目指したい!日本型グローバル子育て&人材育成の形…キーワードはカメレオン!?

武藤祐子(Yuko Muto)
Glolea! 「5歳までに5ヶ国語」子育てアンバサダー
日本型グローバル教育・子育て・帰国子女

▲日本型グローバル子育て&人材育成の目指す道とは?

海外で育つとどんな子になる? グローバル環境で育つとどんな子になる?

  • ご主人が海外転勤になった
  • 海外で子どもを育ててみたい
  • 国際結婚をして外国人の夫と海外で子育てをすることになった

 

海外生活にワクワクしつつも、海外で育つと自分たちの子どもが一体どんな子になるか、少し不安ですよね。

日本に帰ってきたら、日本の環境に溶け込めなくていじめられないかしら?

日本の常識に疎くなるのでは!?

そう心配されるのもごもっとも!

 

私も海外で多言語育児を始める前は、不安でたまりませんでした。

 

でも、子どもの成長を見ながら、このまま進めばいい未来が待っている、と確信が持てるのがバイリンガル子育て・多言語子育てです。

日本を含めたグローバル環境で育ってきた“地球人”
そのマインドセットから導き出す“日本型グローバル子育て”

我が家の夫は、台湾で15年、カナダで17年、さらに日本に10年間暮らし、(幼稚園〜大学院まで違いはあれど)すべての国の教育機関に通い、企業に勤めた経験がある地球人。

 

現在の彼は、海外で育つとどんな人間になるかのヒントになるかと思います。
日本人妻の目線から、地球人を分析してみました!

地球人が各国で受けてきた教育と
両親から継承されるマインドセット&文化社会観念

地球人は、学校教育は幼稚園・小学校・大学・大学院(MBA)は英語、中学・高校・大学院(PhD)はフランス語の環境でした。

 

なので、受けた教育の影響から、基本的に考え方は欧米系です。

 

とはいえ、13歳まで過ごした台湾の家庭環境や現地の環境は、彼の家族観・食の好みに相当な影響を与えています。

 

そして、いくら中学から単身カナダへ留学したとはいえ、台湾人の父、日本人の母から受けた家庭教育は、彼の根幹となっていると感じます。

 

海外で育児をしても、グローバルな環境下で子どもの暮らしや教育を組み立てても、幼少期から両親が信念を持って子育て環境をつくっていけば、自分たちの文化や社会観念は子どもには伝わり継承されていくのだと思います。

マルチリンガルは言語でキャラクターが変わる!?

いろいろな文化背景で育つと、多言語が習得できるメリットは有名ですが、多言語を武器にさまざまな環境で自分を適応させることができるようになります。

 

例えば、「多言語話者は、話す言語によってキャラクターが変わる」というのは、マルチリンガルの中では常識だそうです。

 

英語を話すとき、フランス語を話すとき、スペイン語を話すとき、それぞれ性格が違うと話していました。

多言語育児、日本型グローバル教育・子育て・帰国子女の育て方とは?

私はいつも地球人と日本語でコミュニケーションをとっていますので、「日本語モード」のキャラクターを認識していることになります。

 

そんな私が、彼と台湾で出歩くときの印象は、「いつもの彼と違う!」です。なんというか、表現が難しいですが、要するに「イケイケドンドン」なわけです。

 

市場では見事な「値段交渉力」を発揮し、タクシーでは運転手さんとテンポよく会話する。 マンションの管理人さんともよくお話するので、日本の井戸端会議好きのおばちゃん並に最新情報を集めてきます。

 

台湾で北京語を話すときの彼は、確実に性格が変わっています

台湾人からみる地球人

そんな彼でも、地元であるはずの台湾の人々からみると、北京語は上手だけど、「なんだか台湾人じゃないみたい!」とよく言われるのです。

 

何故? 日本人の奥さんを連れているからでしょうか?

 

それもあるそうですが、彼自体から、“台湾人ではない”雰囲気が漂っているそうです。

僕の母は日本人で、ハーフなんだ。

と説明すると

ふーん、なるほどね!

