子どもも大人も心のタガが外れる!?イタリアの長〜い夏休みと就寝時間の謎
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
世界中の子ども達にとって楽しい楽しい夏休みの季節がやってきました! と言っても日本はまだ梅雨で、夏休みにはもう少しありますね。
目次
イタリアの夏休みは約2ヶ月! 長〜い夏休みをとるイタリアの子ども達
翻ってイタリアの学校は6月が学年末。ここから9月までは長い長〜い夏休みで、7月に入った今では子ども達のみならず、大人もきたるバカンツァ(バカンス)を頭に思い浮かべ、イタリア中ソワソワと浮き足立っている今日この頃です。
イタリアでは夏に入ると大人も子どもも…浮足立つ!?
どのくらい浮き足立っているかと言うと
- メールを出しても返事が返ってこない
- 電車はしょっちゅう遅れる(通常は日本並みに時間に正確)
- お店に行けば店員が(たぶん)夏休みについて長々と話し込んでいていつもよりさらに待たされる
…といった感じ。イタリア全土が都市機能の麻痺状態に陥る8月に向けて、着々と秒読み段階に入っています。
ちなみに我々夫婦の観察によると、イタリアの方々は夏になると人が変わります。冬の間は眉間にシワを寄せてつまらなそうにしている方々も
夏が来る!
となると、はち切れんばかりの笑顔で開放的で明るく、いつもにも増してフレンドリーになります。
いわゆる私たちが想像する「典型的な」イタリア人に変身するのです。これ、大げさでなく本当なんです、はい。
イタリアでバカンス気分が思いっきり盛り上がる理由とは?
バカンツァ気分を助長する理由の一つには、日の長さもあるのかもしれません。サマータイムを採用しているイタリアでは、今の時期の日没は午後9時を過ぎた頃です。下手をすると10時近くまで明るい日もあります。
イタリア人の子ども達は何時に寝るの!?
となると食事好き、宴会好き、夏だーい好き! のイタリア人は自宅やレストランのテラス席で長〜い夕食を大騒ぎしながらとります。ここでは年間を通して夕食は8時スタートがスタンダード。外が明るい今の時期のスタート時間は…もう良く分かりません。
この状況で、子どもっていつ寝るの…?
はい、私も思いました。ちなみに我が家のチビ達は8時〜8時半までには寝支度を済ませ、9時までには寝るのがいつものスケジュール。外で夕食をとる時も、レストランが開店する7時半と同時にお店に入り、まだガラガラの店内でサッと食事を済ませて、できるだけ早く帰宅するようにしています。
ただねえ、やっぱりイタリアの夕食は楽しいのですよ。我々夫婦は
おいしいごはんとワインは何でこんなに合うのかしら。ああ、ワインが止まらない…このパスタ、もっとゆ〜っくり、じ〜っくり楽しみたいよぅ…
などと心の底で思い、時計を横目に我々の食欲とチビ達の生活を頭の中の天秤にかけ、ダラダラと過ごしたい誘惑と戦いながら普段は生活しています。
心のタガは完全に吹っ飛んでしまうイタリアの夏
宴会大好きな国民性&英才教育…ここにあり!
けれど、こう日が長くて暑くては心のタガも緩みがち。いつもなら寝る時間でも、外が夕方並みに明るくちゃあとても寝られないよ! とばかりに騒ぎ回るチビ達に押されて、就寝時間も遅くなりがちです。
自制心が強めな日本人の我々ですらこうですから、イタリアのパパママは推して知るべし。我が家の隣にあるレストランのテラスでは遅くまで子ども達の騒ぎ声がします。週末ともなると12時あたりまで! みんな、翌日の学校は大丈夫なのかしら…あ、そうか。彼らはもう夏休みでした。
ってことは、パパママもお仕事が休みになる8月のバカンツァ月間は、もう誰も朝早く起きることを考えなくていいってことなのか…。
タガは緩むんじゃなく、もう完全に吹っ飛んでしまっているのでした。こうして子どもの頃から英才教育(?)を受けて、宴会好きのイタリア人は誕生するのか…。
花火大会ですら夜10時にスタートするこの国で、特に夏は子どもに早寝をさせるなんて無理な話なんでしょうか。
もう寝なさい!
まだ寝たくない〜!
毎晩8時半前後に我が家で繰り広げられるバトルは、この夏まだまだ続きそうです。
今回は、子どもも大人も心のタガが外れる!?イタリアの長〜い夏休みと就寝時間の謎についてお届けしました!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
- ミラノ
14年8月に、イタリアはミラノに居を移す。2人の子供達を追いかけ回しながら、日本とは違う時間の流れの中でのイタリア生活を満喫中。学生時代の専門だった美術をはじめ、食事・お酒を愛する身には最高の住環境! 子育て周りをはじめ、そんなところもご紹介したいと思っています。著書『「半径5メートル最適化」仕事術 おしゃべりな職場は生産性が高い』好評発売中!