スウェーデンでの日本語教育

長谷川佑子(はせがわ・ゆうこ/Yuko Elg)
Glolea! スウェーデン子育てアンバサダー

8月半ばから新学期が始まり、今週は朝晩10度以下になるほど涼しく、秋が来ているのを感じます。

 

今回は、スウェーデンでの母国語教育について書きます。

 

私たちの住むウプサラでは、親がスウェーデン語以外の言語を母国語とする子どもに対して言葉を話始めた時期から、母国語教育の時間が設けられています。

 

移民の多いスウェーデン。

 

とくに外国人学生や研究者の多いウプサラでは、親がスウェーデン語を母国語としない家庭も多くあります。

 

保育園での子どもたちは、スウェーデン語での生活を送っていますが、母国語を学ぶことで、子ども自身がスウェーデンだけではない別な国や文化のバックグランドがあることを学ぶ機会になります。

 

多くのスウェーデン人は、娘がスウェーデンと日本の二つの言語、文化をもっていることをとてもいいと言ってくれます。

 

ほかの人と違う部分を褒められるのは、うれしいことですし、子どもが自分の立場に対して自信を持てるようになると思います。

▲保育園での様子

母国語の先生は、親が日本人である子どもの保育園に週1回訪問して、一緒に遊んだり、お昼を食べたりします。

 

「家庭だけで日本語を使うのではなく、他の人の前でも日本語を使い、スウェーデン語以外の言葉を話すことが恥ずかしいと思わないようにする目的もあり、保育園という集団の中に先生が入ってきて母国語を使うのだ」と、日本語の先生が話してくれました。

 

娘の保育園では日本語に関わる子どもは娘だけなので、彼女は「自分のためだけに来てくれる特別な先生」に会うのがとても楽しみです。

 

日本語学習はとても難しいですが、これから先も日本語に触れる時間が娘にとって楽しいものであってほしいと願っています。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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長谷川佑子(はせがわ・ゆうこ/Yuko Elg)
Glolea! スウェーデン子育てアンバサダー
ウプサラ

2008年からスウェーデン王国、ウプサラで暮らしています。スウェーデン人の夫、3歳の娘の3人家族。森でのベリー摘み、湖での水遊び…日本とはちょっと違った子育てをしつつ、北欧文化を体験する日々です。 母親も外で働くのが当たり前の国での社会のしくみ、女性たちの生き方もお伝えしたいと思います。

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