という答えが返ってきています。

日本人からみる地球人

さて、日本ではどうでしょうか?  私の友人の多くがよく言うのですが

顔は日本人だけど、何かが違う

のだそうです。

  • なんだか日本人と違って、表情や仕草が欧米的
  • ゆったりしている
  • 周りからどう見られるとかあまり気にしていなさそう

だいたいこういったことを言われます。

 

ビジネスではどうでしょうか。

変わったやつではあるが、だからといって非常識なわけではない。高い社会性を持っていて、日本人にはない自己主張の強さがある一方、日本人より古くさい面もある。

と彼の上司は言っています。確かに、地球人を的確に表現しているな、と思いました。

地球人2世の評判は?

面白いことに、まだ3歳の長男でさえ、すでに「日本人とは何か違う」とよく言われるのです。

 

ハーフとかクオーターであることだけが理由ではなく、育った環境はその人物の印象を大きく変えます。 グローバル環境で揉まれた人生そのものが、我が家の地球人たちの人となりとして周囲の目に映っている、私はそう思います。

周囲を気にしすぎて堅苦しくまとまりがちな日本人
個性が生かされ、伸び伸びと才能を発揮できる海外

日本で行われる学会に出席すると、地球人は発表者に聞きたいことがあれば

はい。▲▲社の△△と申します。

とバンバン手を挙げて質問するそうです。

 

発表が終わった後

△△さんが質問してくださって助かりました! 私も気になっていた点なんですよ!

と声をかけてくる人もいるそうで、その度に彼は「どうして自分で聞かないんだい?」と思うそうです。

 

確かに、日本では、場の空気を壊さないように周りに配慮する人が多いです。

 

しかし、欧米人は悪く言ってしまえば空気を読めないのです。そのため、発言しなければわかってもらえない。はっきり主張しなければ、自分が求めているものが得られない社会です。

急速にグローバル化する世界で
子ども達が活躍するために日本式教育に追加すべき点

日本で育った私が、地球人と結婚してつくづく感じる日本式教育に追加すべき点は、

  • 中学からでもなく、小学校からでもなく、英語教育をさらに早期に導入すべき
  • 情報・知識を身につけることは得意である日本人には、創造性や、批判力を加えればとても強くなる 
  • ブレゼンテーションスキルを磨くべき

といったところです。

外国人が考える日本人の良さとは?

では、外国人が考える日本人の良さとはどういうところなのでしょう。

 

実際に、Japan Referenceというサイトで日本の教育について外国人がどう考えているか議論されています。

日本人は、

  • 協調性がある
  • 根性がある
  • まじめで信頼できる
  • 賢い
  • 礼儀正しい

といった評価を海外からいただいています。これらは日本人として誇りに思うことであり、今後もぜひ継承していきたい我々の大和魂です。

日本では日本人になり、欧米では欧米人マインドに!
言語だけでなくマインドもカメレオンになれる地球人

日本・台湾・カナダ・ラテン系の良いところも悪いところも知り尽くした地球人にはある特技があります

 

それは、カメレオンになること

多言語育児、帰国子女、日本型グローバル教育・子育てのキーワードはカメレオン!

日本では、ある程度割り切って日本人になり、日本のルールに従います
そして日本のルール、市場の特徴について、グローバルの経営陣が納得できるように説明できるのです。

 

それは、言語力だけでなく、幼い頃からグローバル環境で培ってきた多文化を理解する力によるものが大きいに違いない、と私は思っています。

 

地球人がよく言うのです。

自分はAsianとWesternのいいところをミックスした人間を目指している

と。

 

私たちは子どもたちの教育の地としてカナダを選びましたが、100%カナダ流になってほしいとは思っていません。

 

子どもたちにはアジアと欧米のいいところを上手にミックスできる人間に育って欲しいと願っています。

  • アジアの常識・社会観念
  • 西洋的な交渉力、堂々と発言する積極性を兼ね備えた人間

それこそが、日本型グローバル子育て&人材育成の形…日本人のママが育むこれからの真の国際人ではないでしょうか。

参考サイト

記事をお読み頂きありがとうございました!

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この記事を執筆したGlolea!アンバサダー

武藤祐子(Yuko Muto)
Glolea! 「5歳までに5ヶ国語」子育てアンバサダー
モントリオール

台湾・カナダ・日本の3拠点で多言語育児に取り組む現役医学生ママ(2016年3月卒業予定)。8ヶ国語話せる夫(“地球人”)と、子ども達の未来の可能性を広げることを第一に考え、ユニークな多言語・多文化育児を実践中(現在5ヶ国語)。自分自身の新しい環境での挑戦と、子供の成長を通しての、ワクワクドキドキなレポートをお届けします!

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