あなたの子供が海外で「日本人は嫌い」と言われたら親としてどうする?
- 船山 直子(Naoko Funayama)
- Glolea! シリコンバレー&ハワイ親子留学アンバサダー
こんにちは! Glolea!アンバサダー 船山直子です。今回は「あなたの子供が海外で「日本人は嫌い」と言われたら親としてどうする?」というテーマでお届けします。
目次
日本人が嫌い?!なんで?息子のハワイ親子留学体験記
皆さんは、
◯◯人が好きじゃない
~(国名)が嫌い
というようなことを、口にされたことはありますか?
- 日本の歩んできた歴史
- その後の日本の国としての政策
- 出会った日本人との体験
…等から日本が嫌いという外国人の方は少なからずいらっしゃいます。
もしあなたのお子様が
日本人は嫌い
と言われたら、皆さんは親としてどのように対応しますか?
小さい頃から海外で過ごす機会があると、国籍で好き、嫌いといった安易な発言にさらされることもあります。
「私の友達は日本も日本人も嫌い。私は大好きだけど…」と仲良しの友達に言われて
私が息子を連れてハワイ親子留学をするようになったのは、2013年から。当初3歳だった息子が6歳になり、日本語も英語もたくさん話すようになり、仲のいい友達もできるようになりました。
そんな息子が6歳の去年、留学中にちょっとショッキングなことが起こりました。
2015年の親子留学中に出会って、それ以来仲良くさせていただいている東アジア圏から親子留学で来ているファミリー。
娘さんは小学2年生で、息子よりも2つ年上ですが、小さな息子を弟のように遊んでくれます。
ある日、一緒に夕食を食べていた時、その女の子が何気なく言った一言。
日本の子は来ている洋服も可愛いし、優しいし、大好き! でも、私の友達の○○は、日本が嫌いなの。私にはわからないわー
東アジア圏の国々と日本の微妙な関係を知る大人には、この発言についてはなんとなく予測ができる話だと思います。
息子はもともと「外国人」という言葉さえ知らなかったほど、国籍を気にせずに成長しています。だから、これを聞いてびっくりしたようです。
What? Doesn’t her friend like Japanese? Japan? Why?
少々パニック状態です。
国のイメージを超えて幼少期から生身の人間として人となりを知る重要性
まだ日本の戦争のことや、その後の歴史についても全く知らない息子。うーん、なんて答えようかな~。
少し悩みましたが、私はその場でこういった説明をしました。
日本は、まだお兄ちゃんが知らないたくさんの歴史を歩んできたんだよ。とても悪いこともしたし、悲しいこともたくさんあった。
だからそのイメージで日本が嫌いとか、日本人が嫌いという人もいるのは事実。
でも、私達は国が何かしたからその国や、その国の人みんなが嫌いとか思っちゃいけないよね。
ちゃんと人に出会って、話して、それでその人を好きとか、嫌い(笑)になればいいと思う。
だからね、英語を話して直接海外の人と自分の言葉で話すって、大切なことなんだよ。
これから学校では世界の歴史は学んでも、日本の歴史は教えないから、ママやパパと日本のことは勉強しないとね。
小さな頭と感覚で「人を国籍で判断しない」を理解するということ
ふーん、そうなのか
まだ、戦争がどういうものかわからず、イメージはスターウォーズくらいに思っているお兄ちゃん。
その場でどう言うのが正解だったのか、私にもわかりません。
でも人を国籍で判断してほしくない、ということは伝わったようでした。
私が世界には日本人が嫌い、という外国人が存在するということを知ったのは、海外旅行や留学をするようになった19歳頃だった気がします。
それを思うと、3歳からハワイに毎年滞在する息子が、こういう問題に直面するのが早くて当たり前だな、と思いました。
帰国後知ったのですが、また別の東南アジア圏の方とハワイのハーフのお友達には、もっとショッキングなことを言われたようです。
僕のパパが、お前を嫌いだって、言ってた
おいおいおい…。
これにはさすがに私も驚きましたが、特に息子を知らない保護者がこんなことを言うのはおかしな話です。
この発言を本当にその子の父親が言ったのか、その理由が息子が日本人だからかどうかも定かではありませんが、さすがに息子もショックだったみたいで、帰国するまで私にも言いませんでしたが、本人なりに考えを巡らせていたんだと思います。
しかし、このような体験を息子ができたのは、それだけ息子が現地で深く人と関わることが出来るようになった証、と思うようにしています。
あなたの子供が海外で「日本人は嫌い」と言われたら親としてどうする?:まとめ
幼少期から海外で現地に暮らすように滞在できる親子留学。それがたとえ短期間であっても、親子留学中には、海外で日本&日本人がどのように見られているのか、偏見も含めて目の当たりにすることがあると思います。
そんな時、感情に翻弄されることなく、冷静に受け止めて自分の意見を言える、そういう子供達に育ってほしい。
そのためには、親子留学に参加される保護者の方々の心構えも必要だと思います。わが子が同じような体験をしたら、どんなふうに対応するかぜひ考えてみてください。
きっと今後海外と関わっていくのに、重要なことだと思います。
今まで私も、しっかりと話をしたことはなかったのですが、今年の夏にハワイ親子留学で現地を訪れた際には、は息子とパールハーバーに行こうかと検討中です。
次回は「ハワイ親子留学プリスクール留学のメリットデメリット」についてお届けします。お楽しみに!
Mahalo–
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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー
- 船山 直子(Naoko Funayama)
- Glolea! シリコンバレー&ハワイ親子留学アンバサダー
2013年から、鎌倉を拠点に親子留学を目指す英会話スクールを主宰。また英会話教室コンサルタントとして、全国の英会話教室をサポートしています。 2018年に渡米し、現在はカリフォルニア州シリコンバレー在住。 6歳と11歳の子供たちのバイリンガル育児は、日本語力維持向上に奮闘中。現地小学校ではPTA会長を務めています。