イタリア子連れ旅行…リストランテ、オステリア、トラットリアどこに入れば良い?その違いは??

佐々木希世(Kiyo Sasaki)
Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー

子連れイタリア旅行…どこで何を食べればいい?

3月も半ばになり春休みシーズンに入ったせいか、フィレンツェにも日本人の旅行者が増えてきました。

 

こういうのは面白いもので、徐々に増えるのかなと思うとそうでもなく、ある日を境にドバッと

おお、日本人比率が上がった!

いう感じで増えるのです。実に不思議。

 

もしかしたらこれを読んでくださっている方で、これからイタリアにお出掛けの方もいらっしゃるかな…というわけで、今回は子連れイタリア旅行「どこで何を食べようか?」についてご紹介しようと思います。

イタリアでは値段や食べ物の種類によりお食事処の呼び名が変わります

日本にも、食事をする場所って様々ありますよね。和食だけ見ても、料亭、割烹、居酒屋、大衆食堂、喫茶、甘味処・・・などなど。それに加えてお寿司やそば、うなぎなど、特定の料理を出すお店を加えれば数えきれないほどの種類があります。

 

そこまでではありませんが、イタリアにもお値段や食べ物の種類によって、どこを目指そうかというのは変わってきます。色々あるなかでも、おそらくイタリア全国どこに行っても変わらない、代表的なイタリア版「お食事処」を今回はご紹介しますね。

レストランに様々な種類あり…リストランテ、オステリア、トラットリアその違いは?

まずはフォーマルなところから見て行きましょうか。日本で言うところの、いわゆる「レストラン」の範疇に入るお店です。

これには

  • Ristorante(リストランテ)
  • Osteria(オステリア)
  • Trattoria(トラットリア)

の3つがあります。リストランテは言わずもがな、レストランのことです。

子連れNG…リストランテとは?

リストランテとはどんなレストラン?

▲イタリアで「リストランテ」は最も高級感のあるレストラン。基本的に子連れでは入店が難しいと心得て。

この3つの中では一番ランクが高く、お値段も高め。日本で言うレストランよりは、もっと高級感があります。フィレンツェのような大きな町では観光客も意識して、あえてリストランテと名乗っている敷居の低いお店もあるようですが、通常の我が家での基準は「チビ達を連れては入れない」のがリストランテです。

子連れOK! トラットリア&オステリア

リストランテとはどんなレストラン?

▲「トラットリア」「リストランテ」は子連れもOK!気軽に楽しみましょう。

転じてトラットリア、オステリアはもう少しカジュアルです。トラットリアではコース料理も出しますが、気取った雰囲気はなく、子連れでもOK。オステリアは元々は日本で言う居酒屋のようなものだそうですが、トラットリアとの違いはあまりありません

ピッツェリア、ダボラカルタ、パニノテッカとは?

お次はさらにカジュアルなところを見て行きましょう。イタリアのファストフードと言ってもいい食事処です。

  • Pizzeria(ピッツェリア)
  • Tavola Calda(タボラカルダ)
  • Paninoteca(パニノテッカ)

子連れに嬉しいピッツェリア!

ピッツェリアとはどんなレストラン? 子連れOK?

▲本場イタリアの子連れ外食はピッツェリアが一番気軽で便利!

ピッツェリアはご想像の通りピザ屋さんです。立ち食い・テイクアウト専門のところもあれば、ピザをメインメニューにしたオステリア形式のお店もあります。

 

子どもがピッツァを好きなのはいずこも変わりなく、本場イタリアでも小さい子持ちの外食にはピッツェリアが一番!のようです。子どもが遊べるコーナーを持っているピッツェリアも多く、バースデー・パーティーの開催場所としても人気。

タボラカルダ=店内飲食OKのお惣菜屋さん

イタリアのタボラカルダとはどういうレストラン?子連れOK?

▲「タボラカルダ」も子連れイタリア旅行中に活用したい便利な外食スポット!

タボラカルダはお店の中でも食べられるお惣菜屋さん、と言ったところでしょうか。

 

Caldaとは「あたたかい」という意味で、その通りお惣菜やパスタを温めて出してくれます。温かいものをササっと食べたい、でもオステリアやトラットリアに行くまでの余裕はない、という時に便利。後述のバールがタボラカルダまでやっているところも多いです。

パニノテッカ=サンドイッチ屋さん

イタリアの「パニノテッカ」とはどんな料理が食べられる場所?

▲イタリアの「パニノテッカ」は自分好みで具材などをオーダーできるお店も。初めての方はすでに作られたサンドイッチから選ぶところからはじめてみましょう!

パニノテッカはサンドイッチ屋さん。パン屋さんがやっていることも多いですが、専門店もあります。ショーケースにすでに作られたたくさんの種類のサンドイッチから選ぶところも、自分の好みでオーダーするところもあります。ちょっとハードルは高いかもしれませんが、私は後者がオススメです。

お酒にこだわりのある方におすすめ!エノテカ & ビレリア…その違いは?

