ママ友問題は世界共通の悩み? アメリカ流・ママ友トラブルを回避する6つのルール! − アメリカンママの子育てルール[7]

善家美緒(Mio Zenke)
Glolea! 世界の子育て取材中!アメリカ子育てアンバサダー

「アメリカンママの子育てルール」7回目は、ママたちの情報サイト“Scary Mommy”より、「ママ友問題は世界共通の悩み? アメリカ流・ママ友トラブルを回避する6つのルール!」という記事についてお伝えします。

 

アメリカの様々なメディアがSNS上で配信している育児情報から、子育てのヒントを見つけながら“子育てに役立つ英語”にもトライしてみましょう!

海外のママ友事情

Image courtesy of photostock at FreeDigitalPhotos.net

 

どうやって生き残る?ママ友トラブル回避術!

この記事は、「The 10 rules of Mom Club」というタイトルで、2人の子どもを持つママライターの Kathryn Leehane が投稿しました。アメリカには”ママ友”にあたる言葉はありませんが、Kathrynは、ユーモアと少しの皮肉をこめて、“Mom Club“という言い回しをしています。

 

日本では最近何かと話題になることの多いママ友ですが、一見フレンドリーなママが多いアメリカでも、実は、ママ友との関係はなかなか気を使うものです。

 

Mom clubで生き残るためにはどうすればいいのか、アメリカ流・ママ友トラブルを回避するルール、まずはルール1〜4までを見ていきましょう!

アメリカ流!ママ友トラブルを回避する6つのルール
ルール1:部屋を掃除しないで!

世界のママ友事情01

1つめのルールは

No cleaning.
部屋を掃除しないで!

です。

 

他のママが家に遊びに来る前には、ついつい掃除にも力が入りますよね。でもKathrynは、それは逆効果だ、と述べています。

If your house is perfect, you’re out of the club.
もしあなたの家が完璧に綺麗だったら、あなたは”Mom Club”失格よ!

つまり、

 

完璧なママ・完璧な家庭をアピールすることは、ママ友に対しては何の意味もない−−

 

ということです。そうは言ってももちろん多少のお掃除は必要だと思いますが、これはKathrynなりのユーモアですね。

ルール2:他のママの子どもを批判しないで!

世界のママ友事情05

2つめのルールは

Do not criticize another mom’s kids.
他のママの子どもを批判しないで!

です。

 

日本のママ友に関する投稿記事などでも見かけるフレーズですが、アメリカでもやはりこれはタブーのようです。

 

Kathrynは

他のママが自分の子どもをどう言ってもいい、彼女はそうする権利がある。でもあなたには、その権利がない。

とはっきり書いています

 

では、そんなときはどうするのが正解でしょうか?

Just nod your head, tell her she’s doing a great job, and pour more wine for everyone.
ただ黙ってうなずいて、「あなたはよくやってるよ!」と言ってあげて、そしてみんなにワインを注ぎましょう

というのが、Kathrynからの提案です。

 

(アメリカでは、よくランチタイムにワインを飲んでいるママたちを見かけます!)

ルール3:あなたの経験を他のママたちに伝えてあげて!

世界のママ友事情04

3つめのルールは

Give the heads-up to your fellow members.
あなたの経験を他のママたちに伝えてあげて!

です。

 

子育てには悩みがつきもの。子どもの成長に応じて、昨日までの悩みが解決するかわりに、新たな悩みも生まれます。そんなときに、参考になるのが、先にそれを経験したママの体験談です。

 


Kathrynがママのお悩みとして例にあげたのは、

Did you just talk to your kids about sex?
子どもともうセックスの話はした?

 

Reveal the secret behind Santa and the Tooth Fairy?
サンタクロースや“歯の妖精”の秘密はもう話した?

 

※“歯の妖精”とは、抜けた乳歯を枕の下に置いておくと、コインや小さなギフトと交換してくれると欧米で言い伝えられている妖精のことです。

 

Agree to buy your tween a cell phone?
ティーン(10歳前後の年代)の子どもに、もう携帯を買った?

など、とても具体的。

 

つまり、「うちの子も赤ちゃんの頃は夜寝なかったけど、そのうち、ちゃんと寝るようになるよ~」「ご飯食べなくても、本当におなかが空いたら食べるよ~」といった漠然とした励ましではなく、“具体的な体験談”が、他のママの助けになるのです。

 

ルール4:あなたの“親子イベント”に他のママを巻き込まないで!

世界のママ友事情06

4つめのルールは

Do not include us in your parental obligations.
あなたの”親子イベント”に他のママを巻き込まないで!

です。

 

“親子イベント”といっても、ピクニックやバーベキューなど、みんなで楽しめるものはもちろんOKです。

 

Kathrynはこう指摘しています。

Don’t invite us to your child’s dance recital, sporting event, chess tournament, spelling bee, etc.
あなたの子どものダンス発表会・スポーツイベント・チェストーナメント・スペリングコンテスト等々に招待しないで!

