいくのが親としても嬉しくなるような、ニュージーランドの小学校で行われている食育への取り組みについて今回はご紹介させていただきました!

関連リンク

 

ニュージーランド親子留学のススメ

英語はもちろんのこと、現地のライフスタイルや教育スタイルをニュージーランド親子留学を通じて学びにいらしてください。お子さんと一緒の留学は、個人留学とは全く違い、お子さんと一緒だから楽しめる経験がいっぱいできます!

 

異国の経験を楽しみ成長していくお子さんの姿が見られるだけではありません。

  • 教育システムの違い
  • 習慣の違い
  • 子育ての違い

…など、興味はつきず、いろいろな気付きがあります。 お子さんと一緒だから、より深く共感してつながれるママ仲間もできることでしょう。

 

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記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター
オークランド

ニュージーランド・オークランド在住。オンラインスクール「ほうかごEnglish」運営。 親子留学、幼稚園生からシニアまでの留学サポートを行っています。スクールの運営、留学生の受け入れと子育てに日々奮闘中。趣味は、旅行と料理。走ること。美しい自然が身近にある環境が気にいっています。

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