残暑に嬉しい!“マンマ直伝”イタリアの定番「お米のサラダ」簡単レシピ★
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
目次
カプレーゼ、冷製カッペリーニ、お米のサラダ…
残暑にも嬉しいイタリア流の「冷製ごはん」達!
一時は過ごしやすい気温の日々が続いたものの、9月に入りまた残暑がぶり返しているフィレンツェです。イタリアのスタンダードな家である我が家には冷房設備もなく、水浴びをしていない時のチビたち含めて全員がバテ気味な今日この頃…。
ああ、日本の夏なら薬味をきかせたそうめんに冷や奴、冷やした野菜の煮浸しに酢の物、お刺身を冷たいビールで…どんどん書いているうちに寂しくなってきそうなのでやめますが、冷たいごはんを食べて暑さを乗り切るところですよね。
イタリア人だって暑い夏に、熱いものは食べたくないと思っているはずだ!
と思い、よそさまの台所を覗いてみると、やっぱりサラダだったり、パンに生ハムやサラミだったりと、冷製メニューが幅を利かせています。日本でもおなじみのカプレーゼ(トマトとモッツァレラチーズのサラダ)も大人気。
ちなみに我が家で人気の冷製メニューは、ズッキーニのスライスをシンプルに塩・胡椒で炒めたものをオリーブオイルに浸して冷やした一品と、最近見つけた極上トマトソースをかけたカペリーニ(そうめん並みに細いパスタ)でございます。
イタリアで人気の夏メニューは「お米のサラダ」!
そんな中で私たちがイタリアで人気の夏メニューと見たのは、家庭料理でよく見る、お米のサラダ。
米をサラダに?
はいはい、私も最初は驚きました。しかし、国も変わればお米の食べ方も変わるもの。イギリスやアメリカで食べられているライスプディング(お米を使ったデザート)に比べれば、ショック度は低いんじゃないでしょうか。
イタリア人のお米へのこだわりは日本人以上!?
リゾットを食することからも分かる通り、イタリアのお米消費量はそもそも多いのですが、1種類のお米を食べているかと言うとそんなことはなく、その種類も結構多いのです。
スーパーにいけば、イタリア米、日本米、タイ米、雑穀米などがずらり。そしてイタリア米でも、リゾット用、サラダ用などいくつかに分かれているのです。もちろん産地別に分かれているところもあります。我が家が普段利用している、郊外の小さいスーパーですらこのラインナップ。
ここまでお米にこだわるのは日本だけかと思っていましたが、イタリア人もすごいでしょ?
で、お米のサラダ。お寿司以外で冷たいごはんを食べる習慣のない私たちとしては、あまり想像がつかないかもしれませんね。イメージとしては、カフェやベジタリアンのレストランで出てきそうな押し麦のサラダに近いかも。
いくつかの家庭におよばれした時に食しましたが、それぞれに違ったレシピでした。きっとパスタと同じく「おふくろの味」があるのかもしれません。
その中でも我々夫婦が「これはおいしい」と思ったレシピをご紹介。性格を反映しており、かなりおおざっぱなレシピですがお許しくださいませ。
イタリア流お米のサラダ(Insalata di Riso)
(大体二人分の分量)
材料
- お米 1合
- ミニトマト 10個
- チーズ 50グラム
- ハム 50グラム
- オリーブ 10個程度
- オリーブオイル 適宜
- 塩・胡椒 適宜
- レモン汁 大さじ1程度
(お米以外の材料の量はかなりテキトーです。ポテトサラダを作る要領で、お米とその他の材料の比率を調節すると良いかと思います)
作り方
- お米を炊きます。イタリア米があればベストですが、日本米でも固めに炊けば大丈夫かと思います。ジャスミンライス(タイ米)のような、香りのあるお米は適さないかもしれません。炊くのは炊飯器でも、お鍋でも。
- お米以外の材料を細かく刻みます。これもポテトサラダを作る時と同じような感じの小ささです。オリーブは好きずきですが、チーズ同様、入れるとコクが出るように思います。(あれば)種を抜いて刻みます。
- 炊きあがったお米はボウルに移し、冷まします。粗熱が取れたところで、オリーブオイルを全体にかけ回し、混ぜます。量はこれも好きずきですが、目安としては、すし飯を作る際に入れるすし酢よりちょっと少ないくらいでしょうか。オイルは奮発してエクストラバージンのものを使うと香り高くできます。
- 刻んだ材料を全て入れて混ぜます。塩、胡椒で味を整え、最後にレモン汁を入れて混ぜます。できれば冷蔵庫で数時間なじませると味が落ち着きます。
野菜はほかにもいんげんやズッキーニ、きゅうりやにんじんなども合いそうです。ゆで卵やツナ、ケッパーを入れているお宅もありました。また、我が家はレモンの風味が好きですが、バルサミコ酢でもおいしいです。色々試して、お好みの味を見つけられるのもいいんじゃないでしょうか。
子ども達にも受けが良く(オリーブは残しますが・・・)、大人もおいしい。お米が入っていますから主食を出さねば! と心配することもなく、手抜き主婦としても助かります。そのうえ余った野菜や、小さいかけらで残ってしまったチーズなどをぽんぽん放り込めるので、冷蔵庫のお掃除にも一役買います。一石三鳥!
ゆえに我が家の食卓にも、頻繁に登場する夏メニューになりました。まだまだ残暑が続きそうなフィレンツェですが、冷たいごはんを食べつつ乗り切ろうと思います!
記事をお読み頂きありがとうございました!
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 佐々木希世(Kiyo Sasaki)
- Glolea! イタリア子育て&生活エンジョイ・アンバサダー
- ミラノ
14年8月に、イタリアはミラノに居を移す。2人の子供達を追いかけ回しながら、日本とは違う時間の流れの中でのイタリア生活を満喫中。学生時代の専門だった美術をはじめ、食事・お酒を愛する身には最高の住環境! 子育て周りをはじめ、そんなところもご紹介したいと思っています。著書『「半径5メートル最適化」仕事術 おしゃべりな職場は生産性が高い』好評発売中!