田舎に住むということ – スペインの漁村ガリシアより
- 吉野裕子(Yuko Yoshino)
- Glolea! スペイン・ガリシア田舎子育てアンバサダー
田舎というとどこの国でも同じかもしれませんが、やはり人々は少し閉鎖的です。
とくにガリシア人はスペイン人のあいだでも、そういうイメージが定着しているのです。
私の村には、私以外の日本人は1人もいません。
最初は私がスペイン語を話せるのかもわからず、ちょっと避けられ気味でした。
自分1人なら大して気にもしませんが、やはり子どもがいるとなると「これではいけない!」と思い、とにかく村の人との接触をどうとろうかと考えました。そして、やはりガリシアに住んでいるので、ガリシア文化に関わるのが1番と思い、地域のガリシアン・ダンスのアソシエーションに参加することにしました。
スペイン=フラメンコと、皆さん考えがちですが(私もそうでした)それだけではないのです。
ガリシアの音楽というのは、タンバリンとガイタ(バグパイプ)が主になったケルト民謡に似ています。実は、紀元前1000年頃ケルト人が大西洋を渡って、スペインの北西部にやってきていたのです。ケルト=セルタ(スペイン語)、ガリシアのサッカーチームに「セルタ・デ・ビーゴ」という名前のチームがあるほどです。訳すると「ビーゴのケルト人」になります。(ビーゴは都市名)
最初はプリンセサが参加し、付き添いに来るママたちと話をして、友達関係を少しづつ築いてゆきそのうち私までが、ガリシアン・ダンスの魅力にとりつかれ、母娘そろって参加するようになりました。
知らない人でもガリシアン・ダンスを踊ると言うと、親しみを持って話しかけてきてくれるように。
色々な行事やお祭りに踊りに行くので、社交面もかなり充実してきました。
友達もたくさんでき、とにかく閉鎖的であった村の人たちが、今ではとても信頼できる頼りがいのある存在になりました。用事があっても、友達に安心してプリンセサを預けることができます、またプリンセサの友達を逆に預かったり、お互い協力しあうことができる素敵な関係を築くことができました。
「私たちは閉鎖的だけど、1度友達になったら一生の友達よ!」とよく言われます、本当にそんな気がしてきました!!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 吉野裕子(Yuko Yoshino)
- Glolea! スペイン・ガリシア田舎子育てアンバサダー
- ガリシア
横浜生まれ横浜育ち。現在はスペイン・ガリシアの田舎在住。スペイン人夫と7歳の娘(プリンセサ)との家族3人暮らし。新しいことにチャレンジするのが大好きなので、楽しみながら子育て奮闘中。ガリシアはスペインの中でも美食の地。日本の皆さんに向けて現在ワイン・リキュール・シーフード等を紹介すべく試行錯誤中。