3ヶ月もあるイタリアの夏休み!ワーキングママは長い休みをどう乗り越える?
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
目次
ママから見たイタリアならではの夏休み事情
Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー 佐々木希世です。
そろそろ日本でも始まると思いますが、いよいよ、ですね。「やってきました、夏休み!」です。
今回の連載記事では、イタリアの子育ての現場から「ママから見たイタリアの夏休み」について現地からお届けします!
日本でもイタリアでもママにとっては悩み多き季節? 夏休み到来!
子供達にとっては楽しい。しかし親にとってはそうとばかりも言えない季節の到来! 特に小さい子供を持つ、仕事をしている親にとっては、悩み多き季節ですよね。
イタリアのワーキング・ママにとっても状況は同じです。
イタリアのワーキングママは、日中子供達が楽しく遊んだり学んだりできるような「centri estivi(チェントリ・エスティーヴィ)」を探します。
英語で言うとサマーキャンプ、日本語だと夏の学童保育といった感じでしょうか。
我が家では、「夏の学校」と呼んでいます。
昨年は民間運営の「夏の学校」にチビ二人を預けましたが、どうも二人ともあまり好きではなかった様子。
今年はどうする?
と、おそるおそるお伺いを立ててみると、案の定
あそこはイヤ!
と言われてしまいました。
イタリアのワーキングママが選ぶ子供の夏の人気の預け先はどこ?
みんなどうしているのかしら…とママネットワークで聞いてみると、何と、みんな「夏の学校」を利用しているのだろうという予想は外れました。
ナンバーワンの回答は「両親に預ける」だったのです。
同居は少ないですが、イタリアは一昔前の日本と同じく家族は近い場所に住んでいる人が大半。学校の送り迎えをはじめ、子供のお世話にはジジババの登場頻度が多いのですが、ここでも大活躍というわけでした。
しかし実際のところ、子供を預かったジジババは、一体どうやって一日子供の相手をしているのでしょうか?気になるところです…。
夏休みは3ヶ月!ロングバケーションは別荘で過ごすファミリーも多い
回答で次に多かったのは、「バケーションに出てしまう」というもの。
イタリアに移住してから知ったのですが、イタリアでは別荘を持つことが日本以上にポピュラー。
自分で購入する人、もしくは祖父母や親から受け継ぐ人…等、色々あるのでしょうが、親戚を見渡せば別荘を持っている人が必ず一人や二人はいる、という感じです。
ですので夏休みは多くの時間をまずは別荘で過ごし、経済的にも時間的にも(イタリアの夏休みは3ヶ月ありますからね!)余裕があれば、旅行に出るというのが一般的であるという印象を受けます。
別荘がなくても“海で過ごすこと”をマストとするイタリア人
私たちの住んでいるトスカーナ州だと、別荘は海辺派と山岳地帯派に分かれます。が、
夏になると日焼けしていなければ恥ずかしくて外を歩けない!
と言いかねないイタリアの方々。
別荘がなくても海辺に行くのは夏休みの揺るぎない基本方針です。
閑話休題。
「夏の学校」を利用するワーキングママも
というわけで、まずは両親が交代で休みを取りながら、もしくはジジババに子供達を託してまずは夏休みの始まりを別荘で過ごさせる家も多いようです。
どうしよう、うちはジジババも別荘もないなあ…と思っていると、次に来たのがいよいよ「夏の学校」です。
ママ情報によると民間ではなく、自治体が運営しているものもあるとのことで、渡りに船とばかりに我が家はこちらに申し込みました。
夏の学校は、ママ達の回答を見ても分かる通りそれほどポピュラーではないので、自治体運営のものも定員は少なめです。
同じ町の、いくつかある学区を一カ所に集めて運営するようで、場所になる学校も遠い。けれど運営時間は通常の学校と同じ時間で、給食も通常通りです。
渡された時間割を見ると週に2回プールがあり、そうでない日も公園に遊びに行ったり、工作の時間を長くとってあったり、さすが夏の学校は遊びが中心です。
運営期間は…と見ると、そこはさすがイタリア。
8月は国をあげてバケーション月のイタリア!
日本ならば完全にお休みになるのはお盆の期間くらいでしょうが、イタリアでは8月の一ヶ月が完全に空白期間になります。
国をあげてのバケーション月というわけです。商店も病院も、みーんなお休みです。
ということで、我が家も7月一杯は夏の学校のお世話になることにし、8月と9月上旬は夏休み! とすることにしました。
私はと言えば、来る8月に備えてできるだけ多くの仕事を終えておこうと、コツコツやっているところです。
日没時間も午後9時頃になっている昨今、子供達の夏休みムードはどんどん高まっています。後もう少し、待っててね! と思いつつ机に向かう母なのでした。
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
- ミラノ
14年8月に、イタリアはミラノに居を移す。2人の子供達を追いかけ回しながら、日本とは違う時間の流れの中でのイタリア生活を満喫中。学生時代の専門だった美術をはじめ、食事・お酒を愛する身には最高の住環境! 子育て周りをはじめ、そんなところもご紹介したいと思っています。著書『「半径5メートル最適化」仕事術 おしゃべりな職場は生産性が高い』好評発売中!