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ニュージーランドの幼児教育の魅力「テファリキ」の理念を実践する森のようちえん

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター

こんにちは! ほうかごEnglish代表/Glolea! ニュージーランド親子留学アンバサター 奥村優子です。

ニュージーランドの幼児教育の魅力「テファリキ」の理念を実践する森のようちえん

子供に寄り添った幼児教育として世界から注目されているニュージーランドの幼児教育。その指針となるのが以前の連載でもご紹介させていただいた「テファリキ(Te Whāriki)」といわれるカリキュラムです。

 

このカリキュラムで特徴的なのは、就学前の子供ができるようになることを決めているのではなく、子供達が文化的、社会的に築く関係が重要視されています。

 

そして、子供達は自分で試し考えていくプロセスを通じて学んでいくのだとされています。

 

テファリキは、ニュージーランドすべての乳幼児教育施設に取り入れられていますが、理念的なカリキュラムであるため、どのように実践するかは各施設でのフィロソフィーがあり、多様な魅力になっています。

 

今回、ニュージーランド・オークランドからクルマで3時間ほどに位置するコロマンデル半島にある森のようちえん「Riverlee」の様子をご紹介します。

「ただいま」と帰りたくなるニュージーランド・コロマンデル半島の森のようちえん

笑顔がとびきり素敵な園長のカースティ先生は、18年間の幼稚園勤務を経て、4年前に自然の豊かなこの地に森のようちえんをオープンしました。

 

この乳幼児教育施設の設計コンセプトは、“Home away from home”。

 

日本語で言うと「ただいま」と帰りたくなるもうひとつの家といったイメージでしょうか。

 

森のなかの、子供達のもうひとつの家になる乳幼児教育施設は、カースティ先生自ら設計してつくっていったそうです。なにもない整地した土地から施工、完成までの様子がわかるアルバムもみせてくれながら、森のようちえんのオープンに至るまでの試みを楽しそうに語ってくださいました。

 

アルバムには、“Dreams do come true(夢は実現する)”というタイトルが書かれていて、先生の情熱を垣間見た気がして、胸を打たれました。

 

先生方の「気」が細部のいたるところまで満ちているのでしょう。園に足を踏み入れたときから、「こんな幼児時代にもどりたい」という気持ちにさせるなんとも居心地のいい乳幼児教育施設です。

ニュージーランド親子留学:園長のカースティ先生と親子留学でお越しになっている廣瀬さん親子

▲園長のカースティ先生と親子留学でお越しになっている廣瀬さん親子

ニュージーランド・テファリキ:森の幼稚園の玄関。子供達の素敵な写真飾られています。

▲森のようちえんの玄関。子供達の素敵な写真飾られています。

ほのかな良い香りがすると思ったら、アロマキャンドルが灯してありました。

 

アロマオイルは、園の生活でよく使われるようで、子供達はフットスパも楽しんでいるそうです

子供は、自分から試すことを通じて学ぶ

1日のスケジュールは、モーニングティ、ランチ、アフタヌーンティの時間はおよそ決まっているそうですが、それ以外は、それぞれが自由に過ごしています。

 

集団保育の時間、みんなで一斉に集まってなにかするといった時間は設けていません。お食事のときに集まっていただいているので、その点でも家のような雰囲気だそうです。

 

日によっては、料理をしたり、クッキーを焼いたりとみんなが集まることがありますが自由参加で、自分のやりたいことをみつけてすることが尊重されています


ソファーで先生にご本を読んでもらっている子供達。その後ろのバルコニーでは、なにかを書いたり、作ったりと創作できる空間になっています。


黙々となにかに取り組んでいる男の子。自分のやりたい作業に没頭しているのを、先生が室内からそっと見守っていました。


ひろびろとした園庭は、子供達の感心をひきそうなコーナーが点在していて、飽きません。ビオトープの横にあるのは、衣裳部屋でしょうか。


工事現場で大きな仕事に夢中になっている男の子たち。

子供は、森のなかで遊びながら学ぶ

森のなかで遊びながら、子供達はたくさんのことを学ぶとカースティ先生は言います。

  • あきらめないこと
  • 問題を解決すること
  • リスクをとること
  • リスクを判断すること

…など、一人ひとりのもつ五感と創造力をはたらかせて、自然をなかで、遊びをみつけていきます


広々とした園庭は小川のある森につながっています。

いかだに乗って、小川を渡れるよ。

うなぎが釣れるよ。

子供達が発見する新しい驚きを先生は共感して寄り添います。

 

著書『沈黙の春』で環境保護運動のさきがけとなったアメリカの生物学者、レイチェル・カーソンの言葉が、乳幼児教育施設のウェブサイトに書かれています。

If a child is to keep alive his inborn sense of wonder, he needs the companionship of at least one adult who can share it, rediscovering with him the joy, excitement and mystery of the world we live in. 

子供が生まれながらに持っている、不思議なことに驚く感性を生き生きと保ちたいのであれば、その感性を共有できる大人が少なくとも一人は一緒にいる必要がある。私達が住んでいるこの世界の喜び、興奮そして神秘を、子供はその大人とともに再発見するのだ。



どろんこ遊びも本格的で、仲間に入りたくなる空間になっています。

自分達をとりまく環境や文化に親しむ

「テファリキ」の要素のなかに

  • 子供達やその家族が所属感を感じることができること
  • 自身の文化と他の文化の、物語やシンボルを経験すること

が挙げられています。

 

乳幼児教育施設に置かれているもの、かわいい鳥の図柄やぬいぐるみ、各あそびのコーナーに飾られている素敵な置物ものにいたっても、テファリキの理念の実践になっています。

園庭から室内に入る地面にかかれたかわいいらしいモザイク。ニュージーランドの固有の鳥、キウイ、ファンテール、プケコもいます。

 

子供達に聞くと、仲間のようにそれぞれの鳥の名前を教えてくれます。

 


マラエとよばれる、マオリのコミュニティの集会場。

 

それをモチーフにした置物や、ニュージーランドに生えているシダの新芽をモチーフにして作られたシンボルKoruが置かれているテーブル。コーナーに立てかけてあるのは、ニュージーランドの自生するフラックスを編み込んだマオリの手工芸のひとつ。


可愛い鳥のぬいぐるみもニュージーランド固有の鳥で、子供達は特別な親しみを感じています。

現地の乳幼児教育施設に通い「テファリキ」を学ぶ
ニュージーランド親子留学のススメ

英語はもちろんのこと、現地のライフスタイルや教育スタイルをニュージーランド親子留学を通じて学びにいらしてください。お子さんと一緒の留学は、個人留学とは全く違い、お子さんと一緒だから楽しめる経験がいっぱいできます!

 

異国の経験を楽しみ成長していくお子さんの姿が見られるだけではありません。今回ご紹介させていただいたような「テファリキ」を始め

  • 教育システムの違い
  • 習慣の違い
  • 子育ての違い

…など、興味はつきず、いろいろな気付きがあります。 お子さんと一緒だから、より深く共感してつながれるママ仲間もできることでしょう。

 

自然豊かな環境で、旅行ではみることのできないライフスタイルや文化に触れることは、語学力以上のものを得られると思います。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

奥村優子(Yuko Okumura)
Glolea! ニュージーランド・オークランド親子留学アンバサター
オークランド

ニュージーランド・オークランド在住。オンラインスクール「ほうかごEnglish」運営。 親子留学、幼稚園生からシニアまでの留学サポートを行っています。スクールの運営、留学生の受け入れと子育てに日々奮闘中。趣味は、旅行と料理。走ること。美しい自然が身近にある環境が気にいっています。

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