子どもの「自己肯定感」を育む5つのアイデア&具体例
今日からおうちでできる★グローバルで通用するコミュニケーションスキルUpの秘訣
- タダエリカ(Tada Erica)
- Glolea! グローバル子育て × 表現教育アンバサダー
こんにちは! Glolea! グローバル子育て × 表現教育アンバサダー タダエリカです。
前回の連載記事では、
というお話をお届けしました。
自己肯定感
ありのままの自分を大切にでき、ダメな部分も受け入れてあげられる感覚
が十分に育っている子は、失敗を恐れずに新しいことに自主的にチャレンジできるようになります。
英語力だけがあっても、「自分に対してOKを出せる感覚」が備わっていないと、グローバルな社会で積極的にコミュニケーションを図ることはなかなか難しいのではないか…と、これまでの、私自身の英語子育て経験や、インターナショナルスクール運営経験を通じて感じています。
今回は、『おうちでできる 子どもの「自己肯定感」を育む5つのアイデア』を具体例やエピソードなどと共にご紹介したいと思います。
目次
子どもの「自己肯定感」を育むアイデア1:
スキンシップによるコミュニケーションを惜しみなくとろう
「ベビーマッサージ」などで、親子のスキンシップの重要性が知られるようになりました。
私の子育ても出産直後の「カンガルーケア」から始まり、親子のスキンシップは常に大事にしてきました。
肌と肌とのふれあいによって「オキシトシン」が分泌されます。
オキシトシンは、
「幸せホルモン」「愛情ホルモン」または「きずなホルモン」
などとも呼ばれ、ストレスに強くなったり、情緒が安定して社会行動への不安を減少させたりする作用があるのだとか。
私の子どもたちは年子なのですが、二人が赤ちゃんだったとき泣くたびに抱っこしていたら、親から
抱き癖がつくよ
と言われたことがあります。
昔はそう考えられていたんですよね。
でも
抱っこ〜
なんて限られた数年しか言ってくれないと思って、求められれば抱っこやおんぶをしてしまっていました。
意外にだいぶ大きくなっても
大好きよ~ギュッ!
と、おうちでのスキンシップは続くのですが、そのおかげか(?)、中高生になっても情緒は安定していて、周りとも良い人間関係を築けています。
親子の会話はもちろんですが、スキンシップの威力は絶大です。
大好きな身近な人の体温を感じることで、子どもは
自分は愛されている
特別な存在なんだ
ということをしっかりと感じ取り、安心して自立していくことができるのです。
子育てが思うようにいかずイライラしたり、子どもがいけないことをして叱らなければならない時こそ、スキンシップやアイコンタクトをしながら話してみましょう。
数秒のふれあいの積み重ねが親子の絆を強くし、子どもの「自己肯定感」を高めてくれるはずです。
ママにも「オキシトシン」が分泌されるから、イライラも和らぐかもしれません。
子どもの「自己肯定感」を育むアイデア2:
「ヘルプ」よりまずは「サポート」! 失敗も成功も経験させよう
- こぼさないように
- 転んで怪我しないように
- 失敗しないように
…など、子どもの代わりに何でもやってあげてしまっていませんか?
急いでいるときは特に、面倒なことにならないよう大人都合で先回りしたくなりますよね。
ですが、「失敗」も「できたという経験」も両方重ねていかないと、子どもの
自分は大丈夫!
という「自己肯定感」は育ちません。
挑戦してみて一人で難しそうだったらいつでも手を貸してあげられるくらいの距離で見守ってあげられるといいですね。
失敗したとしても、その問題をどうやって解決すればいいかを一緒に考えてあげられればベスト。
そうすれば、もし失敗してもこうすればいいんだ、とわかるので、立ち直ってまた挑戦しようという気持ちになるものです。
失敗させたくなくてやらせなかったり、時間がかかりそうだからと全部大人がやってしまったり
自分でやってみる!
と頑張ったのに失敗してしまったとき
だから言ったでしょ!
などと言って頑張り自体を否定してしまうと、どうせ自分はできないとあきらめて、挑戦しない子になってしまいます。
娘が当時6歳、英語劇の舞台のオーディションを受けたときのことです。
自己紹介の時点で恥ずかしくて黙り込んでしまったようで
うまくいかなかった~
と半べそで出てきました。
そっか、みんなが見てて急に恥ずかしくなっちゃったんだね。でも一生懸命練習したから見てほしかったよね。これからどうしたい?
と聞くと、
もう一回やり直したい
と言いました。
そのことを先生にお話しすると、別のオーディション日にもう一度参加させていただけることになりました。
今度はしっかり自己表現できたようで
やりきった!