次は、やっぱり食事はお酒がなきゃ! という方々に。

 

もちろんイタリアはほぼ全ての場所でお酒がオーダーできる、お酒好きにはパラダイスのような国ですが、こちらの二つは特にこだわりを持つ方におすすめです。基本的にはお酒が中心、つまみ程度の食事が出てくるイメージです。

  • Enoteca(エノテカ)
  • Birreria(ビレリア)

エノテカとは?

イタリアのエノテカとは? ワインバーのこと!

▲お酒好きな方は「エノテカ」で訪れた土地のワインを色々飲み比べてみて!

エノテカはいわゆるワインバーです。ただ、イタリアは州単位、都市単位で「ふるさと至上主義」があふれているお国柄ですので、お店のある地域のワインしか置いていない可能性も…。

 

けれど有名なピエモンテ、トスカーナ州以外でも、イタリアはほぼ全ての州でワインを生産していますので、その土地のワインを色々飲み比べてみるのも良いと思います。

ビレリア=ビールバー!

イタリアの「ビレリア」とはどんな場所? 

▲「マイクロブルワリー」が多いイタリア。お酒好きの方は地ビールを楽してみるのも◎

ビレリアはビールバー。大声では言えませんがイタリアの全国区ビールは、あまりおいしくない…いえ、これは個人の好みですが、それでもビールについてはドイツ、ベルギー、イギリスなどの後塵を拝していることは確かです

 

が、最近はイタリアでも地ビールがブーム。マイクロブルーワリーも多く、そういった地ビールのビレリアを見つけたら、ぜひイタリアビールの奥深さに挑戦してみてください。

イタリアでカフェ&スイーツタイムを楽しみたいと思ったら訪れたい場所は?

最後はお茶と甘いものに行きましょう。食後は必ず甘いものを食べて、エスプレッソをぐいっと一杯やるのが法律で決まっているのかというくらい、統一された行動をとるイタリアの方々。

 

甘いものは充実しています。そしてイタリアの甘いもの、おいしいんですよね…

  • Bar(バール)
  • Pasticeria(パスティチェリア)
  • Gelateria(ジェラテリア)

イタリアのバールとはどんな場所?

イタリアのバーってどんな場所? 子連れは可能?

バールは日本で言うところのお酒だけを飲む「バー」ではなくて、喫茶店のようなものです。

 

菓子パンやちょっとしたおやつなども置いてあって、ここでカプチーノをすすりながら簡単な朝食をとる人たちも多くいます。が、イタリアのバールはとにかく回転が速い! 下手なファストフードよりもよっぽど早いです。

 

エスプレッソを1杯(大体一杯1ユーロ、ワンコインです)飲む程度なら、皆さん3分程度で入って出て行きます。アメリカンスタイルのカフェがイタリアを攻めあぐねるのも納得です…

パスティッチェリア=お菓子屋さん

イタリアの「パスティッチェリア」とはお菓子屋さんのこと!

パスティチェリアはお菓子屋さん。ケーキやプティフールがずらりと並び、女性なら誰しも心ときめくお店です。持ち帰り専門店もありますが、テーブルが並び、買ったものをお茶と一緒に頂けるところも多くあります。

ジェラテリア=アイスクリーム専門店!

イタリアの「ジェラテリア」とは? アイスクリームとジェラートはどう違う?

そして真打ちジェラテリアはジェラート(アイスクリーム)専門店。ご存知の方も多いと思いますが、イタリアン・ジェラートは普通のアイスクリームよりもさっぱりしていて、特にフルーツのジェラートはクリームの度合いが少なく健康的

 

イタリア人は大人も子供もジェラートが大好きで、大人でも2スクープくらいのジェラートをなめながら歩いている人を良く見かけます。冬でも、雨の日でも!です。

まとめ:イタリア流「レストラン」の呼称を覚てイタリアンレストラン探訪をより一層楽しく!

日本でもイタリアンレストランが「リストランテ」「トラットリア」「オステリア」など、違う呼称で始まる名前を多く見かけるようになりましたよね。日本でのイタリアンレストラン探訪にも、今回の記事がお役に立てば嬉しいです。

Buon Apetito!!

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

佐々木希世(Kiyo Sasaki)
Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
ミラノ

14年8月に、イタリアはミラノに居を移す。2人の子供達を追いかけ回しながら、日本とは違う時間の流れの中でのイタリア生活を満喫中。学生時代の専門だった美術をはじめ、食事・お酒を愛する身には最高の住環境! 子育て周りをはじめ、そんなところもご紹介したいと思っています。著書『「半径5メートル最適化」仕事術 おしゃべりな職場は生産性が高い』好評発売中!

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