 

親としては、子どもの晴れ舞台をできるだけ多くの人に披露したいところですが、家族ぐるみでかなり親しくしているママ友でない場合は、子どものイベントに招待するのは避けた方がよさそうです。

 

理由について、彼女は、

That’s your cross to bear. Ours is heavy enough as it is.
それはあなたの親としての責任であり、義務!わたしたち(他のママ)だって、自分の子どものイベントでもう手一杯!

とのこと。

 

確かに、自分の子どもの習い事の発表会や試合などで、年頃のお子さんを持つママたちはいつも大忙し。「観に行きたい!」と言われた場合でも、招待する前に、本当に興味があるかどうか確認する方がベターです。

 

次に続くルール5、ルール6は、3歳になる女の子の子育てに追われるわたし自身「なるほど!」と深く納得したルールです。

アメリカのママ友事情

Image courtesy of nenetus at FreeDigitalPhotos.net

他のママは、あなたの”敵”ではなく、実は一番の”味方”!
ルール5:批判しないこと、アドバイスしないこと!

世界のママ友事情03

5つめのルールは

No judgement or unsolicited advice.
批判しないこと、アドバイスしないこと!

 

です。

 

これは、Kathrynがもっとも重要だと考えているルールです。みんな自由な子育てをしていそうなイメージのアメリカでも

Do you have strong opinions about bottle vs. breastfeeding?
ミルクか母乳か、強いこだわりがある?


When and how to potty-train?
いつ、どうやってトイレトレーニングを始めた?

 

Co-sleeping?
子どもと一緒に寝ている?

※アメリカでは、子どもは早いうちから親と別室で寝るのが一般的です。

 

Working vs. staying-at-home?
ワーキングママ?それとも専業主婦?


どれも、日本で話題になることばかりですが、母乳ママとミルクママ、ワーキングママと専業主婦ママ、などの“ママの二項対立”はアメリカでもしばしばネット上で議論になっています。

 

もちろん、それぞれの立場のママに、それぞれの事情があり、どちらが正解、ということは決してありません。

Kathrynは、

We all do what we need to do to survive in this brutal battle of parenting.
わたしたち母親は、どんなママも、このとても過酷な“育児という名の戦い”をやり抜くためにベストを尽くしています。


という言い方をしています。

 

どの立場のママも、一緒に“育児という名の戦い”を毎日がんばっている仲間

 

批判したり意見を言いたくなるときもあるかもしれませんが、あのママもこのママも、見えないところで悩んだり苦労したりしているものです。特別にアドバイスを求められたとき以外は、「お互い大変だよね」という気持ちで話を聞き合うだけでいいのかもしれません。

ルール6:他のママを悪く言わないで!

アメリカのママ友事情

Image courtesy of nenetus at FreeDigitalPhotos.net

6つめのルールは

Don’t make other members look bad.
他のママを悪く言わないで!

です。

 

5番目の「批判しないこと、アドバイスしないこと!」にも通じるこのルールの意味は、“他のママは、あなたの敵ではない”ということです。

 

ルール5でも述べましたが、どの立場のママも、子育てというとてもストレスのたまる大変な仕事を毎日やり抜いている“同士”です。

 

だからこそ、ママは、他のママの味方でいてほしい。Kathrynのそんなメッセージがこめられています。

 

ついつい、「あのママって・・・」と言いたくなってしまうときがあるかもしれませんが、ママ同士が敵対してもいいことは1つもありませんよね!

みんな大変なんだ! みんながんばっているんだ!

と考える方が、前向きな気持ちになれますよ!

まとめ:アメリカ流のママ友ルール、もっと知りたいときは…

世界のママ友事情02

ママ友問題は世界共通の悩み? アメリカ流・ママ友トラブルを回避する6つのルール!」いかがでしたか?

 

ママ友とのおつきあいは、子どもどうしの相性もあるので、なかなか一筋縄にはいきませんよね。ママ友との関係でちょっと困ったな、、と思ったときは、このアメリカ流のママ友ルールを思い出してみてください!

 

原文の記事には、この他、4つのルールが掲載されていますので、英語の勉強も兼ねて、ぜひ覗いてみてください!

 


それではまた次回! See you soon!

アメリカ流・ママ友トラブルを回避する6つのルール参考記事

 

記事をお読み頂きありがとうございました!

みんなの評価: -- (0件)

この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

善家美緒(Mio Zenke)
Glolea! 世界の子育て取材中!アメリカ子育てアンバサダー
ワシントンD.C.

2014年よりワシントンD.C.在住。渡米するまでテレビ局のディレクターとして、教育・教養分野の番組を制作。夫の海外転勤に伴い退職、”世界の子育てを取材するジャーナリスト”を目標に、2歳の娘とアメリカ生活奮闘中!趣味は旅行、芸術、読書。ロシア文学、モネ、尾形光琳、冬のドイツをこよなく愛しています。

お得な無料プレゼントやキャンペーン情報をお届けします![不定期配信]