ブラジル家族移住をした私たちが考える新型コロナウイルスによってもたらされた恩恵とは?
[世界のコロナ休校対策&オンライン学習事情]

大岩ピレス淑子(Toshiko Oiwa Pires)
Glolea! ブラジル大自然の中の生活アンバサダー

世界中でパンデミックを起こしている新型コロナウイルス(COVID-19)。

 

私たち家族が住むブラジル・サンパウロ州では3月16日からロックダウン(都市封鎖)が始まり、義務教育の一斉休校が3月23日からスタートしました。

ロックダウン中のブラジル…コロナ休校とステイホーム生活

コロナウイルスによってもたらされた恩恵

誰も予想しなかった世界的危機。(もとい、ビル・ゲイツは見事に予測しましたね!)

 

現在、その真っ只中にいる私たちですが、少し距離を置いて眺めてみると、これは起こるべくして起こったこと、悲劇であるには違いないけど、地球にとってはとてもポジティブなことだとわかります。

新型コロナウイルス(Covid-19)による地球と人類への恩恵

汚染されていた水や空気が蘇り、動物たちにも良い変化が現れている。

 

人間のエゴを少なくすることによって地球との調和が達成される、ということの強制的レッスンなのだ、と私は感じています。

 

何よりも、世界の国々が同じ問題を持つことで国境がなくなり「地球」や「人類」という大きな視点を多くの人が持つようになった

 

新型コロナウイルスによるパンデミックの恩恵はそんなところにもあるのではないでしょうか。

ロックダウン中の静かな甘い生活

ブラジル熱帯雨林の中でのロックダウン生活

不思議なことに、私たちは導かれるようにして、1年前にブラジルの熱帯雨林の中に移住しました。

 

ダウン症の息子の、日本の小学校での苦い経験や、世界中で「アン・スクーリング」や「ホームスクーリング」をしている親子たちにインスパイアされ、学校は本人が行きたければ行かせる、というスタンスで、ゆるいシステムと温かい人間味溢れるブラジルの公立小学校を選択しました。

 

学力や何かタスクができることより、ただ友達や先生といること、それを楽しむことを重視してくれるこのブラジルの学校を、息子も気に入っていました。

 

4歳の娘は、長時間の保育園生活より家にいたい、ということだったので、家でほったらかしていました。

 

そして2人とも新学期が始まって1ヶ月と少し経った3月16日から、サンパウロ州はロックダウン。

ロックダウン中のブラジルと子供のコロナ休校

今日までの約2ヶ月間、海にも行かず、家のそばの川で遊ぶ以外は、庭で子犬と遊んだり、鶏の世話をしたり、子供たちの心が向くところに寄り添い学ばせる…という静かでゆるい生活を送っています。

 

※観光地であるサンセバスチャン市は、ビーチを閉鎖し感染者がブラジルで一番多いサンパウロからなるべく観光者を入れない処置を取っています。

ロックダウン中のブラジル熱帯雨林の中でのコロナ休校生活

無視できないインターネット・テレビからの学び

ブラジル熱帯雨林の中でのロックダウン生活

もちろん、この世代の子ども達ですから、ブラジルの熱帯雨林の中で暮らしているとは言え、インターネットやテレビの方に魅力を感じるのは自然の流れです。

 

親としてのチャレンジは、ずっとアニメを見たり、タブレットに向かいたい子ども達といかに交渉していくか、それと同時に、母親である私自身が「テレビは悪!」という観念をどれだけ和らげられるか、というところでしょうか。

 

アニメを観て言葉や表現を覚えたり、ごっこ遊びやお絵描き、歌や楽器をいじることなどに発展していくのであれば、決して「テレビは悪!」ではありませんよね。

 

我が家の子ども達は、

  • 日本語
  • 英語
  • ポルトガル語

に日常的に触れていますが、アニメや知育アプリなどを真似するところからの学びは決して無視できません

心が向くところが伸びるところ

と、日頃言ってる私も、繰り返し

アニメ見せて!

と来る子ども達に、古い「しなければいけない」観念で

もうやめなさい!

と答えてしまっているのも現実です。

 

しかし、鉛筆を持ちたがらないダウン症の息子は、タブレットやスマホ操作は教えてもいないのにスイスイとします。

 

それを見ると

これからの時代はこれでもいいんだよな

とこちらが古い時代の人間のように感じさせられます。

 

新型コロナウイルスによるロックダウンに関係なく、親自身が良い精神状態と健康体でいれば、自然に子ども達はストレスなく成長していけると思うので、私は仕事を程よく子育てに組み入れることで、自分のエネルギーを良い状態に保っています。

 

ロックダウンとインターネットのおけげで、さらに世界が近くなり、ブラジルの熱帯雨林にいても世界中の人たちと繋がってヨガやヒーリングの仕事ができる、という今の生活は私にとって理想的でさえあります。

ロックダウン中のワークフロムホームでヨガやヒーリングのお仕事が可能に

世界的経済危機の中で、それぞれが必要なもの、不必要なものを再確認し、あるものに感謝する生き方。

 

まさに

「ハーフエンプティ」ではなく「ハーフフル」のコップを大事に生きていこう!

という気づきが多くの人に訪れている時期なのではないでしょうか。

 

以前お届けした連載記事でも書きましたが、縛らなければ縛らないほど子ども達の心のスペースが広がり、家の手伝いや家事ごっこをや、クリエイティブなことをやりだす

 

それを私たちはただただ

おおっ!!

と親バカに感心しながら観ています。

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

大岩ピレス淑子(Toshiko Oiwa Pires)
Glolea! ブラジル大自然の中の生活アンバサダー
サンパウロ州

高校卒業後NYの芸術大学で4年間ダンスを学ぶ。その後アメリカとフランスのカンパニーでプロダンサーとして世界中で踊る。パリを拠点にフリーランス活動中にブラジル人の夫と出会いサンパウロに移住。息子を日本で出産。サンパウロ州の海辺に家を買う。その後再び数年間の日本生活を経て第2子を出産、現在ブラジル在住。

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