絵本で子育て!絵本の3つの魅力
- 中村春(Haru Nakamura)
- Glolea! 英語絵本アンバサダー
はじめまして! Glolea!英語絵本アンバサダー中村春です。
私は、英語教材編集者、大学の国際交流担当職員を経て、現在、絵本作家として「絵本」制作をメインに、研究、翻訳のほか、自身のレーベル「えほんののはら」で絵本を愛する人たちの交流イベントを手がける英語×絵本のプロとして活動をしています。
みなさんは、子供の頃、どんな絵本が好きでしたか?
私は、日本の絵本と同じくらい、母が選んでくれたアメリカの絵本が好きでした。
「ちいさいおうち」
…などなど。
そこで描かれる少し昔のアメリカの家庭の暮らしに、幼い心を寄り添わせていました。
大人になってから、英語や国際関係の仕事に自然と進んだのも、そうした絵本の記憶がつながっているような気がします。この連載では、英語の勉強のためだけではない、英語で読める本当に素敵な絵本をたくさんご紹介したいと思っています。
今回の記事では、私がこの連載を通じてみなさんにお伝えしたい絵本の3つの魅力についてお届けします!
絵本の魅力1:
絵本は子供が最初にふれるアート&デザイン、そして文学である
みなさんは毎日、気をつかって、お子様のために食事を作っていると思います。食事は子供の体を作るものですから、よいものをあげたいですよね。
それでは、子供たちの目と心の栄養になるメディアはどうでしょうか?
絵本には、一流の画家、デザイナー、作家が手がけている名作がたくさんあります。
子供の頃の感受性、吸収力にはめざましいものがあります。お子様に、すぐれた形と色、言葉、そして物語をプレゼントしませんか?
絵本の魅力2:
余白と静けさが子供の想像力を育てる
アニメにゲーム、ウエブアプリ…。子供向けメディアはますます種類が増え、豪華になっています。
絵本は、音もしないし画面も動かない。
子供は飽きちゃうかも?
と思うかもしれません。
でも、絵本の魅力は、まさにそこにあります。
「動かない、ページが限られている本」。
すべてを表現しつくさないところから生まれる、余白の美。
動かないからこそ「子供が自分でページをめくる」ことが、唯一の動きになります。その瞬間に、絵本作家たちは創造力を発揮しています。
アニメやゲームももちろん面白いです。でも、膨大な情報がすばやく切り替わるので、子供たちはそれを受け入れるのが精いっぱい。自分で想像するゆとりはありません。
絵本はいつでも本棚にあって、ページをめくられるのを待っています。
子供たちは、絵に描かれていないもの、言葉にされていないものをみずから補います。そして、自分のリズムでページをめくって、想像の翼をはばたかせることができるのです。
絵本の魅力3:
時代を超えて読み継がれる「奇跡のメディア」
絵本研究の第一人者、武蔵野美術大学の今井良朗先生によれば、
絵本は「奇跡のメディア」と呼ばれている
のだそうです。
なぜでしょうか?
それは、おじいさんおばあさんの頃の絵本が、今の子供たちにも読み継がれているからです。
流行の移り変わりが激しい現代のメディア産業で、これはめずらしいことではないでしょうか。
絵本は「子供向けの本」ではなく、「子供の本」。子供が楽しく読めるのはもちろん、大人が読んでも、大人の中の永遠の子供が楽しめるのです。
親子の愛情、友情、冒険と安心…。人生の本質的な喜びを、絵本が描き出しているからです。
いかがでしたか? ぜひ絵本を毎日の子育てに取り入れてみてくださいね。
次回は「英語絵本の選び方3つのポイント【保存版】」という疑問にお答えします。これからどうぞよろしくお願いします!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 中村春(Haru Nakamura)
- Glolea! 英語絵本アンバサダー
英語教材編集者、大学の国際交流担当職員を経て、絵本の道へ。制作をメインに、研究、翻訳のほか、自身のレーベル「えほんののはら」で絵本を愛する人たちの交流イベントを手がける。ただいま1歳の娘の育児に奮闘中。