「おうち英語」と聞くと、赤ちゃん〜幼児のお子様にママがご自宅で英語で遊んだり、絵本を読んだりするイメージ強いという方もいらっしゃるでしょう。

では、小学校の高学年になったら「おうち英語」はできないのでしょうか？

▲高学年のお子様は子どもの興味関心に英語を紐付けて「おうち英語」にトライしてみましょう！

できないことはありません。ただし、自我が確立した年齢のお子様に「おうち英語」に取り組みたいと願うなら、子どものモチベーションがUPするもと英語をうまく掛け合わせて習慣化していく努力が必要になってきます。

今回は、息子のバイリンガル子育てを通じて言語発達に日々向き合ってきた母として、また、英会話スクール主宰と並行して全国の英会話教室サポートするコンサルタントの視点から、高学年のお子様のための「おうち英語」のはじめかた＆続け方のヒントをお届けします。

高学年の子ども達に「好き」と「言葉」をつなげるには？

米国在住4年目…家庭学習でバイリンガル子育てにチャレンジする我が家の場合

私達家族の場合、息子が1歳から「おうち英語」を始めました。

7歳で渡米しアメリカ生活は今年で4年目。現地校に通う彼は、生活のベース言語が英語になりつつあるので、家庭学習では日本で継続してきた「おうち英語」から切り替えて、現在は「おうち日本語」を実践しています。

今年11歳になる息子は、アメリカで5年生。小学校高学年です。

ネット検索が好きなお子様であれば『これって英語でなんて言うの？』をきっかけに「おうち英語」をはじめてみる

我が家の場合、息子が、というよりママである私が「おうち日本語」に大苦戦しているという感じです。というのも、日本語を絶対しっかり読み書きまでできるようにと願っているのは、息子本人ではなく、私だからです。本人は何とも思っていません。

それが先日、週1の日本語学校で、漢字の意味と使い方を調べて書いた時、彼に変化が訪れます。国語辞典がないため、Googleで調べて書き出していたのですが、なんだか前向き。

▲パソコン＆検索が好きなお子様の場合は「これは英語でなんて言う？」を一緒に調べることで「おうち英語」につなげてみましょう！

指定された言葉以外も調べたり、読み方を確認したり、普段にはない姿勢で取り組んでいました。

そういえば息子はネット検索が大好きなんです。

それ以降は新漢字を勉強する際、一緒にネット検索をしています。

大人にとっては当たり前のネット検索は、インターネットで調べることが好きなお子様にとってはワクワクする体験です。

これって英語でなんて言うんだっけ？

と思った時や、子どもが質問してきた時はチャンスです。

ママだけが調べるのではなく、高学年のお子様も一緒に調べてみると楽しく「おうち英語」をはじめることができます。

英語ができるとどのように良いのか？
子どもがメリットを理解することの重要性

▲ぼんやりした目標では続きにくい高学年の「おうち英語」

すでに自我が目覚めている高学年以上の場合、

英語を話すことができるとどんないいことがあるか？

を理解していないと

英語を話したい！

という意欲につながらない子たちもたくさんいます。

そしてその時に

将来役に立つ

というような、あまりにも先のぼんやりした目標ではダメなのです。

そもそも将来を見たことがない子ども達には、将来をイメージすることができないのです。

お子様が「かっこいい！」と胸をときめかせる英語のコンテンツをみつけてみよう！

▲お子様が「かっこいい」「好き」と思うものは何ですか？　興味があることと英語を掛け合わせることが継続のカギです。

例えば、一緒に目標探しをする際は、

かっこいいと思うこと

を指標にするといいかもしれません。

ナルト（日本のアニメ）の主題歌でいきものがかりが歌う「ブルーバード」という楽曲はご存知でしょうか。

ある日突然、息子が、

この歌聞いて。かっこいいよ

とYoutubeを再生してきたことがあります。

きっかけはアメリカ人の友達に、

This song is so cool!

と言われたことのようです。

日本語が分からなくても歌いたいと思うアメリカの子ども達とのコミュニケーションを通じて、日本語の意味が分かる息子はちょっと優越感を感じるのか、日本語が分かると、ナルト以外の最新のマンガも読めることが少しモチベーションにつながっているようです。

動画配信サービスを大活用！
「英語だったら観てOK」ルールでおうち英語時間を充実化

海外との行き来が難しくなったため、日本にいる外国人も減り、海外旅行のプランも立てにくい中で

英語が話せるとかっこいい！

という場面をお子様に見せるのが少し難しい昨今。

こんな時だからこそ、積極的にお子様の興味があるアニメや分野のYouTubeやNetflix、Hulu、Amazonプライムビデオ等の動画配信サービスで英語の番組やチャンネルを探してみませんか？

▲YouTubeやNetflix、Hulu、Amazonプライムビデオなどの動画配信サービスには子どもの興味を引く英語コンテンツが満載！

そして、英語での動画視聴時間を毎日の生活の中で決めてしまうと良いでしょう。

この時間は英語だったら見ていいよ！

という家庭内公式ルールを決めて「おうち英語」を習慣化してしまうのです。

例えば、一日の動画視聴時間を決めている場合も、これまでの動画視聴時間の一部を英語での視聴に切り替えてみましょう。

▲子どもが率先して「おうち英語」を求めるようになったら大成功！　一日のスケジュールに英語時間をお楽しみ時間として確保し習慣化してみましょう。

雨の日のアクティビティにもお勧めです。

私が主催している英会話教室の生徒さんでも、この「英語だったら観てOK」ルールを採用されてうまく「おうち英語」を習慣化されている方も多くいらっしゃいます。

特に、アニメは子ども達が使う表現力がギュッと詰まっています。

今回ご紹介した「英語だったら観てOK」ルールを大活用し、一日の中でお楽しみ時間としてしっかりと英語での視聴時間を確保して、子どもが率先して「おうち英語」へのモチベーションを継続できるように環境を整えてみましょう。

なお、お子様によっては日本語ですでに観たことのあるアニメを英語で観ることを嫌がる場合も。

そんな時は日本語で観たことのないアニメを一緒に探してみてくださいね！

まとめ：高学年の「おうち英語」は子ども主導で楽しめる環境づくり＆習慣化がキモ！

高学年お子様の「おうち英語」が難しいと感じられるのは、子ども達の思う「やりたいこと」と「英語」の結びつけ方や、楽しく継続性を持たせる方法が見いだせないということが多いのです。

今まで何もやってこなかった…

という方も、まずはYoutube等の動画配信サービスでアニメを英語で観ることから「おうち英語」時間を作ってみましょう。

それからお子様のやりたいことにつながる方法を探されるといいと思います。

もちろん、子ども達が何も知らない言葉を、テレビを見ているだけで分かるようになるということはありません。

▲親子で楽しみながら「おうち英語」を始めてみましょう！

やっぱり親も興味を持って一緒に楽しむことが大切ですね！

そして、継続していくには子どもの「好き！」という気持ちに「英語」をかけ合わせて子どもが自ら「やりたい」と主導でできる環境づくりが大切です。

まずは親子で楽しめる英語アニメやチャンネルを見つけて、一日の視聴時間をスケジュール。番組を観ながら聞き取れたけどわからなかった英語の言葉を探すところから始めてみてはいかがでしょうか。

いかがでしたか？　今回はおうち英語始め方＆続け方［小学生-高学年編］をお送りしました。次回は、「おうち英語」におすすめの子ども向けYouTubeチャンネル＆インターネット・海外ラジオ番組と活用法についてお届けします。お楽しみに！

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