という笑顔で帰ってきました。
後日届いた合格通知を開いたときの、娘の自信に満ちた嬉しそうな表情は忘れられません。
失敗しないことを教えるんじゃなく
失敗してもいい! 何度でも挑戦すればいいんだよ。
と勇気づけてあげる。
失敗と小さな成功体験を重ねることで、ダメな自分も受け入れ、新しいことにもどんどん挑戦してみようという意欲につながるのだと思います。
子どもの「自己肯定感」を育むアイデア3:
新しいことにチャレンジするロールモデルに!親の失敗だってどんどん見せちゃおう
大人だって新しいことに挑戦するし、時には失敗することもあるんだ
というところを子どもに見せてあげるのも大事なことだと思います。
私の場合、何かに挑戦したり迷ったりうまくいかないときに、子どもたちは今では良き相談相手であり、励ましてくれたり解決案を考え提案してくれる、頼もしい存在です。
失敗から学ぶことは多く、人は失敗を繰り返すことで成長します。
諦めずに何度も挑戦して、成功したときの喜びは子どもでも大人でも大きいものです。
子どもは大人の姿をよく見ています。失敗することは悪いことじゃない! 失敗を恐れずに挑戦してみるという経験を親子で分かち合うことで、前向きに頑張ろうというチャレンジ精神が子どもにも芽生えてくると思います。
子どもの「自己肯定感」を育むアイデア4:
ママ自身の「自己肯定感」も大切に育もう
私の息子には、近所から苦情が入るほど癇癪がひどい時期がありました。
その頃私は、
私の育て方がいけないのかな
と自分を責めたり、
早く泣き止ませなきゃ周囲に迷惑がかかる…
と焦り、ちょっと疲れていました。
そんなとき出会った本が「心を抱きしめると子育てが変わる(著 荻原光)/主婦の友社」です。
この本には、
癇癪は実は泣かないように頑張っている姿。
安心感で蓋が開いて抱えていたストレスが噴出してきたから。泣きたい気持ちを抱きしめてあげ、ママの胸で思い切り泣くことで子どもの心が成長する。
と書かれていました。
不安・恐怖・さびしさや悔しさでいっぱいになったとき、泣きたい気持ちをまるごと受けとめて共感してもらうことによって、恐怖に立ち向かう勇気、悔しさや怒りを自己コントロールしていく力が育つのだそうです。
そしてママ自身も頑張ってきた自分を肯定してあげて、自分の心を抱きしめてあげることが大事、と書かれていました。
当時、私はこの本を読んで本当に救われました。
私がこれまで心がけてきた自己肯定感を育むポイントやアイデアは、自分が子どもの頃に十分してもらえなかったことでもあるんですね。
甘えられなかった自分、いい子にしなきゃと頑張ってきた自分、認めてもらいたかった「子どもの私」を自分自身で抱っこできたことで、だいぶ肩の力を抜いて子育てができるようになりました。
まずはママである自分自身の心と体を大事にすること。気持ちに余裕を持って笑顔で過ごすこと。
子どもはママの笑顔が大好き。
「自己肯定感」のある親の姿を見せることも、子どもの「自己肯定感」を育むために大切なんじゃないかな、と思います。
子どもの「自己肯定感」を育むアイデア5:
無条件の愛を、時には言葉で伝えよう
どんなことがあっても、あなたの味方だよ。一緒にいてくれるだけで幸せ。私の子でいてくれてありがとう
これ、子どもにとって、どんな誉め言葉よりも「自己肯定感」が上がる、特別な言葉だと思います。
私の場合、こういった言葉を普段口にすることは照れくさくてとってもハードルが高いのですが、子どもたちが中学受験の準備でとても大変だった時期、2人に対して真剣に伝えられる機会がありました。
3人でおいおい抱き合って泣きながら…ね(笑)。
ぜひ惜しみない
どんなあなたも大好き。
生まれてきてくれてありがとう。
を伝えてあげてください。
ダメなところもひっくるめて無条件に自分の存在自体を愛してもらっているという安心感は、どんな厳しい世界でも自分を信じて生きていける糧になると思います。
今回は、『子どもの「自己肯定感」を育む5つのアイデア&具体例 – 今日からおうちでできる★グローバルで通用するコミュニケーションスキルUpの秘訣 』をテーマにお届けしました。
次回の連載記事もお楽しみに!
次回連載:
『英語育児&英語子育てを成功に導く6つのポイント★英語教育、失敗しないために何ができる?』をお届けします。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- タダエリカ(Tada Erica)
- Glolea! グローバル子育て × 表現教育アンバサダー
海外で幼保教育と英語教授法を学び、複数のインターナショナルスクールを設立・運営に携わる。子育て中に認定心理士、英検1級、保育士資格を取得。日本演劇教育連盟理事、ドラマティーチャー。「非認知的スキル」を「英語環境」で育むことが最高のグローバル教育になると実感している。